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先日紹介した、花ズッキーニ。揚げたのも美味しいですが、私のお気に入りは米を詰めたものです。

anthi gemisti
Κολοκυθοανθοί γεμιστοί

ギリシャではポピュラーな、イェミスタ(スタッフドベジタブル)やドルマデス(葉っぱで米などを包んだもの)の一種で、私がよく作るのはハーブたっぷりの肉無しバージョンです。ハーブの味は日本ではまだそれほど馴染みがないかもしれませんが、野菜の甘味がハーブと調和して美味しいです。

花ズッキーニも、かなり珍しい食材だと思いますが、今は家庭菜園でズッキーニを育ててる人も多いようですね。朝早くに新鮮な雄花を収穫して、こんな風に食べてみて下さい。少し手間はかかりますが、新しい味にびっくりするかもしれませんよ。

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花ズッキーニのハーブライス詰め

材料:(約20個分)
ズッキーニの雄花...約20個
玉ねぎ...中1個
完熟トマト...大1個
オリーブオイル...約大さじ5
米...2/3カップ
パセリ・ディル・ミント微塵切り...合わせて約1/3カップ
塩・胡椒
レモン汁...約1/2個分

zucchini blossomsズッキーニの花はしぼんでない新鮮なものを使用。本当は洗わない方がいいのかもしれませんが、虫やゴミが付いてたりするのでやさしく洗います。

細長いガクは除いた方が口当たりが良くなります。おしべは取ってもどちらでもいいです。取るなら洗ってる時、水が中に溜まり花が開いた状態だと中に指が入れやすいです。


grating tomato玉ねぎは微塵切り、トマトはギリシャ流におろすか、又は皮を剥いて刻む。米は洗って笊に上げておく。

鍋にオリーブオイル大さじ2〜3、玉ねぎを入れ、蓋をして弱火にかける。時々かき混ぜ、しんなりしてきたら蓋を取って、柔らかくなるまで色付かせないように炒める。

トマトを加え、崩れるまで煮、米も加え汁気が少し飛ぶまで煮て火から下ろす。ハーブを加え、塩・胡椒でしっかり目に味を付け、冷ましておく。


filling zucchini blossomズッキーニの花にフィリングをゆるく詰め、端を折り返して包む。


folding zucchini blossom折り返した方を下にして、鍋に並べる。なるべく隙間が空かないようにきっちりと。


anthi gemisti before cookingオリーブオイル大さじ2、レモン汁を回しかけ、ひたひたぐらい(少し控え目)に水を加える。

落とし蓋(耐熱皿でもいい)をし、蓋をして中火にかける。煮立ってきたら火を弱め、汁気がなくなるまで約30〜50分煮る。


cooked anthi gemisti出来上がりはこんな感じ。そのまま冷まし、室温か少し温かいくらいで食べる。


MEMO:花は新鮮なものでないと、ちゃんと包めません。破らないよう丁寧に扱い、洗うならフィリングを詰める直前にして下さい。
花は収穫後、なるべく早く使うのが理想です。すぐに使えない場合は、開いて伏せた状態で置いておいたり、おしべを除いて花同士重ねて冷蔵庫で保存してもいいそうです。

追記:ズッキーニの実も買ってある時は、フィリングに足して作っています。ズッキーニ中1本をチーズおろしで細長くすりおろし、玉ねぎと一緒に炒めます。その場合、米の量は1/2カップ程度に減らします。

バリエーション:挽き肉入り海老入りもおすすめです!

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