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今年のシミ島バカンスは、のんびりとスタートしました。
以前はかなり早朝のフライトでロードス島まで飛び、空港から普通のバス(重い荷物を持ってると、バス停まで歩くのが大変)で港まで行くというパターンだったんだけど、「子連れで大変なんだから...」という私の主張で、最近は昼頃のフライトで行って、空港からタクシーに乗ってます。

ロードスからシミまではドルフィンで。これ、45分ぐらいで着くのはいいんですが、乗り物に酔いやすい人にはかなりキツイんですよね...。うちの子は車にはそれほど酔う方ではないんだけど、ドルフィンの揺れにはグッタリしてます。

Symi

夕方、やっとシミ島に到着。子供がお腹を空かせていたので、今回は先に食事をしてから別荘へ向うことにしました。

Trata 1

港の脇にある「タベルナ・トラタ」、初めて行ってみました。港の周辺(イァロス)にある普通のタベルナにはあまり行かないんですが、ここも、可もなく不可もなくといった感じ。

私が頼んだのはメリジャノサラタタコサラダ、SPYはフェタチーズのホイル焼きとフライドポテト。遥か昔、この島へ初めて来た時に港のタベルナで食べたシンプルなタコサラダ(スライスした茹でダコにオイル、ビネガー、オレガノだけ)がすごく美味しかったんだけど、あんなに感動的なタコサラダは後にも先にも出会ってないのが残念。

フェタのホイル焼きは、ギリシャのレストランではよく見るスタンダードなメニューですが、ここのは他で一般的なオレガノではなくミントがかかってました。シミ島ではチーズにミントの組み合わせがよくあって、SPYは「おばあちゃんの味を思い出す」と、懐かしがってました。滞在中はよく行く、ニコレットスのベーカリーシミ風ミニチーズパイにもミントが入ってます。

Trata 2

子供とシェアしたシーフード&ライス。シーフードパスタとどちらにしようか迷ったんだけど、ライスの方を頼んでみました。シーフードレストランじゃないところで、こういうのを頼むとガッカリすることが多いですね。これもイマイチでした。

cats

食事の後はバスでミロス(風車)まで行って、そこから家まで少し歩きます。写真はミロスの脇でくつろいでた子猫。

バスの運転手はパトラス出身のラキスです。毎年、お馴染みの顔ぶれに会うのもバカンスの楽しみの一つなんですが、彼は相変わらず朝から晩までほとんど一人で頑張ってます。シミ島は最近新しいバスを購入したそうで、ナンバープレートが届き次第こちらも登場するそうです。

ところで、シミ島のバスの運賃は結構高いんですよ。去年は幾らだったか忘れましたが、また値上がりして1ユーロになってました。アテネの倍です。バスはどこまで乗っても同じ料金ですが、港から村へ行くぐらいならタクシーに乗ってもほとんど同じ料金だし、そちらの方が快適でおすすめです。

ここで、話は長くなってしまいますが、シミ島が抱える問題について少し書いておきます。

シミ島はここ数年でかなり訪れる人も増えたんだけど、それと同時に交通の問題も発生しています。昔はどこへ行くにも歩きかロバか...って感じだったんですが、車やバイクが爆発的に増えました。車の通れる道なんてほとんどない島なので、旅行者までもが車を持ち込むハイシーズンにはすごい事になっているようです。新しい道路の開発も問題で、便利さと引き換えにシミ島の美しさを犠牲にするのは間違っているという声も多く挙がっています。

昔は造船やスポンジ漁などで栄えてた島ですが、その他多くの島と同様に現在は観光業に頼っています。今は過渡期と言うか、島の将来の為に決断を強いられてる状況だと思います。旅行者が多く訪れることにより、経済は潤いますが、それと同時に発生する問題の数々...。

この島には湧き水というものがほとんどなく、昔は冬の間に雨水を貯めておいたそうです。今ではロードス島のリンドスからタンカーで水を運んでいて、それが週に何度か供給されるのを各家の貯水庫に貯め、電動ポンプで汲み出す(なので、普通に水道から水が使えます)という方法になっています。うちの別荘がある地域はまだなんですが、イァロスの辺りだと貯水庫を使わなくてもコンスタントに水が供給されるようになったそう。とは言え、貴重な水ですから無駄使いは厳禁です。

そして、下水の問題。ギリシャの島の多くでは、きちんとした下水処理施設はなく、地下に吸い込まれるか海へ流すかという感じだと思います。シミ島ではこの問題を解決するべく下水処理場などを作ってるようですが、それが上手く機能しなかったらしく、港周辺が一時期汚染されたとか。

家庭で使う洗剤なども気になるところです。島全体でエコ洗剤に切り替えるとか、それぐらいしないといけないと思うんですけどね...。元々ギリシャ人は環境問題などにあまり敏感でないのか、アテネでさえリサイクル運動が始まったのはつい最近のことです。悪く言えば「自分さえよければいい」という感じで、自分の家なんかはいつもピカピカに掃除しているのに、外ではゴミを捨てても平気...というような人が、残念ながらギリシャには結構多いんですよ。いつだったか、ラジオ番組のパーソナリティが「リサイクル?何でも全部まとめてごみ箱に捨てればいいのに」とか言ってて愕然としたこともあります。

シミ島では港から一番近いノスビーチに煙草の吸い殻がいっぱい落ちててガッカリ。海自体は綺麗だったんだけど、ここではちょっと泳ぐ気はしませんでした。
他の場所にもゴミが落ちてたりするので、まずはポイ捨てをしないこと(当たり前ですが)そして清掃を毎日きちんとすることが望まれます。

シミ島で毎月発行されているフリーペーパーでも、上に挙げた問題が毎回取り上げられています。このフリーペーパーは英語がメインでギリシャ語のページもあるんだけど、記事を書いてるのはほとんどシミ島に移り住んだ欧州各国の人々です。島の不動産を他の国の人々に買い漁られるのはどうかと思いますが、環境問題などについては非ギリシャ人の協力がないと解決は難しいかもしれません。こちらへ移り住んだ・又は毎年一定期間をこの島で過す非ギリシャ人達は、美しい島を守るべく真剣に考えています。

この10月に行われる選挙にはイギリス人女性が2人立候補していて、そのうち欧州人知事が登場するかもしれないとも言われています。今の段階ではこれは少々大袈裟ですが、シミ島を含むドデカニサ諸島には選挙権を持つEU国民がギリシャで最も多いらしく、彼女達が当選する確率も結構高いようですね。

ギリシャ人と非ギリシャ人の共存が島に良い結果をもたらすことを期待し、今後の動向を見守っていきたいです。


cat

猫の写真をもうひとつ。
別荘に着き、閉ざされてたシャッターを開けてバルコニーへ出たら、隣の家の葡萄棚で猫が昼寝中でした。これは私達の気配に気付いて起きてしまったところ。


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