クリスマスイブの朝。
あちこちから、子供たちの元気な歌声がトライアングルの音と共に聞こえてきます。

Na ta poume;
「ナ・タ・プーメ?(歌ってもいい?)」

ギリシャでは、クリスマスイブ、大晦日、公現節前日に子供たちがクリスマスキャロルを歌いながら近所を回ります。最近では個人宅を訪ねることはそれほど多くなくて、主にお店を回っていることが多いように思います。お店へ行く方が安全だし、ドアを開けてもらう必要も無く手っ取り早いのでしょう。ご褒美に、大人たちは小銭をあげることになっているのですが、どれぐらいのお小遣いが貯まるんでしょうね?

我が家のクリスマスですが、今回も特にイベントの予定は無し。ええ、ただ単に準備不足です...ちょっとしたご馳走ぐらいは作りたかったんだけど、この時期って慌ただしすぎて間に合った試しがありません。小さなツリーを飾っただけの、ささやかなクリスマスです。

ところで、毎年この時期になると気になるのが「伝統的なギリシャのクリスマスとは何か?」ということ。ギリシャでは元々、クリスマスよりも新年のアイ・ヴァシリス(聖バジル)の日をお祝いするようですが、クリスマスにやって来る赤い服に白い髭のサンタさんもアイ・ヴァシリスと呼ばれているんですよ。最近では両方のお祝いをするので、子供たちにとってはラッキー!クリスマスと新年、2回ともプレゼントを貰えたりします^^

そして、伝統的か否か?で議論になるのがクリスマスの飾りです。前にも触れましたが、一般的には「クリスマスツリーは外国の風習で、ギリシャの伝統的なクリスマス飾りは船の模型である」という説をよく聞く気がします。でも、船の模型を飾る風習もそれほど歴史は古くなさそうだし、きっと海に近い地方限定の風習なんでしょうね。子供たちがクリスマスキャロルを歌う時に、飾りを付けた船の模型を持って行って、それにご褒美のお菓子(メロマカロナなど、クリスマスのお菓子)を入れてもらったそうです。
対し、外国の風習と言われているクリスマスツリーですが、これも同じく子供たちがクリスマスキャロルを歌う時に持ち歩くものとして、古くからその原型のようなものが存在したという説があります。

クリスマスの料理は、伝統的なギリシャ料理では豚肉を食べるところが多いようです。最近では、七面鳥を丸焼きにしたりというのも一般的ですが。今日は朝早目に肉屋へ行ってきましたが、肉屋さんは朝から大忙し。お祝いと言ったら肉料理なので、特にクリスマスや復活祭の前はすごい勢いで肉が売れていきます。私は子豚やガチョウに惹かれつつも、挽肉を1kg買ってきただけですが^^;


それでは、皆様が楽しいクリスマスを過せますように♪
フロニャ・ポラ・ケ・カレス・ヨルテス!


シミ島のクリスマスイルミネーションの動画があったので、続きに貼っておきますね。
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