2009年03月26日

タラのフライとガーリックディップ3種

昨日、3月25日は干しタラのフライとニンニクソースを食べる日でした。
私や家族はは特に好きな料理じゃないからいつもは無視している習慣なんだけど、今年はちょっと気が向いたので(安売りの時に買った干しタラが眠ってたこともあり)伝統的なメニューにしてみました。

2009.03.25 dinner

・干しタラのフライ(バカリァロス・ティガニトス)
ポテトのガーリックディップ(スコルダリァ・メ・パタテス)
胡桃のガーリックディップ(スコルダリァ・メ・カリディア)
・春菊のガーリックディップ(スコルダリァ・メ・マルガリーテス)
ビーツのサラダ(パンジャリア・サラタ)
ほうれん草ごはん(スパナコリゾ)
焼きナスのディップ(メリジャノサラタ)
ムスカリ球根のピクルス(ヴォルヴィ・トゥルシ)


冒頭で“3月25日は干しタラのフライとニンニクソースを食べる日”と書きましたが、何の日かというと受胎告知の日(エヴァンゲリズモス)でありギリシャの独立記念日。この日はアテネの中心地で大規模なパレードがある他、ギリシャ各地でもパレードが見られます。
ギリシャの食暦でいえば、今は復活祭前の断食(食事節制)期間中。基本的に血の通った魚も禁じられている期間なのですが(他にもいろいろ細かい決まりはありますが、とりあえずそれは置いておいて)受胎告知の日とパーム・サンデー(復活祭前の日曜)は魚やオリーブオイル、ワインも摂っていいことになっています。それで、何故ギリシャでは干しタラのフライなのかわかりませんが...とにかくこの日は干しタラのフライと、それには欠かせないニンニクのディップソースを食べる家庭が多いようです。

タラのフライ自体はごくシンプルなものですけど、あらかじめ塩抜きをしておく準備が必要。皮を剥いて適当な大きさに切った干しタラは、何度か水を替えながら丸々1日ぐらい置かないと身が厚い部分の余分な塩気まで抜けてくれません。フィレの干しタラだと真ん中に少し骨があるくらいなので、これは除いても残しておいても。ズボラな私はその部分を切り取るという荒技に出ました(笑)
しっかり水気を拭き取ったタラに、お好みの衣をつけて揚げるだけ。衣は小麦粉をまぶしただけでも、フリッターや天ぷらの衣でもいいのですが、この時期の禁止食品を入れないということで卵やミルクは抜きがいいでしょうね。今回は小麦粉と炭酸水の衣にしました。

ちょっとした“お遊び”をどうしても盛り込んでしまう私^^;
今回はいろんな味で楽しめるようにスコルダリァ(ニンニクソース)を3種類にしてみました。

2009.03.25 garlic dips

上にも書いてあるけど、ポテト、胡桃、春菊の3種です。
このスコルダリァと呼ばれるニンニクソース(ディップ)は、いろんな種類があります。このブログでもいくつかバリエーションを紹介してきたけど、基本的にはポテトかパンがベースで、アーモンドや胡桃などナッツが入っていたり、味付けに使われるものが違ったりします。

ポテトは切り落としたタラの骨の部分の身と一緒に茹でて、一味違ったものに。マッシュポテトに魚やタコの煮汁を加えて作るスコルダリァは確かケファロニア島辺りの郷土料理だと思うのですが、それの簡単バージョンです。ポテトをしっかり味わいたい場合は皮ごと茹でて作るのがおすすめだけど、今回のは剥いて切ったジャガイモで作りました。

胡桃を使うのは、特にギリシャの北の方で多いような?これはパンをベースに、細かくすり潰した胡桃を加えてあります。ビーツのサラダとスコルダリァというのも定番の組み合わせなのですが、こういうナッツ入りのが特に合いますよ

春菊のは、ドデカニサ諸島?春の野に咲く野生マーガレット()は、食用のホルタ(野草)のひとつ。スタンダードに茹でてサラダにする他、こんな使い方も面白いですね。このスコルダリァもポテトをベースに、ニンニクは葉ニンニク(本当は、普通のニンニクを使うのでしょうけど)でソフトな感じに仕上げてみたつもり。

※ギリシャ語でマルガリータと呼ばれるもので、学名はChrysanthemum coronarium。いわゆるマーガレットではなく春菊(又はその原種?)だと思います。マーガレットは木春菊?ギリシャではどちらも見かけます。

2009.03.18 syungiku

ちなみに雨で野生のマルガリータは摘みに行けなかったので、ベランダで育ててる方の春菊に登場してもらいました^^;

伝統的なメニューとしては干しタラのフライとニンニクソース1種、あとビーツのサラダかホルタでもあればいいところですが、家族みんなで料理の好みが違う為、やっぱりいろいろ用意することに...。ほうれん草のごはんは次女用の保険として作ったもの。たっぷり残った分で、今日は手抜きメニューの予定です♪


ランキング参加中。クリックして頂けると励みになります!
人気blogランキングへ
レシピブログにほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ


sevam_a at 16:08コメント(18)トラックバック(0)献立 | 季節もの  このエントリーをはてなブックマークに追加

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by melocoton   2009年03月26日 20:09
レンテン・ファスト(って言うんでしたっけ?)中お魚は食べてもいいんだと思ってました!

干しタラのフライっておいしいですよね。
塩抜きするの面倒だから^^;、スモークドハドックでやってみようかな?

ふと思ったんですが、うちマーガレットの鉢植えありますが、それの葉っぱって食べられるのかしら?

私は春菊苦手だけど、もし食べれるのなら、イギリス在住の日本人社会で重宝されそう^^。
2. Posted by poronliha   2009年03月26日 22:15
干しタラのフライを食べる日、なんだかちょっと意外な感じです。
おいしいんでしょうね!でもすごく準備が大変そう・・・

ディップに春菊っていいですね!私は春菊好きなんですが、夫は苦手のもよう。育てても料理にいれられないんですよ。お吸い物とかも一人分つくるのもね。といっても私が栽培を始めるのはもう少しあとになりますが。
3. Posted by salahi   2009年03月27日 01:28
meloさん、こんにちは。

レンテン・ファスト中、食べてもいいのは血の通ってないもの(タコ、イカ、貝、エビの類)なんですよ。いろいろ細かい決まりがあるんだけど、よくわかりません^^;

私は干しタラより生の小タラに小麦粉まぶして揚げたのが好きなんですけど、たまに食べるのはいいかな〜という感じ。スモークドハドックでも面白そうですね!
干しタラ1枚戻したら多すぎたので、残りを他の料理にアレンジ中です^^

ギリシャ語でマルガリータなのでマーガレットも同じようなものかな?って思ったんですが、マーガレットは木春菊だそうです(注釈を加えておきました)。こちらも食用になるようですが...さっき行った公園の脇に生えてたので、取ってくればよかったなぁ。そういえば、シイラさんは生け花に使った菊の葉っぱ食べたとか言ってましたよね。責任は持てませんが、薬とかかかってなければ大丈夫かも?
4. Posted by salahi   2009年03月27日 01:34
poronlihaさん、こんにちは。

ギリシャで普通に見かける干しタラはガチガチのじゃなくて粗塩がまぶさったソフトタイプなんですが、フィレのを買えば下処理もあまり手間はかかりません。塩抜きに時間はかかるけど、たまに水を換える以外は放っておくだけですから^^

春菊、好き嫌いが分かれますよね〜。私も子供の頃はあまり好きではなかったです。
5. Posted by tongshin   2009年03月27日 03:04
スウェーデンではこの日にワッフル(+ジャムと生クリーム)を食べるんですが、受胎告知と関係があると思っている人はあまりいなそうです…

春菊のディップ、色が綺麗ですねー今年なめくじに食べられなかったら試してみたいです。

そういえばこちらでクリスマスに食べる干しだらみたいなものを使ってこちらに住んでいるポルトガルの人がフライを揚げているのを見たことがあります。あれで作ってみようかな…
6. Posted by シイラ♪   2009年03月27日 04:30
>昨日、3月25日は干しタラのフライとニンニクソースを食べる日でした。

最初読んだ時、「はい?(^_^;)」って感じでした笑。
なかなか興味深い食暦があるんですね。そーいえば、イスラエルでも色んな食暦があるって聞いた事あります。

闇市で “Shingiku”(シンギクって何さ笑って感じですよね)が売ってたんで買ったんですよ。えらく大量な1束が1ドルだったんで欲張って2束買ったんですが、鍋にしたらあっちゅー間に少なくなってしまいました。
7. Posted by nao   2009年03月27日 09:00
3種類のディップ、彩りもキレイですね、春菊のディップはほろ苦いのでしょうか。干したらのフライ、味がしっかりしていそうですね。
受胎告知の日に食べる料理伝統なんでしょうね。
スウェーデンでは、ワッフルを食べるとのこと、それとイースターの日がギリシャと違う4月12日!!ブログでお世話になっている方に教えていただきました。知りませんでした顔
8. Posted by salahi   2009年03月28日 00:02
tongshinさん、こんにちは。

スウェーデンではワッフルなんですね〜。そう聞くと食べたくなってきました^^
ギリシャでは3月25日というと独立記念日の方がメインといった感じです。

春菊、無事に育つといいですね。うちの辺りはあまり見かけないので(あっても、綺麗な場所には生えてないことが多いです)もっと沢山植えておけばよかったなぁ...。
9. Posted by salahi   2009年03月28日 00:16
シイラさん、こんにちは。

>干しタラのフライとニンニクソース
日本で言えば、恵方巻きぐらいの位置づけ?この日は必ずこの料理って決まってるわけじゃないんですけどね。

新菊(?)いいなぁ〜。こっちの市場では見かけないんですよ。
10. Posted by salahi   2009年03月28日 00:29
naoさん、こんにちは。

干し鱈は塩の抜き具合が肝ですね。塩がちゃんと抜けてないと食べられたものじゃないですし、かといって抜き過ぎても味気ないです。
春菊のは、独特な風味がなかなか美味しかったですよ。ちなみに私が好きなスコルダリァはアーモンドを入れたものです^^

復活祭の日は西方教会と東方教会で違うんですよね。決まりごとや習慣なんかもかなり違うみたいです。
11. Posted by tuguki   2009年03月28日 13:52
ギリシャも干しだらのことを “バカヤロー”系の呼び方するんですね。
ポルトガル、スペイン、イタリア...が同じような呼び方をするのは知ってたんですが...。

そういえば...。
友人の家の裏の山に、春菊が自生してるらしいんです。
“春菊狩り” に誘われているんですが、なかなかお互いの日程があわず、未だ果たせずにいるのが、とっても残念。
12. Posted by salahi   2009年03月28日 19:54
tugukiさん、こんにちは。

そうそう、バカヤロー系です^^
日本語表記では“バカヤロス”とかいう風になってることもあります。

春菊狩り、実現するといいですね〜。でも、お店で売ってるというだけでも羨ましい...こっちでも食べるはずなのに、とりあえず私の行動範囲内では見ないです。義父母宅の近くには結構生えてるんだけど、車で出かけるのはいつも日が暮れる頃なので、毎年機会を逃しちゃうんですよ。近所の比較的綺麗な場所でちょっと摘んできたので、また載せます♪
13. Posted by mayo   2009年03月29日 03:27
お料理教室にて、塩タラの扱い方は教わったのですが(塩抜きすること)、当日適当に入ったタベルナのタラは
塩辛くて、かなり辛かったです。
皮もそのままだったし・・・。
前に食べた時は全然塩なんて感じなかったし普通にいただけたのですが、みんなが注文するから塩抜きが間に合わなかったのか、単にその店の怠慢なのでしょうか?
せっかくパレード見たらタラ食べるぞ!だったのに残念です

ところで春菊なんてあるんですね〜
でも、見ただけじゃわからなそうです
ライキで「マルガリータ」と書いてあるのを探してみます!
14. Posted by salahi   2009年03月29日 17:47
mayoさん、こんにちは。

塩鱈は、レストランだと皮が剥いてないことが結構多いです。うちでは食べやすいように皮も骨も除いてますが。
そのレストランの鱈、塩抜きが間に合わなかったんでしょうね。特に身の分厚い箇所など、かなり時間をかけないと塩辛いままです。

私の行動範囲内での話になりますが、マルガリータはライキでは見かけたことがないです。ヴルーヴァ(カラシナ)、パパルーナ(ケシ)、ツクニダ(イラクサ)、ラパソ(ソレル)etc.なら売ってるんですけどね...。郊外の方に出かけるとか、近所に綺麗な空き地などがあれば、そこで探してみるといいですよ。他にはルッコラなんかもよく生えてます。今の時期はもう花が咲いちゃってるので、なるべく柔らかそうなのを選んで摘んで下さい。
15. Posted by yokocan21   2009年03月30日 01:50
干しタラ料理、食べてみたいんですけど、何せトルコでは見たことがないんです。私が探しきれてないのでしょうかね。
各種ディップが並んだ食卓、ヘルシーですね!春菊やマーガレットをディップとして使うってところ、なんともギリシャらしいです。ほんと、野草や葉っぱものを上手に使いますよねぇ。

ところで、ギガンデスのトマト煮。トルコ風のをUPしましたので、文中でsalahiさんの記事をリンクさせて頂いています。事後承諾でごめんなさい。TBも送らせて頂きますので、よろしくお願いします!(TB、今まで何度もトライしながら、上手く出来ないのですよね。)
16. Posted by 五階のユーコ   2009年03月30日 11:08
春菊元気そうですねー!!!!
写真を見て思わず私の野菜デビュー、五階でのゴーヤ・春菊・青紫蘇ちゃんが懐かしんでしまいました。
ちらっと映る手すりがまた郷愁をさそいます(笑)。
17. Posted by salahi   2009年03月30日 18:14
yokocanさん、こんにちは。

海から遠い地方でも食べれる魚として、ギリシャで干し鱈は昔からよく食べられているんですが、トルコでは食べないんですね。
春菊、そちらにも生えていますか?うちの辺りのは、なかなか綺麗な場所に生えてないのが残念...。

ギガンデスの記事にTBありがとうございました!後でそちらにもお邪魔しますね^^
18. Posted by salahi   2009年03月30日 22:22
ユーコさん、こんにちは。

あ〜、そういえばゴーヤなんてのもありましたね^^
うちの春菊は、まだ背は低いのだけど、暖かいせいかもう蕾が出そうになってます。一度刈り取って、脇芽が出るのを期待しようかと...。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Profile

salahi


ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

****************

無断転載・レシピや写真の無断使用は固くお断わりします。

今まで載せたレシピは、こちらからどうぞ。
ギリシャ料理レシピ1(前菜・サラダ・スープ)
ギリシャ料理レシピ2(その他のレシピ)
ギリシャ料理以外のレシピ
レシピについて(こちらも是非お読み下さい)

・レシピのリンク一括表示はレシピ一覧カテゴリから。

※レシピインデックスは更新した時に上げますので、それ以降にアップしたものに関してはレシピカテゴリを参照して下さい。

※お探しのレシピがインデックス中に見当たらない場合、下のブログ内検索にキーワードを入れて探してみて下さい。

****************
PR


キリン 世界のKitchenから 冴えるハーブと緑茶



エキストラ・バージン・オリーブ・オイル 原産地呼称保護認定 〜P.D.O.〜 ”コリンバリ ハニア クレタ” 1L

****************

****************

mixi
ギリシャ料理コミュニティ

iza専門家ブログ
「はじめまして!ギリシャごはん」


GREEK MEMORY(エーゲ海のギリシャウェディングとフォトウェディング専門店)

ORIGAMILAND GREECE

Search
Archives
Recent Comments
  • ライブドアブログ