2010年12月21日

ギリシャ風ライスプディング(リゾガロ)

ライスプディングって世界中多くの国で見られますが、どこ発祥なんでしょうね?
ギリシャ語ではリゾガロ(米と牛乳の意味)と呼ばれるこのお菓子、一般的に食べられるようになってきたのはビザンチン時代辺りでしょうか。多分その頃は甘味に蜂蜜を使ってたのではないかと思います。

2010.11.22 rizogalo1

昔は希少で高級だった米や砂糖を使ったリゾガロも、生産や流通の発達した現代では誰でも食べられる庶民的なものとなりました。とは言え、焦げ付かせないようかき混ぜながら長時間米を煮る作業は結構な手間なのですが……。

2010.11.22 rizogalo2

ギリシャのスーパーでは市販のライスプディングがいっぱい売られてますが、やはり手作りが一番。こちらの一般的な作り方は大まかに分けて2つ、生米を最初から牛乳で煮る方法と、まずは水で煮てから牛乳を足す方法があります。前者は最初からかき混ぜる必要があるので一番手間のかかる方法、後者は水で煮てる間は特にかき混ぜなくてもよく、焦がさないよう火加減に注意さえすれば楽に作れます。

2010.11.24 rizogalo3

水で煮る方法は最初にご飯を炊いておくのとあまり変わらない為、私のレシピではすでに炊いてあるご飯を使った方法にアレンジしてあります。その簡単バージョンを2つ、そして最初から牛乳で煮るクラシックなタイプ、スミルナ風の焼きバージョンの計4種をご紹介します。


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ライスプディング・クラシックバージョン(リゾガロ)

材料:(4人分)
米...大さじ4
牛乳...700ml
バター...10g
塩...ひとつまみ
砂糖...45g
卵...1個

米は洗って、しばらく水に浸けておく。

鍋に牛乳を入れ、水気を切った米、塩ひとつまみ、バターを加え中火にかける。木べらでかき混ぜながら加熱し、沸騰しかけたら弱火にする。焦げ付かないよう絶えずかき混ぜながら、米が柔らかくなるまで約1時間静かに煮る。

ボウルに砂糖と卵を入れ、泡だて器でよく混ぜておく。

緩くとろみがついてきたら一旦火から下ろす。ボウルに入れた卵液を再びよくかき混ぜ、鍋の中身を木べらで絶えずかき混ぜながら卵液を流し入れる(もしくは、熱い牛乳をボウルに少しずつ加えつつ混ぜ、ある程度卵液が温まったら鍋に加える)。

再び弱火にかけ、舌触りが悪くなるので決して煮立たせないように注意しつつ、かき混ぜながらゆるゆると加熱する。とろみがついてくるので、火から下ろし器に流し入れる。好みでシナモンパウダーを振り、冷蔵庫で冷やす。

MEMO:緩めのカスタードっぽい仕上がりになるはずですが、濃度が足りないという場合は少量の牛乳で溶いたコーンスターチでとろみを調節して下さい。プレーンなのも美味しいですが、フレーバーについては下記の「フレーバーバリエーション」を参考にして下さい。


ライスプディング・クイックバージョン1(リゾガロ)
生米からでなくご飯で作るので、材料を計量する時間も含め15~20分もあれば作れる方法です。

材料:(4人分)
ご飯...100g
牛乳...500ml
バター(好みで)...10g
塩...ひとつまみ
砂糖...40g
卵...1個
シナモンパウダー...好みで適量

鍋にご飯を入れ、分量の牛乳のうちまずは少量を加えて米粒がバラバラになるようほぐす。残りの牛乳、塩、バターを加え、弱めの中火にかけて木べらで混ぜながら加熱する。

ボウルに砂糖と卵を入れ、泡だて器でよく混ぜておく。

牛乳が沸騰してきたら弱火にし、焦げ付かないよう木べらでしっかりと混ぜながら5~10分程度静かに煮る。

緩くとろみがついてきたら一旦火から下ろす。ボウルに入れた卵液を再びよくかき混ぜ、鍋の中身を木べらで絶えずかき混ぜながら卵液を流し入れる(もしくは、熱い牛乳をボウルに少しずつ加えつつ混ぜ、ある程度卵液が温まったら鍋に加える)。

再び弱火にかけ、舌触りが悪くなるので決して煮立たせないように注意しつつ、かき混ぜながらゆるゆると加熱する。すぐにとろみがついてくるので、火から下ろし器に流し入れる。シナモンパウダーを振り、冷蔵庫で冷やす。

MEMO:フレーバーについては下記の「フレーバーバリエーション」を参考にして下さい。


ライスプディング・クイックバージョン2(リゾガロ)
ご飯で作る簡単レシピ。こちらは卵やバターの入ってない、ごくあっさりとしたタイプ。ギリシャのスーパーで売られている市販品に似た感じです。

材料:(2人分)
ご飯...40~50g
砂糖...20g
コーンスターチ...小さじ1
塩...少々
牛乳...300ml
シナモンパウダー...好みで適量

鍋にご飯から塩までの材料を入れ、牛乳をまずは少量加えて米粒をよくほぐす。残りの牛乳も加え、中火にかけて木べらでかき混ぜながら加熱する。

沸騰しかけたら弱火にし、焦げ付かないようしっかり混ぜながら煮る。とろみが付き、米粒がふわっと柔らかくなったら(べチャッとしない程度)火から下ろす。

器に流し入れ、シナモンパウダーを振って冷蔵庫で冷やす。

MEMO:フレーバーについては下記の「フレーバーバリエーション」を参考にして下さい。


スミルナ風・焼きライスプディング(リゾガロ・フルヌ)

マスティハなどで風味付けをしても、プレーンな作り方でもお好みで。上記のレシピで作ったライスプディングを耐熱容器に入れ、水を張った天板又は大きな耐熱容器に並べます。表面に焦げ目がつくまでグリルで焼いたら出来上がり。


フレーバーバリエーション

最近はチョコ味なんてのもありますが、ごく一般的なのはバニラ(エッセンス又はオイルでも、煮る時に縦割りにした鞘を入れてもOK)、オレンジやレモンの皮などです。マスティハ(砂糖と一緒に細かく砕く)やカルダモンを入れたスミルナ風もおすすめ。また、煮る時にシナモンスティックを入れたりナツメグを少量加えても。


sevam_a at 19:04コメント(27)トラックバック(1)レシピ   このエントリーをはてなブックマークに追加

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トラックバック一覧

1. チキンスカロッピーネとリゾガロ  [ トレモロの響きにのせて ]   2011年01月15日 01:07
時々見ている料理番組があります。 教育TVスタイルアップの中のイタリアの「ジャーダのカジュアルクッキング」です。 ジャーダがてきぱきとお料理するのがとってもステキで日本の料理番組とは違った趣です...

コメント一覧

1. Posted by サスピ   2010年12月21日 20:06
おお!焼きバージョンですか!
どうして今まで思いつかなかったんだろう?
こちらではクレマ・カタラーナに焼き色をつけても、ライスプディングにはつけないのが普通なんです。
ご飯から作る方法も手っ取り早く出来ていいですね。
このアイディアいただきです。
なんせご飯は常備品だし、ライスプディングは旦那の大好物なんで♪(そういう私も決して嫌いではありません)
2. Posted by ライキリ   2010年12月21日 21:36
ライスプディングの発祥はインドじゃないかと思います。
米が東南アジア、牛乳は中東、砂糖は南太平洋から伝わった文化です。
ヨーロッパにはトルコからギリシャに伝わったものと、インドからイギリスに伝わったものがありそうです。
イランのサフラン入りライスプディングも美味しいですよー。
3. Posted by kaako   2010年12月21日 21:36
こんにちは。ライスプディングって卵も入れるんですか?知らなかった・・・いつもずぼらな作り方がいけないのかなー、おいしくねーなーと思ってました。(十中八九それも大きな要因)今度試させて下さい。
因みに、少し前までマロ熱(マルメロ)が盛んで、人生で初めて購入し、焼きマロをやってみました。煮てからオーブンという最初からアレンジをしてしまったのですが、おいしくできました。ご紹介下さり有難うございました!!!
4. Posted by まりあ   2010年12月22日 05:46
こちらへ、来た時は本当に困惑しました。
ここでは、ライスミルク粥=デザートなんですが。
最初に入った女子寮では、定番の夕食だったんです。ショックだったのは、もしかすると、「甘いごはん」=夕食だったかも知れません。ドイツではフツウです
その頃以来、これからは距離を持ってますが、、日本だってお米のおやついっぱいありますよね。この際、試してみようかな。
5. Posted by タヌ子   2010年12月22日 06:06
一口にライスプディングと言っても色々作り方があるんですね。
先日フランスの大好きなメーカー、Bonne Mamanのデザートシリーズにライスプディングが加わっているのを発見。
Bonne Mamanのパッケージにはご丁寧にレシピが乗ってるので買ってみようと思ってます!
フランスの場合、卵は使わないバージョンが多いんじゃないかと思うのですが、卵を使った方がこくが出て美味しそうですね。
6. Posted by tongshin   2010年12月22日 08:00
「甘いお粥なんて許さない」という人もいるけれど私はわりと好きです♪
スウェーデンのライスプディングは普通は卵は入っていないのですが一度だけ卵入りの焼いたものを食べたことがあります。卵が固まって「甘いキッシュ(の中身) お米入り」みたいな感じでした。こちらのほうがおいしそう!
7. Posted by tuguki   2010年12月22日 15:07
同じような体験をした人、けっこう多いみたいなんですが...。
高校時代、ホームステイ先で “日本人はお米が好きなのよね。” と、インスタントもののライスプディングを出され、好意を無にしてはいけないと必死で食べました。
そもそも、アメリカンなインスタントプディングが苦手なところに、もそもそ、ボロボロした米粒が入っていて、お世辞にも “美味しい!” と言えるものではなく、以来、ライスプディングは、わたしの中では... 封印された食べ物 だったのですが...。
今、salahiさんの、このレシピを見ていたら あれ? もしかしたら、これ、美味しいかも...って思っちゃっいました。
salahiマジックだ〜〜〜!
8. Posted by むうちえ   2010年12月22日 16:49
salahiさん、こんにちは。
ブルガリアでもしっかり定番のデザートです。名前もそのまんま、「乳と米」(ムリャコ・ス・オリス)です・・・ 表面のカネラ(シナモン)ドッサリ、そして意外と甘さ控えめ、って感じかな。
卵バージョン、焼きバージョン、それにマスティハ風味のスミルナ風ですか・・・ おいしそう!! 
9. Posted by melocoton   2010年12月22日 17:52
でたーっ。 ライスプディング!!!

イギリスヴァージョンってオーブンで焼くタイプが多いと思います。 作ったこと無いので今度挑戦してみようかなぁ(誰が食べるんだろう 爆)。

唯一食べられるライスプディングはインド風のスパイス入りです^^;。
10. Posted by salahi   2010年12月22日 17:58
サスピさん、こんにちは。

焼きヴァージョン、美味しいですよ♪

ギリシャでは米を水で煮て(炊いて)牛乳を加える方法も結構一般的なんですが、これってご飯を使うのと同じことなんですよね。
仕上がりは最初から牛乳で煮たのとそれほど変わらないように思います。
11. Posted by salahi   2010年12月22日 18:01
ライキリさん、こんにちは。

なるほど~。
確かに考えてみるとインドっぽいですね。
サフラン入りも美味しそう。今度試してみます^^
12. Posted by salahi   2010年12月22日 18:06
kaakoさん、こんにちは。

ライスプディングに卵やバターは入れても入れなくてもどちらでもいいですよ。
スーパーで売ってるタイプは普通入ってなくて、米、砂糖、牛乳、スターチ類、香料で作られています。
食べ比べると卵入りはコクがあって美味しいな~と思うのですが、ライスプディング自体好みの別れる食べ物ですからねぇ^^;

マルメロレシピを参考にして下さって、ありがとうございました!
香りがよくて美味しいですよね♪
13. Posted by salahi   2010年12月22日 18:10
まりあさん、こんにちは。

夕食にライスプディングは、ちょっと嫌ですね^^;
私は朝ごはんに食べたりしますが。

そうそう、日本の「お米のおやつ」といえば、関西風の桜餅は好きだけど子供の頃は「おはぎ」が食べられなかったんです。
おはぎがOKになった頃にライスプディングも脳が受け入れたような?
14. Posted by salahi   2010年12月22日 18:17
タヌ子さん、こんにちは。

Bonne Mamanのライスプディング、気になります♪
ギリシャでは市販品には卵は入ってないのが普通みたいですが、家庭やレストランでは結構入れる人もいます。
15. Posted by salahi   2010年12月22日 18:42
tongshinさん、こんにちは。

日本人はお米が甘いっていうのを受け入れにくいですが、逆にヨーロッパの人には甘い豆がそうなのかも?ギリシャ(トルコなどにも)では豆をシロップに浸したお菓子がありますが。

ギリシャの卵入りライスプディング、丁寧に卵でとろみをつけたカスタードっぽい感じです。


16. Posted by salahi   2010年12月22日 18:45
tugukiさん、こんにちは。

インスタントは私もあまり食べたくないかも~^^;
こちらにもインスタントライスプディングは売ってますが、買ったことはないです。
スーパーの冷蔵デザートコーナーに売ってるやつはたまに食べたりしてたんですが、やっぱり手作りのと食べ比べると駄目ですね。
17. Posted by salahi   2010年12月22日 18:49
むうちえさん、こんにちは。

名前は逆(ギリシャは米乳)ですが、ギリシャのと似てそうですね。
こちらでもシナモンを振って食べるのが定番ですが、これが一番好きです♪
18. Posted by salahi   2010年12月22日 18:54
meloさん、こんにちは。

すいません、ついに出してしまいました^^;
イギリスのも食べてみたいと思いつつ、そちらに住んでた頃はまだこういうの苦手だったので食べずじまいでした……。

オーブン焼きだとかき混ぜ続ける手間が省けていいですよね。
ギリシャはオーブン焼きのでも最初に鍋で煮て作るのが多いようです。
19. Posted by yupu   2010年12月23日 00:57
こちらにコメントは久々です♪

トルコのスュトラッチを思い出します〜
トルコのは真っ白なので、卵は使わないのかな?
独特の甘さが苦手でしたが、甘さ控えめならミルク粥は嫌いじゃないし、食べられるかも。

20. Posted by hands   2010年12月23日 10:07
Salhiさん、盛り上がりますね〜!!甘いご飯、小さいころはやだ〜と思っていましたが、20代からはこれはこれでおいしい、と思えるようになりました!彼もどうよう、これ好き?ときいたら、子供のころは嫌いだったけど今は食べる、ですって。

それにしてもどのバージョンもおいしそうですね。私はお米最初からので作ってみようと思っています。私がはまっているEvaさんというギリシャからカナダに移住した方のギリシャ料理レシピが動画でこのRizogaroも紹介されており、「リゾットみたいに焦げないようにかき混ぜないといけないの」といっていた気がします。シナモン風味がいいな〜。
21. Posted by poronliha   2010年12月23日 19:09
ギリシャのって卵とか入るんですね。本当、デザート感覚の食べ物なんだー。
フィンは牛乳でライスを炊くタイプです。でも卵などは全く入れません。多分塩少々程度だと思います。
甘くしたい人はできたものに砂糖やシナモンを振りかけてたべます。あと、プルーンなどのドライフルーツで作ったスープをかけたり・・って感じです。
私は甘いと気持ち悪くなるので、いつもそのままか塩をかけて食べます。
そういえば炊飯器でもやったことありますよ。こげないでできるし、簡単でした。(相当前に作ったので記憶が・・・確かお粥の設定で作ったと思います)
でも卵が入るとプリンみたいでおいしそうですね。
22. Posted by salahi   2010年12月25日 20:18
yupuさん、こんにちは。

トルコでは焼きタイプが普通でしたっけ?
ギリシャのも市販品は卵なしタイプが多いです。
23. Posted by salahi   2010年12月25日 20:22
handsさん、こんにちは。

やっぱり成長すると味覚の幅が広がるんでしょうね。
偏食ではなかったけど、子供の頃は食べられないものがいっぱいでした。

リゾガロは牛乳で煮るのでかなり焦げ付きやすいです。
厚手の鍋でやると失敗が少ないですが、しっかりかき混ぜて下さい。
24. Posted by salahi   2010年12月25日 20:28
poronlihaさん、こんにちは。

フィンランドではオートミールみたいな感じで朝食向けでしょうか?
ギリシャのはおやつやデザートとして食べるのが普通なので甘いんですよ。温かいままでも食べられますが、やっぱり冷やした方が美味しく感じます。
25. Posted by ポメマル   2011年01月15日 01:06
リゾガロクイックバージョンを作ってみました。
ご飯を牛乳で煮て甘いというのが馴染めないと思いましたが思ったよりも美味しかったです。
プディングと言っても煮て作るのは手軽でいいですね。
ごちそうさまでした。

今日の記事に載せましたのでTBおくります。
26. Posted by 脚やせ長野   2011年01月15日 08:34
また面白いブログ書いてくださいね。
応援しています。
27. Posted by salahi   2011年01月16日 16:29
ポメマルさん、TBありがとうございました。

早速試して頂いたのですね^^
お口に合ったようでよかったです。

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