2014年12月12日
クレタ産エスカルゴの新製品発表会
もう1週間経ってしまいましたが、先週土曜日に開かれたクレタ産養殖エスカルゴの新製品発表会にお招きいただきました。

今回4度目の開催を迎えたギリシャ食品のイベントEllada-Giorti-Gefseis会場のプレゼンテーションルームにて。
Χοχλιοί Κρήτης - Escargot de Crete(ホフリィ・クリティス、クレタ島のエスカルゴ)は、私が注目しているギリシャ食品メーカーのひとつなのですが、品質と安全さへのこだわりがあり、そして新しい製品や新しい食べ方を提案していく意欲が強く感じられます。

カタツムリ養殖の苦労話や、自社製品のコンセプトなど、創業者であるハラランボスさんの興味深いお話もいろいろ聞けました。
彼の生まれ故郷であるクレタ島は、地中海式ダイエットの基ともなった「長寿の島」。クレタ島で好まれいろんな調理法で食べられるカタツムリは、健康の鍵となる食品のひとつであると考えられています。しかし、それもカタツムリが綺麗な環境で育ったということが前提。排気ガスなどで汚染された道端でカタツムリを集めている人々を見てショックを受けたことも、養殖を始めるに至った大きなきっかけだそうです。
クレタ島の、そしてギリシャの人々は、自分達の国や文化に誇りを持っています。
しかし、素晴らしい国の素晴らしい伝統食品だからいいのではなく、本当に高品質のものを作りたい、ギリシャらしいユニークなものを作りたいというハラランボスさんの姿勢に感銘を受けました。

お話のあと、いよいよ新製品のお披露目!
蜂蜜入りセージティーに漬かったエスカルゴです。

既存製品である4種類のオイル漬けに加え、新製品はハーブティー漬け。う〜ん、なるほど。最近はハーブがきてますね〜。

セージティー漬けエスカルゴ(左)と水煮缶詰(右)との比較。ホフリィ・クリティスで養殖しているエスカルゴは小振りで肉の色が薄めのものです。
エスカルゴの剥き身と言うと、一般的に出回っているのは水煮ですが、塩水ではなくギリシャの伝統的なハーブのお茶を使うというのはなかなか面白い。
さまざまな薬効があり不死のハーブとも呼ばれるセージは、ギリシャではお茶として飲むのが特に好まれます。セージそのものに防腐・殺菌・抗酸化効果もあるので、人工的な保存料などを使わない製品を実現させることができたそう。原材料はエスカルゴ剥き身、セージティー、タイム蜂蜜、レモン、塩です。

会場では、試食品の準備も進行し……

トラハナにトッピングされて出てきました。
お味の方は、ハーブティーの味は強調されることはなく、エスカルゴ本来のハーバルな風味を引き立てるデリケートな味わいでした。

プレゼンテーション用にお洒落盛りも。
製品のプロモーションとしてモダンギリシャ風のいろんな料理も提案されていますが、既存製品はどれもオイル漬けだったので、結局そのまま食べるのが一番という感想だったのです。新製品はオイルを使っていないので、食べ方の幅もかなり広がりそう。料理ブロガーとしては、遊んでみたい製品ですね(予算が許せば、ですが^^;)。

こちらは、一般的に小売されている瓶詰めです。剥き身50g(15〜20匹分)で、価格は種類や店によって違いますが6ユーロぐらい。
プレーン、ローズマリー&ビネガー(この伝統料理をもとにした味)、タイム&レモン、ガーリック&パセリ(おなじみブルゴーニュ風のギリシャ版)があり、いずれもクレタ産EXヴァージンオリーブオイル使用です。
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今回4度目の開催を迎えたギリシャ食品のイベントEllada-Giorti-Gefseis会場のプレゼンテーションルームにて。
Χοχλιοί Κρήτης - Escargot de Crete(ホフリィ・クリティス、クレタ島のエスカルゴ)は、私が注目しているギリシャ食品メーカーのひとつなのですが、品質と安全さへのこだわりがあり、そして新しい製品や新しい食べ方を提案していく意欲が強く感じられます。

カタツムリ養殖の苦労話や、自社製品のコンセプトなど、創業者であるハラランボスさんの興味深いお話もいろいろ聞けました。
彼の生まれ故郷であるクレタ島は、地中海式ダイエットの基ともなった「長寿の島」。クレタ島で好まれいろんな調理法で食べられるカタツムリは、健康の鍵となる食品のひとつであると考えられています。しかし、それもカタツムリが綺麗な環境で育ったということが前提。排気ガスなどで汚染された道端でカタツムリを集めている人々を見てショックを受けたことも、養殖を始めるに至った大きなきっかけだそうです。
クレタ島の、そしてギリシャの人々は、自分達の国や文化に誇りを持っています。
しかし、素晴らしい国の素晴らしい伝統食品だからいいのではなく、本当に高品質のものを作りたい、ギリシャらしいユニークなものを作りたいというハラランボスさんの姿勢に感銘を受けました。

お話のあと、いよいよ新製品のお披露目!
蜂蜜入りセージティーに漬かったエスカルゴです。

既存製品である4種類のオイル漬けに加え、新製品はハーブティー漬け。う〜ん、なるほど。最近はハーブがきてますね〜。

セージティー漬けエスカルゴ(左)と水煮缶詰(右)との比較。ホフリィ・クリティスで養殖しているエスカルゴは小振りで肉の色が薄めのものです。
エスカルゴの剥き身と言うと、一般的に出回っているのは水煮ですが、塩水ではなくギリシャの伝統的なハーブのお茶を使うというのはなかなか面白い。
さまざまな薬効があり不死のハーブとも呼ばれるセージは、ギリシャではお茶として飲むのが特に好まれます。セージそのものに防腐・殺菌・抗酸化効果もあるので、人工的な保存料などを使わない製品を実現させることができたそう。原材料はエスカルゴ剥き身、セージティー、タイム蜂蜜、レモン、塩です。

会場では、試食品の準備も進行し……

トラハナにトッピングされて出てきました。
お味の方は、ハーブティーの味は強調されることはなく、エスカルゴ本来のハーバルな風味を引き立てるデリケートな味わいでした。

プレゼンテーション用にお洒落盛りも。
製品のプロモーションとしてモダンギリシャ風のいろんな料理も提案されていますが、既存製品はどれもオイル漬けだったので、結局そのまま食べるのが一番という感想だったのです。新製品はオイルを使っていないので、食べ方の幅もかなり広がりそう。料理ブロガーとしては、遊んでみたい製品ですね(予算が許せば、ですが^^;)。

こちらは、一般的に小売されている瓶詰めです。剥き身50g(15〜20匹分)で、価格は種類や店によって違いますが6ユーロぐらい。
プレーン、ローズマリー&ビネガー(この伝統料理をもとにした味)、タイム&レモン、ガーリック&パセリ(おなじみブルゴーニュ風のギリシャ版)があり、いずれもクレタ産EXヴァージンオリーブオイル使用です。


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コメント一覧
1. Posted by ELIM 2014年12月16日 08:18
ハーブティー漬けとはユニークですね。
ヘルシーそうです。
美味でしたか?
ヘルシーそうです。
美味でしたか?
2. Posted by salahi 2014年12月16日 17:42
ELIMさん、こんにちは。
カタツムリってヘルシーな食材だそうですが、日本で一般的なブルギニョンだと美味しいけどバターたっぷりなんですよね。この会社はヘルシーさも追求しているようで、このハーブティーのアイデアも素晴らしいと思いました。
お味もなかなかでしたよ。カタツムリ自体、すごく美味しいというわけでもないのですが、不思議とたまに食べたくなる味です。
カタツムリってヘルシーな食材だそうですが、日本で一般的なブルギニョンだと美味しいけどバターたっぷりなんですよね。この会社はヘルシーさも追求しているようで、このハーブティーのアイデアも素晴らしいと思いました。
お味もなかなかでしたよ。カタツムリ自体、すごく美味しいというわけでもないのですが、不思議とたまに食べたくなる味です。
3. Posted by 星餓 2016年10月24日 10:11
こんにちは。これからギリシャ行きを検討しており、クレタ島の料理を調べていたらこちらへ辿り着きました。11月初頭にアテネとクレタ島に行く予定です。
著書も読ませて頂き、アテネはそちらも参考にしつつ回ってみようと思っています。しかし、11月初めのクレタ島には余りレストランが無く、クレタ料理は断片的にしか知らない(ダコス、フェンネルパイ、オリーブ油、カタツムリ位)ので、何かこの時期ならではのクレタ料理やお土産、お薦めのレストランなどがありましたらお聞きしたいです。滞在はイラクリオンを考えています。
このカタツムリも高すぎなければ、話のタネに考えています。
著書も読ませて頂き、アテネはそちらも参考にしつつ回ってみようと思っています。しかし、11月初めのクレタ島には余りレストランが無く、クレタ料理は断片的にしか知らない(ダコス、フェンネルパイ、オリーブ油、カタツムリ位)ので、何かこの時期ならではのクレタ料理やお土産、お薦めのレストランなどがありましたらお聞きしたいです。滞在はイラクリオンを考えています。
このカタツムリも高すぎなければ、話のタネに考えています。
4. Posted by salahi 2016年10月24日 16:55
星餓さん、はじめまして。コメントありがとうございます!
この時期ならでは…と言うと、やはり絞りたてのオリーブオイルがお土産におすすめです。若い実から絞られる無濾過のオイルはアグレレオと呼ばれ、ピリッとした強い風味が特徴です(風味が落ちてしまうので、早めの消費推奨)。
あと、野草全般、スタカ(山羊乳や羊乳に浮いた脂肪分から作るクリームのようなもので、チーズっぽい味)やローカルチーズ全般、小粒オリーブ、日本ではあまりなじみのない肉類などの料理がおすすめです。
私は特に煮込みやオーブン料理が好きで、野草と肉の煮込み、ガモピラフォ(クレタ島の名物料理のひとつで、山羊などの肉を煮たスープで炊くリゾットのようなピラフ)、ズッキーニの花の米詰め(11月にあるかわかりませんが)など。ローカルのソーセージやスモークミート類もおいしいですよ。
レストラン、この辺りでしょうか…
https://foursquare.com/v/%CE%BC%CE%B5%CF%81%CE%AC%CF%83%CF%84%CF%81%CE%B9/4e3fcd10a809ba757c27cd20
https://foursquare.com/v/%CE%AD%CF%81%CE%B3%CE%B1%CE%BD%CE%BF%CF%82/4d1a29718312236ad4c771ba
https://foursquare.com/v/%CE%BA%CE%B1%CF%86%CE%B5%CE%BD%CE%AD%CF%82-%CF%84%CE%BF%CF%85-%CE%BA%CE%B1%CE%B3%CE%B9%CE%B1%CE%BC%CF%80%CE%AE/4eabe11077c8fadde2fd9a25
ライオンの広場のところにある老舗のブガッツァもぜひ♪
https://foursquare.com/v/%CE%BA%CE%B9%CF%81%CE%BA%CF%8C%CF%81/4db6c8dccda1c57c828a0425
この時期ならでは…と言うと、やはり絞りたてのオリーブオイルがお土産におすすめです。若い実から絞られる無濾過のオイルはアグレレオと呼ばれ、ピリッとした強い風味が特徴です(風味が落ちてしまうので、早めの消費推奨)。
あと、野草全般、スタカ(山羊乳や羊乳に浮いた脂肪分から作るクリームのようなもので、チーズっぽい味)やローカルチーズ全般、小粒オリーブ、日本ではあまりなじみのない肉類などの料理がおすすめです。
私は特に煮込みやオーブン料理が好きで、野草と肉の煮込み、ガモピラフォ(クレタ島の名物料理のひとつで、山羊などの肉を煮たスープで炊くリゾットのようなピラフ)、ズッキーニの花の米詰め(11月にあるかわかりませんが)など。ローカルのソーセージやスモークミート類もおいしいですよ。
レストラン、この辺りでしょうか…
https://foursquare.com/v/%CE%BC%CE%B5%CF%81%CE%AC%CF%83%CF%84%CF%81%CE%B9/4e3fcd10a809ba757c27cd20
https://foursquare.com/v/%CE%AD%CF%81%CE%B3%CE%B1%CE%BD%CE%BF%CF%82/4d1a29718312236ad4c771ba
https://foursquare.com/v/%CE%BA%CE%B1%CF%86%CE%B5%CE%BD%CE%AD%CF%82-%CF%84%CE%BF%CF%85-%CE%BA%CE%B1%CE%B3%CE%B9%CE%B1%CE%BC%CF%80%CE%AE/4eabe11077c8fadde2fd9a25
ライオンの広場のところにある老舗のブガッツァもぜひ♪
https://foursquare.com/v/%CE%BA%CE%B9%CF%81%CE%BA%CF%8C%CF%81/4db6c8dccda1c57c828a0425