最近のギリシャは、たまに天気が崩れつつも、徐々に暑く夏らしくなってきています。日本と結構天気がシンクロしてるんですよ。

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Λαδοπαξίμαδα Κυθήρων

簡単なメニューで済ませたいこの時期、ストックしておくと便利なのが、ギリシャでとてもポピュラーな甘くないラスク(パクシマディア)。おつまみや軽食によく食べられるもので、地方によってさまざまなバリエーションがあります。

中でも有名なパクシマディアのひとつに、キトリノ・アレヴリ(黄色い小麦粉)を使った、キシラ島(キティラ島)のオリーブオイルラスク(パクシマディア・キスィロン、ラドパクシマダ・キスィロン)があります。
ギリシャのラスクは歯が立たないほど硬いものも多いのですが、これはサクサクと軽い食感なので子供も大好き。粉とオリーブオイルの風味豊かです。

実はこのレシピ、もう2年ほども前に書いて写真も撮っていたんです。それがいろいろあって掲載が今頃に……(汗)写真は新たに撮り直しました。分量や作り方もいろいろ変えてみたりしたのだけど、これで一応おいしく&簡単にできるはず。

いつも作っている分量でレシピを書いたのですが、半量で作ってもいいので気軽にお試しくださいね。


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キシラ島のオリーブオイルラスク(ラドパクシマダ・キスィロン)

材料:(約600g/22枚分)
セモリナ粉...300g
強力粉...200g
塩...小さじ1
インスタントドライイースト...小さじ1
水...200ml
オリーブオイル...100ml


ボウルにセモリナ粉と強力粉、塩、オリーブオイルを入れて、粉とオイルがなじむまで混ぜ合わせる。真ん中にくぼみを作り、水とイーストを加える。ざっと混ぜ、そのまま10分ぐらい休ませる。

なめらかで弾力のある状態になるまで生地を捏ねる。覆いをして、倍になるまで発酵させる。

生地を2つに分けて空気を抜きつつ丸め、それぞれ長さ25cmぐらいのローフ型に成形する。

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成形した生地を天板に置く。よく切れる包丁で約2cm幅に切り、元の形に手で寄せてまとめる。布巾をかけ、1.5倍くらいに膨らむまで発酵させる。

オーブンは200℃に予熱する。

生地ののった天板をオーブンに入れ、5分焼く。温度を180℃に下げ、全体がきつね色になり火が通るまでさらに10〜15分焼く。

オーブンから取り出し、触れる温度になるまで冷ます。切り目のところで割り(くっついていて剥がれないならナイフで切る)、天板に並べる。

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120〜150℃ぐらいのオーブンで乾燥焼きする。白い部分に焼き色がつくと味が落ちるので、極力色づかせないよう温度調節し、完全に乾燥させる。

そのままオーブンの中で冷まし、密閉容器に入れて保存する。


MEMO:ギリシャで黄色い小麦粉(キトリノ・アレヴリ)と呼ばれる、普通の小麦粉より少し粗い程度に挽いたセモリナ粉がある場合は、セモリナ粉+強力粉の代わりにそれを500g使用してもいいです。
上記レシピではスタンダードなサイズのラスクができますが、お好みでミニサイズに作ってもいいです。生地を3〜4分割して細いローフ型に成形し、薄く切ります。ミニサイズは薄いので乾燥焼きの時間も短くて済みます。