冷たいカクテルを飲みたくなる季節。
うちで作るカクテルは、シンプルな材料を混ぜるだけの低アルコールなロングカクテルが基本。軽いスナックをつまみながら、夏の午後をゆるゆる過ごすのって最高ですよね〜……って、すでに夏休みモードですが、ギリシャの学校はあと10日ほどで休みなんですよ。早すぎ!

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Καβρουμαδάκια με Γραβιέρα Κρήτης

今年、気に入ってよく食べているおつまみはこのチーズラスクです。クレタ島の「カヴルマダキァ」というラスクというかビスケットのようなものなんですが、グラヴィエラチーズ入りのがスーパーやデリで売ってるのを見かけて気になっていたのです。
しかし、カヴルマダキァについて調べてみても作り方などの情報はほとんどなく、市販されてる製品の情報ばかり。これは家庭で作られるものではなく、どこかのパン屋さんが作り始めたものなのかも?ちなみにギリシャでは塩味のビスケット類はチーズ入りや野菜入りなどいろんなのがベーカリーで売っていますが、家庭で作られる伝統的なものは甘いタイプがほとんどです。


2018.05.10 kavroumadakia1
1次発酵済みの生地。

2018.05.10 kavroumadakia2
成形したところ。雑でOK。

そんなわけで、原材料から推測して作ってみたのがこちら。カリッとするまで焼かず柔らかいものが子供たちに人気で、焼いた途端に半分以上が消えてしまうほど。ただのひとくちチーズパンの状態ではカヴルマダキァと言っていいものかは怪しいですが、止まらないおいしさです。


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つまみ食いはほどほどに……しっかり乾燥するまで焼いたものは結構保存もきくので、作っておくと便利ですよ。


ちなみにカクテルですが、最近よく作ってるのはラキに自家製ベルガモットシロップと炭酸水を加えたもの。画像のはそれをちょっとアレンジしてコールドブリューコーヒーを足し、ガーニッシュに生姜のスライスをのせてみました。


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グラヴィエラチーズのクレタ風ミニラスク(カヴルマダキァ・メ・グラヴィエラ・クリティス)

材料:(約30個分)
中〜強力粉...200g
塩...小さじ1/2弱
グラヴィエラチーズすりおろし...70g
インスタントドライイースト...小さじ1/2弱
水...125ml
オリーブオイル...大さじ3

ボウルに小麦粉と塩、チーズを入れて混ぜ合わせる。中央にくぼみを作り、イーストを入れる。

水、オリーブオイルを加えスプーンで混ぜ合わせる。材料がなじんで柔らかい生地になるまで手で軽く捏ねる。覆いをして、倍くらいにふくれるまで発酵させる。

発酵させた生地を少量(くるみ大くらい)手に取り、ラフなひも状にのばしくるっと丸めて天板に置く。残りの生地も同様に成型し、少し間をあけて天板に並べる。倍くらいになるまで発酵させる。

生地がふくれてきたら、オーブンを200℃に予熱する。

発酵させた生地をオーブンに入れ、温度を180℃に下げて焼く。薄めのきつね色になるまで10分ぐらい焼き、さらに温度を100℃に下げて30分ほど乾燥焼きにする。焼けたらそのままオーブンの中で冷ます。

湿気らないよう密閉容器に入れて保管する。

MEMO:小麦粉はオールパーパスフラワーを使っていますが強力粉でもいいと思います。水分量は必要に応じて加減して下さい。チーズはギリシャ国外では手に入りにくいと思うので、他の羊乳ハードチーズやグリュイェールチーズなどで代用してもいいです。塩気が強いチーズの場合、塩の量は減らします。乾燥焼きしたあと、容器に入れる前にちゃんと乾いているか味見して下さい。湿気が残っている場合はもう一度焼き直します。焼き色はあまりつきすぎると焦げ味が出てしまうので注意。