おつまみ

2018年02月09日

ピリオの山菜 チチラヴラのピクルス

前回の記事でちょっと触れた「チチラヴラ」。テレヴィンソスという木の新芽のことで、ピリオ山の特産品です。

2018.02.08 tsitsiravla

学名はウルシ科カイノキ属のPistacia terebinthus。和名はテレビンノキ(?)ですが、聖書に出てくるテレビンノキはパレスチナのテレビンノキ(Pistacia palestina)で別物らしいです。

ギリシャ人でも誰もが知っているメジャーな食材ではないのですが、それもそのはず。この木自体はギリシャ中で見られるものの、食用とされるのはピリオだけだそう。貧しい時代、深刻な食糧不足に苦しんでいた人々は、野山に生えるあらゆる植物を食べていました。チチラヴラもそのひとつでしたが、現代ではピリオの名物として定着しています。チプロ(ギリシャのポマースブランデー)のおつまみに最高とされ、チプラディコ(チプロとおつまみを出すヴォロス風の居酒屋)でも定番。ヴォロス以外にあるチプラディコでもよくメニューに載っているので、見かけたら食べてみてください。


2017.04.23 tsitsiravla

食用となるのは、柔らかい新芽の部分。4月に新芽を収穫し、茹でてサラダのように食べたりピクルスにして保存食に。ピクルスは、茹でた新芽をビネガー入りの塩水と一緒に瓶詰めにします。個人的には、あまりビネガーっ気がない方が好みです。


2018.02.08 tsitsiravla1

チチラヴラは独特な風味があり好き嫌いが分かれそうなのに加え、売っているのは結構当たりはずれがあったりもします。ブログ初期の記事に書いた、アニリオという村のがとてもおいしかった記憶があるのですが、あの癖になる感じは何だったんだろう?


2017.04.23

今回のこれはずいぶん前にアテネのエクサルヒア地区の公園で開かれてたマーケットで見かけて買ったのですが、しばらく経ってから開けてみたらちょっと膜ができていたので、売ってたそのままの状態では味見はしてないのです。膜自体は漬物によく発生する害のないものなので、もう一度茹でて漬け直しました。
カビたりしないよう油を少し注いで空気に触れないようにし、さてこれで安心……と、冷蔵庫に入れて食べる機会を逃したままとなっていたのですが、また忘れないうちに食べてしまわないと^^;

似たものを日本でも食べるのかなと思い調べてみたところ、カイノキについてはあまり情報がなかったのですが、ウルシの新芽については天ぷらなどにして食べるという情報が結構たくさんヒットしました。ちょっと読んだ感じ、チチラヴラの味はカイノキに近いのかもしれません。

http://forestermaeda.blog46.fc2.com/blog-entry-1366.html
カイノキ新芽の天ぷら
http://waurusi.sblo.jp/article/3652816.html
ウルシの芽の天ぷら


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sevam_a at 21:04コメント(2)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年11月26日

ワインが進む!お肉とオリーブのおつまみ2種

自家製オリーブ、たっぷりあるので料理にも使っています。
今回は、お肉と合わせた食べごたえのあるおつまみを2種類。パンやサラダを添えるとしっかりとした食事になるので、もちろん飲まない方も楽しめるものです。

2017.11.16 tigania me elies

上の画像は、ポークのティガニァのバリエーション。ティガニァとは一般的に豚肉で作られる料理で、作り方や副材料はさまざまなのですが、食べやすい大きさに切った肉をティガニ(フライパン)でシンプルに炒めたものです。

今回のこれは、オリーブも主役級にたっぷりと加えてみました。クレタ島の火酒ラキと、オリーブを漬ける時によく加えるかんきつであるダイダイを合わせ、なんとなくクレタ島イメージ&シャープな味わいのティガニァになりました。

オリーブとダイダイ入りポークティガニァ

1)豚肉は食べやすい大きさに切り、塩、胡椒、おろしニンニクで下味をつける。オリーブは好みで種を抜いておく。ダイダイは汁を絞って、皮のすりおろし適量と合わせておく。

2)フライパンを中火で熱し、オリーブオイル加え豚肉を焼く。肉が焼けてきたら、必要ならオイルを少し足してオリーブも加え軽く炒める。

3)火を強め、ラキをジャッと加える(白ワイン、グラッパ、ウォッカなどでもOK)。アルコールが飛んだらダイダイの汁と皮も加えフライパンをゆすって手早く絡める。この時、必要なら塩胡椒で味をととのえる。

4)器に盛り、セイボリーかオレガノを散らす。

グリーンオリーブの新漬けで作りましたが、ブラックオリーブでも。オリーブの塩気が強い場合は水に浸けてある程度塩抜きしてから使います。


2017.11.09 chicken with olives & feta

もう1品は、チキンとオリーブ、トマトソース、フェタチーズの組み合わせ。大好きすぎるギリシャ料理のひとつです。

この料理は大きくカットした骨付き肉を使ってオーブンで作ったりもするのですが、やはりお手軽にフライパンで。フライパンだとスピーディーにできるのもいいですよね。

作り方は、こちらのチキンのサガナキのレシピと大体同じです。ぜひフレッシュトマトで作って下さいね。今回はもも肉を自分で捌いて作ったので濃厚な味わいでしたが(ギリシャではフィレだと皮も取り除いてあるので、皮付きが欲しい時は骨付きのを買ってきて捌きます)、胸肉で作ったのもあっさりとしておいしいです。


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sevam_a at 23:05コメント(4)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年06月07日

ウチワマメのおつまみ

最近は、ドリンクのお供にルピーニ(ウチワマメ。ギリシャ語ではルピナ)をよく食べてます。夏はビールに枝豆的なのが欲しくなるんですが、その地中海バージョンのウチワマメで。

2017.06.06 lupini

ルピーニは多分まだ日本ではほとんど知られていないものですが、次に流行るスーパーフードではと言われるヘルシーな食品なのです。
高たんぱく、低GI、低カロリーで、食物繊維やミネラル豊富。また、生活習慣病の予防・改善、アンチエイジング効果などが期待されるアミノ酸 アルギニンを多く含むことでも注目されています。

とは言え、ルピーニはアルカロイドを多く含むためしっかりとした下処理が必要。普通の乾燥豆と同じく戻して茹でたあと、さらに苦味(アルカロイド)を抜くために何日も水にさらします。そのためかなり手間がかかる印象ですが、作業時間は短いのでそれほどでもありません。濃い目の塩水に浸けておくと結構日持ちするので、ちょっと多めに作っておくとスナックとして重宝します。

ルピーニについては、茹で方のレシピ含め以前に記事を書きましたのでこちらからどうぞ。
塩味のほか、いろんな味付けでバリエーションを楽しむのもおすすめです。過去記事では浸し豆風やガーリックオレガノ風味のを紹介しましたが、最近作ったものもいくつかご紹介します。


2017.06.01 lupini

スパイシーガーリック味。
昔、ハワイの人に教えてもらったスパイシーガーリック枝豆をアレンジして、ルピーニでもかなりいけました。
ごま油でニンニクのみじん切りを炒め、水気を切ったルピーニ(塩水漬けだと塩辛くなりすぎるので、あらかじめ塩抜きしておきます)を投入。しょうゆ、みりん、だしの素(好みで)を加え汁気がなくなり香ばしくなったら、七味を振ってできあがり。ピリ辛味は、七味の代わりに唐辛子やシラチャーソースなどでもいいです。


2017.06.05 lupini

ポルトガル風チリガーリック味。
ルピーニを漬ける塩水に、たっぷりのニンニクスライスと唐辛子を加えておくだけ。シンプルだけど、これがなんとも後をひく味で、お気に入りのひとつです。食べる時は汁気を切って器に盛り、好みでオリーブオイルや胡椒など加えて下さい。


2017.06.06 lupini2

地中海風レモンガーリック味。
ちょっとすっぱいのもおいしいです。ルピーニに、塩、レモン汁、レモンの皮、ニンニク、唐辛子(生の青唐辛子を使いましたが、赤唐辛子でも)、好みのハーブ(画像のはレモンタイム)を混ぜて袋に入れ、しっかり漬かるよう空気を抜いておきます。冷蔵庫で、一日ぐらいは置いた方がおいしくなりますよ。好みでオリーブオイルをかけてどうぞ。

ルピーニの食べ方ですが、一般的に皮は残します。枝豆をさやから押し出して食べる、あの要領ですね。ルピーニの場合、言うほど皮は硬くないので、皮ごと食べてしまってもいいのですが。若いそら豆の皮を食べるか残すかというのと同じで、若干硬い&消化によくないかもという感じです。


※ナッツアレルギーの方は、ルピーニアレルギーを発症する確率が少し高くなるようです。ご注意下さい。


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sevam_a at 18:15コメント(13)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年05月23日

ギリシャ風チーズフォンデュ

タイトル、ちょっとウケ狙いしてしまいました

2015.08.28 baked feta

言わずと知れたギリシャの代表的なチーズ、フェタ。現地で食べる量り売りのはパックのものとは段違いなおいしさで、まずはそのまま味わってほしいですが、料理にも大活躍します。有名なギリシャサラダ(田舎サラダ)やパイ類のほか、焼きチーズにしても最高。焼きチーズは、我が家では特に怪しくなりかけたフェタチーズの救済料理としてよく登場します。

焼きチーズと言ってもいろいろあって、揚げ焼きにしたサガナキから、シンプルにオリーブオイルとオレガノをかけて焼いたもの、トマトやピーマンなどと一緒に焼いたものなどいろいろ。個人的には、北ギリシャの「ブユルディ」という料理が好きです。

基本的な材料は、フェタチーズ、ハードチーズ(※)、トマト、ピーマン、唐辛子、オリーブオイル。もちろん、人によって少し違ったりしますが。唐辛子は生の青唐辛子と乾燥赤唐辛子のフレーク両方入れるのがおすすめ。割合は野菜を入れすぎず、あくまでチーズをメインにして下さい。

小さな土鍋か耐熱容器にフェタチーズを入れ、小さく切ったピーマンと唐辛子とトマト、薄く切ったハードチーズを重ね、蓋をしてオーブンで焼きます。


2017.05.22 bougiourdi

私がよくやるのはオーブンを使わない方法で、上記材料を適当に土鍋に入れて火にかけます。グツグツいってきたら、材料がまんべんなく温まるようにと底が焦げつかないようかき混ぜて、野菜に火が通りチーズがとろとろになったら火から下ろします。

画像は、上のは材料の形を残して仕上げたオーブン焼き、下のは土鍋をコンロの火にかけてかき混ぜて作ったものです。ブユルディは近年全国的にポピュラーになっている料理ですが、北ギリシャで何度か食べた感じでは、タイトルにもしたようにフォンデュっぽくチーズが崩れてトロッとしてる方が「正しい」気がします。

いずれも、仕上げにギリシャのオレガノをパラッとふりかけ、熱々のうちにクラストのしっかりした田舎パンと一緒にどうぞ。パンもワインも進む一品です。


※グラヴィエラ、カセリ、ケファログラヴィエラなど、あまり塩辛すぎない羊チーズがいいです。なければ牛乳を原料としたとろけるタイプのチーズでも。


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sevam_a at 16:52コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年02月19日

アジのタルタル レモンこしょう風味

昨日は青空市場でアジを買ってきました。

2017.02.18 fish tartare
Ταρτάρ σαφριδιού

どぶろく粕がいっぱいあるので、主に粕漬けにしたかったのですが、せっかくなので生のままでも一品。白ワインに合うタルタルを作りました。

魚のタルタルは、かんきつ類のさわやかな風味を足したものが好きです。前にサーモンのも載せてますが、レモンこしょうを入れたのが我が家の定番。今の時期、レモンが大量にあるんですよ。義母がよく庭のレモンを持ってきてくれるので、皮でレモンこしょうを作って冷凍しています。

朝に市場で買ってきたアジはすぐに捌き、食べるのが夜遅くなりそうだったので、軽く砂糖と塩をあてて酢で洗っておきました。これを刻んでボウルに入れ、ねぎ、赤玉ねぎ、ケイパー、レモンこしょう、黒胡椒、レモン汁、オリーブオイルを加え混ぜたらできあがり。今回なかったので入れてませんが、合いそうなフレッシュハーブをお好みで加えても。

※レモンこしょうの代わりに塩レモンでもいいし、ゆずこしょう、レモンやライムの皮のすりおろしでもいいです。


2017.02.18 fish tartare2

手前に添えてあるのはシミ島で買ってきた穂先ケイパーです。ケイパー(ケッパー)のピクルスは一般的には蕾。また、実(ケイパーベリー)のピクルスも見かけますが、ギリシャでは葉っぱや若い穂先もよく食べるんですよ。そのままおつまみにもいいし、サラダをはじめ料理に添える、おいしい飾りとしても活躍します。


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sevam_a at 20:37コメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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