ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:オーブン料理

日曜恒例のピザをはじめ、暑いのに結構オーブン料理をしています。
ある日、子供たちに作ったこのパスタも。

2017.08.03 chicken hilopites

しかしやる気は限りなくゼロに近い……


2017.08.03 chicken hilopites1

またまた登場しましたレーマートプフ。
ここに塩胡椒をすり込んでおいた骨付き鶏もも肉、丸ごとのトマト、赤パプリカ、にんにくを放り込みます。パプリカはあとで種取るのが面倒なので、この時点で種は抜いてあります。オリーブオイルをちょろっとかけてオーブンへ。


2017.08.03 chicken hilopites2

……はい、できあがり〜。

間の写真がないですが、鶏肉と野菜が焼けたところで一旦オーブンから出して、野菜は皮を除いて水をちょっと加えバーミックスでガーッと潰します。

乾燥パスタを食べたい分だけ入れて、その上に焼いた鶏肉。さっきの野菜ピュレとお湯適量を加え、塩胡椒で味をととのえて再び蓋をしてオーブンへ。さらに20分ほど焼いてパスタが柔らかくなったらできあがりです。

パスタはギリシャの伝統的な卵パスタのひとつ、ヒロピテスを使いましたが、ショートパスタを使ったり、短く折ったスパゲッティでも。乾燥状態からそのままオーブン焼きにしたパスタ独特の、むっちりとした食感がおいしいです。

このお料理、普通は丸ごとの鶏でやったり、もしくは骨付きもも肉をひとりあたり1本は使うのですが、うちは子供がパスタメインで食べたいのと、骨を取った肉がいいと言うのでこのスタイルです。

ちなみに、一般的な作り方だとトマトはすりおろして水適量と一緒に最初から加えて焼いたり、フライパンで鶏肉に焼き色をつける&トマトはソースにしておく……など人によって少し違います。今回はパプリカも入れたかったので(焼かないと皮がむけないし)、ついでにトマトとにんにくも丸ごとで焼いてみました。


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私が牛肉をあまり好きではないので(それに他の肉より高めだし…)普段は家族が食べるシュニッツェルやひき肉料理に使う程度なんですが、久しぶりにそれ以外のものを作りたい気分になりました。

2017.07.28 beef & vegetable1

使ってしまいたい野菜がいろいろあったので、ギリシャの家庭料理の基本、たっぷりの野菜とあわせた料理で。ギリシャ料理ではどちらかと言うと肉と単品野菜をあわせる場合が多いですが、ミックス野菜ももちろんおいしいです。ミックス野菜をオーブン焼きや煮込みにした料理はブリアムトゥルルがありますが、それに肉を加えた感じですね。


2017.07.28 romertopf

鍋で煮込むよりもオーブン焼きが好きなので、戸棚の上で埃をかぶってたこれを出してきました。ドイツのレーマートプフですが、ギリシャでも似たようなガストラという調理器具をよく使います。

もっと頻繁に使ってあげたいのだけど、これ、高さがありすぎるため凹型ラックにのせて何とかオーブンに入るんです……。ちなみに我が家のクッカー&オーブンはものすごい年季もので、義母が買ってから30年以上は経ってるはず。納豆や麹作りに丁度いい謎機能があるので愛用してるのだけど、もう長くはないかも?次に買うのは小さいのでもいいじゃないとかふざけたことを夫が言っているので、「これが入らないと困る!」とアピールするためどんどん使っていこうと思います^^;


2017.07.28 beef & vegetable2

さて、作り方。牛肉は前日に買ったのにとりあえず塩胡椒して寝かせておいたもの。これをフライパンで焼き固めて、白ワインを加えてからガストラに移し、皮をむいた丸ごとのにんにくも好みの量(たっぷりがおいしい)加え、蓋をしてオーブンのスイッチを入れます。中温で肉が柔らかくなるまで焼いている間、野菜の下ごしらえ。

野菜は、なす、ズッキーニ、バナナピーマン、トマト、ささげ(いんげんでも)、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんを入れました。大きなボウルに入れて、角切りにしたフェタチーズ、塩、胡椒、セイボリー(他のハーブでも)、オリーブオイルを加え混ぜます。チーズ入りだと家族がよく食べてくれるので入れましたが、チーズなしでもお好みで。フェタの代わりに少し塩気のあるハードタイプの羊チーズでもいいです。

肉は一旦取り出し、ガストラの底が隠れるよう野菜を加え、その上に肉、残りの野菜と重ねます。さらに45分〜1時間ぐらい焼いたらできあがり。

これは肉に対し野菜の割合をかなり多くするのがおすすめ。野菜から出る汁もパンにつけて残さず味わってみてください。

※こういう土鍋のようなものだと火の回りがやわらかく肉もパサつかないので終始オーブンで焼いてますが、普通のローストパンを使う場合や時間短縮したい場合は肉を圧力鍋で煮てから野菜と一緒にオーブン焼きにする方法でもいいです。


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子供たちがおなかを空かせて帰ってくる時間帯になると、急にあわただしくなります。

2017.05.12 kotopoulo me hilopitakia1

昼ごはんメニューに悩むのはいつものことですが、今日も思いつかない……冷凍庫に放り込んであったローストチキンの残り(ドラムスティックたった1本だけ)でパスタにしました。

ニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを出し、こちらも冷凍庫から救出した丸ごとのトマト1個(潰れてしまってたのでとりあえず凍らせたもの)をグシャッと握り潰して加えます。煮詰めてソース状になったら、塩、こしょう、オレガノ少々で味をととのえ、水を足してのばします。

ここに凍ったままのローストチキンを入れて、オーブンを予熱してる間に温めておきます。

耐熱容器にヒロピタキァを乾燥したまま入れ、チキンと熱いソースを加えます。バターをひとかけら落とし、必要なら熱湯を足してかぶるくらいに水加減して、ふたをしてオーブンへ。土鍋が一番おいしくできる気がしますが、耐熱ガラスの容器だと中の様子が見られるので便利。パスタが水分を吸ってやわらかくなったらできあがりです。

2017.05.12 kotopoulo me hilopitakia2

オーブン焼きのパスタは茹でたのとはまた違ったおいしさで大好きです。
チキンドラムスティック1本でパスタ2人分、我ながらケチくさい料理だな〜と思うのですが、中途半端な残り物でもなんとか活用できると達成感が(笑)撮影用に1本のってますが、実際子供たちに出した時は、肉は骨から外して分けました。

ちなみに今回使ったヒロピタキァは前にも何度か載せましたが、ヒロピテスというギリシャの卵パスタの短い版です。スープに入れたり、またこういう風にオーブン焼きにしてもおいしい。スプーンで食べやすいので、小さい子供に食べさせるのにもぴったりです。


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少し前に、フロリナペッパーをたて続けに頂きました。
赤いバナナピーマンのような野菜なんですが、うちでは赤はあまり人気がなく、それだけをいっぱい食べることがあまりない……。

2016.07.28 baked pasta1

そんな我が家でも結構重宝するのが「とりあえず焼いてペーストにした」ものです。
ローストしたフロリナペッパーまたは赤パプリカは、皮や種を除き、FPで粗めのペーストに。この時、なすもあれば焼きなすにしたのを一緒に潰します(割合は、パプリカをかなり多めに)。
鍋ににんにくとオリーブオイルを熱して香りが立ったところにこのペーストを入れ、少し煮詰めます。味付けは塩とワインビネガーを入れてますが、薄味にしておくといろいろ使いやすいです。

できあがったペーストは、ちゃんとした方法で瓶詰めするか冷凍すれば長期保存できるし、そうでなくても表面が空気に触れないようオイルでカバーしておくと、冷蔵庫でそこそこ日持ちします。
そのままソースとして食べるほか、フェタチーズなどと混ぜてディップに、リゾットやパスタに……といろいろ使えるのですが、このソースで肉の煮込みを作るととてもおいしいので気に入っています。


2016.07.28 baked pasta2

よく作るのは、ポークの煮込み。今回はちょっと汁っぽくなってしまったのと、肉がそれほどいっぱいなかったので、パスタで嵩増し作戦(笑)
ギリシャでポピュラーなユベチの要領で、チューブ型のパスタをオーブンで炊きました。

耐熱容器に人数分の乾燥パスタを入れ、煮込みをのせて、水加減・塩加減します。ホイルで覆って、オーブンで焼いてできあがり。最後、フェタチーズとミジスラチーズ(※)をトッピングし、少し蒸らしました。仕上げには、タイゲトス山のオレガノをパラパラ。
これは鍋でも作れないことはないのですが、オーブンの方が満遍なく火が回るのか食感よく仕上がるし、底にくっつくこともほとんどないのでおすすめです。


2016.07.28 baked pasta3

肉と野菜のうまみをたっぷり吸ったパスタは、茹でたのとはまた違う、むっちりとした食感♪
予想どおり、肉そっちのけでパスタの取り合い状態となりました。


※ミジスラチーズは、リコッタのギリシャ版のようなチーズ。やわらかくフレッシュな状態のほか、塩をして熟成&乾燥させてハードチーズもあります。今回使用したのはハード(ドライ)タイプのミジスラ。すりおろしてパスタなどにかける使い方が一般的です。


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代わり映えのしない絵面で失礼します
くりぬくのに丁度いいサイズのズッキーニをもらったので、イェミスタ(スタッフドベジタブル)にしました。

2016.05.11 gemista1

なんだか、久しぶりにギリシャ料理らしいギリシャ料理を作った気がします。
本当はズッキーニだけを使って、アヴゴレモノ(卵レモンソース)仕立ての煮込みタイプを作りたかったのだけど、夫はアヴゴレモノが好きではないし、そしてユヴァルラキァ(米入りミートボール)を憎んでいる……ユヴァルラキァと似た系統のズッキーニのイェミスタは喜ばれないだろうなぁ〜と、手間は倍くらいになりますが、トマトとバナナピーマンも一緒に結局いつものオーブン焼きタイプにしました。

オーブン焼きのイェミスタはベジタリアンバージョンのを作ることが多く、またそちらの方が「通好み」な感じがするのですが、肉を入れたい気分だったので久々のひき肉入りに。夫の叔母さんがよく作っていたイェミスタがこれで、私が最初に覚えたものです。

ひき肉入りイェミスタの、味のポイントとなるのはスペアミント。ギリシャ語でディオスモスと呼ばれるスペアミントは、ギリシャ料理によく使われます。ギリシャ風の揚げミートボールにもよく入れますが、肉の臭みを消し、味をひきたてる効果があります。
にんにくも、今の時期はジューシーな新にんにくがあるので、たっぷりと入れました。

レシピはこちら。
ひき肉入りのイェミスタ

オーブン焼きのイェミスタは一般的にトマトとピーマンの2つの野菜で作る人が多く、焼き時間はかかるものの比較的簡単に作ることができますが、我が家ではズッキーニが人気なので必ずと言っていいほど入れます。ズッキーニのくりぬきがハードル高そうな感じですが、専用の道具があれば、結構簡単にくりぬくことができます。

↓私が持ってるのはギザギザ刃じゃないですが、こういう形状の。
りんごの芯抜き器でも代用できるけど、ズッキーニ用のはさすが、しっかり綺麗にくりぬけます。


WUSTHOF(ヴォストフ) シルバーポイント ズッキーニコアラー 3095SP


くりぬいたズッキーニの中身は刻み、ひき肉と一緒に炒めてフィリングに混ぜ込むのでおいしさもさらにアップ♪今回はトマトペーストなどを足さず生トマトのみ、オプションとして材料リストにあるチーズも入れずに作ってますが、旨みはたっぷりです。

2016.05.11 gemista2

今回も、とてもおいしくできました。
ちなみにこれ、焼いてる時の匂いがすごいです!おいしそうな匂いなんですが、むせかえるような濃密さなんですよ^^;


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