ギリシャ料理

2017年05月10日

春の終わりのほろ苦さ

そら豆、アーティチョーク、いろんな野草類など、大好きな春の味覚もそろそろ終わりです。もっと食べておけばよかったなと思うのはいつものこと。

2017.05.09 horta1

昨日は近所の市場で野生チコリやそら豆を買ってきました。
ギリシャ語でラディキと呼ばれる野生チコリ、今の時期は花茎(ヴラスタリア)も売っています。


2017.05.09 horta2

出始めはさやごと食べてたそら豆も、もう大きくなって黒い筋の出たものがほとんど。これはこれでおいしいのですけどね。まだギリギリ生でいける感じだったので、そのままおつまみに。添えてあるのはケファロティリとスルゥベスオリーブです。

ラディキの花茎は、葉っぱと同じく茹でてオリーブオイルとレモン汁をかけ、「ホルタ」(※)として食べます。野生チコリ(Cichorium pumilum)は、ギリシャでよく食べられる野草のひとつ。苦味が強く、いかにも栄養たっぷりといった味です。肝機能の向上、血糖値の抑制、解毒作用、抗酸化作用、消化促進作用など、さまざまな薬効があると言われています。ホルタの茹で汁もギリシャ人は飲んだりしますが、水に溶け出た栄養素も摂れるし、シャキッとするのでおすすめです。

※ホルタは一般的に食用となる野草(栽培種の場合も)、またはそれを茹でたサラダを指します。


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sevam_a at 19:45コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年04月29日

干し鱈のドルマデス

イースター休みが終わり、今週はまた子供たちの学校がスタート。休み中も私は遅くまで寝てたわけではないのですが、再びの早起き生活がしんどい1週間でした。

2017.04.28 dolmades me bakaliaro
Ντολμάδες με μπακαλιάρο

イースター前の投稿以来更新できてなかったですが、いろいろ作っていました。4月の終わりに出てきた食材は、ぶどうの若葉!
毎年、最初のぶどうの葉でまずはドルマダキァ・ヤランジ(ぶどうの葉のハーブライス包み)を作るのが楽しみです。フレッシュなハーブと新たまねぎとオリーブオイルたっぷりで作るのがポイント。

葉っぱが余ったので、イワシのぶどうの葉包みでも作ろうかなと思ったのだけど、気が変わって干し鱈のドルマデスにしました。戻した干し鱈が冷凍庫にあったのでフィッシュタコスを作るつもりが、解凍したあとで面倒になったので……ドルマデスも十分に面倒ではありますが。

ギリシャ料理のドルマデス(ドルマダキァ※)は大まかに分けて肉なしのと肉入りがあります。肉なしの代表的なのが前述のハーブライス包みで、肉入りのは若い牛の赤身ひき肉と米のフィリングを包んで煮、卵レモンソースで仕上げたものが多いです。それ以外にもさまざまなバリエーションがあり、地方でしか見かけない変わったものも。干し鱈のドルマデスはペロポネソス半島ラコニアの郷土料理です。

前にも作ったことがあるのですが、その時の感想はいまいち。前回は確か干し鱈を生のまま包む方法で作ったところ、今回は玉ねぎや米、トマトと一緒に炒めて少し煮たフィリングにしました。干し鱈のドルマデスはフィリングに卵を入れることが多いのですが、私はあまり好きではないので入れず。ハーブはパセリとミント、ちょっとスパイス感が欲しかったのでクミンも入れました。煮込みは、レモン汁とオリーブオイルを加えた水で。アヴゴレモノソースなしのシンプルな仕上げにしました。
この作り方だとかなり好みの味になり、夫にも好評でした。


2017.04.26

ある日の晩ごはんは、この2種類のドルマデスと、ハーブたっぷりサラダ、カタクチイワシのマリネ。
数少ない長女が好きな魚料理のひとつがカタクチイワシのマリネなのですが、自分用はごく軽い〆具合にし、にんにくとレモン胡椒風味で。身がとろけるような仕上がりで最高〜。
少しのお酒とおいしいメゼは明日への活力です♪


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sevam_a at 00:24コメント(13)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年04月15日

オレンジとマスティハ香る、アーモンドフィリング入りチュレキ

イースター休暇、疲れ溜まりまくりです
特に何もしてないつもりなのに、なぜか午後のお茶休憩の時間も無いという。子供たちが家にいると、いろいろ注文が多いんですよね。

2017.04.14 tsoureki with almond filling
Τσουρέκι με γέμιση αμυγδάλου

今年は特別な料理を作らない代わりに、チュレキはいつもより余分に作りました。本来こういうのは聖木曜日に用意するのだけど、うちの場合、絶対みんな我慢してくれないので^^;
それならと、フライング用に我が家の伝統チュレキ(※)とは別のを作ってみました。


2017.04.14 tsoureki with almond filling1

アーモンドを挽いて砂糖やオレンジを加えた、マジパンをゆるくしたようなフィリング入りです。生地にはマスティハを加えました。マスティハは日本では一般的でない材料ですが、入れればとてもギリシャらしい風味に。なくてもおいしい変わりチュレキです。

イースターのベーキング第一弾は、このチュレキとクルラキァ・パスハリナ(イースタービスケット)。クルラキァは日本向けにベーキングパウダー入りのレシピでご紹介してますが、やはりアンモニアを入れて作るのが好みです。今回、次女がとても上手に成形してくれました。
クルラキァはオーブンから出した瞬間に子供たちが食べはじめ、チュレキも撮影したあと一瞬にして3/4ぐらいが消えてしまいました。フライング用作っておいてよかった……今日は追加でいつものを2個仕込んだところです。

それでは皆さん、カロ・パスハ&カリ・アナスタシ!


※ギリシャの伝統的なチュレキは、生地にマスティハやマフレピ(野生チェリーの仁)などで風味をつけた、ほんのり甘い菓子パン。復活祭用には赤く染めた卵を埋め込んで飾ったりするのが定番です。最近は変わりチュレキも人気で、チョコレートでコーティングされたものなどよく見かけます。


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sevam_a at 18:57コメント(5)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年04月05日

小麦とムスカリの古代ギリシャっぽいサラダ

そろそろ旬が終わりのムスカリ球根。もうなくなっちゃう……と思うと焦って食べたくなってしまいます。

2017.04.04 wheat berry & muscari bulb salad
Σαλάτα με σιτάρι και βολβοί

過去記事にも書きましたが、なぜかムスカリを料理していると古代ギリシャに思いを馳せてしまいます(笑)古代から食べられている食材は他にいくらでもあるし、普段は特に古代ギリシャ料理を作ったりはしてないのですが。

そんなわけで、ふと思いついて作ってみたのがこのサラダ。古代ギリシャで食べられていた食材ばかりを集合させたのですが、逆にモダンギリシャ料理とも言える一品となりました。


例によって、作り方を簡単に記しておきます。


2017.04.04 wheat berry & muscari bulb salad1


古代ギリシャ風 小麦とムスカリのサラダ

.爛好リの球根は玉ねぎの要領で皮をむき、水に浸ける。何度か水を換えつつ、1日ぐらいさらす。さらに苦味抜きのため、3回ぐらい茹でこぼしながら茹でる。程よい食感・苦味になったら茹であがり。しっかり水気を切って、4つ切りにして塩とワインビネガーで軽く下味をつけておく。

⊂麦粒は柔らかくなるまで茹でておく。茹で時間は種類や質によって違ってきますが、ちょっとぐらい茹で過ぎても柔らかすぎたりはしないはず。スペルト小麦、普通の小麦、もしくは大麦でも。サラダが水っぽくならないよう、しっかり水気を切っておく。

ボウルに塩、胡椒、にんにくみじん切り(控えめの量)、バルサミコビネガー、オリーブオイルを加え混ぜ、玉ねぎ薄切りを加え混ぜ合わせる。ムスカリ、小麦、ドライいちじく薄切り、スルゥベスオリーブ(好みで半割りにし種を取る)も加え混ぜ、味をととのえる。食べてみて味が引き締まらないなと思ったら、普通のワインビネガーも少し加えるといいです。

ぅ灰螢▲鵐澄次淵僖チー)は葉っぱをちぎり、ディルは粗く刻んで、食べる直前にサラダに混ぜる。器に盛り、好みでアンソティロ(またはリコッタチーズかカッテージチーズ)、ごまをトッピングする。

※葉っぱ類はルッコラ、パセリ、ミントなどでもいいです。


バラル ブラックオリーブギリシャ風 230g

スルゥベスオリーブまたはタソスオリーブは、木でしっかり熟したオリーブを塩でドライキュアにした味わい深いオリーブ。ギリシャでは無塩のもよく見かけます。日本では「ギリシャ風」として売られているのがこのタイプのようです。


2017.04.05 honey balsamico

バルサミコビネガーは、ギリシャ各地から選りすぐったグルメ食品でおなじみのカルポスカンパニーさん提供で、クレタ島のバルサミコにクレタ産タイム蜂蜜をブレンドしたもの。バルサミコといえばイタリアですが、ギリシャでも古代からバルサミコに似た甘みのあるビネガーが作られています。そのビネガーに蜂蜜(さまざまな作り方があるのかもしれませんが、ワイン、干しぶどう、干しいちじくなども)をブレンドしたものはオクシメリと呼ばれ、ヒポクラテスやガレノス、アリストテレスの著作にも記されています。
古代ギリシャでは薬としても用いられていたオクシメリやバルサミコビネガーは、現代ではグルメ食品として人気。2000年代ぐらいからよく見かけるようになったと記憶していますが、今ではいろんなフレーバーのが出ていたりで、ギリシャ旅行のお土産にもおすすめです。


2017.04.04 wheat berry & muscari bulb salad2

主に自分用に作ったこのサラダ、意外と家族にも好評でした。まずギリシャの蜂蜜ビネガードレッシングがとてもいい香り。食べ進むと、麦粒のむっちりプチプチ食感、ムスカリのほのかな苦味、玉ねぎやハーブの瑞々しさ、ドライフルーツやビネガーの甘み、ごまの香ばしさ……さまざまな味や食感のハーモニーが楽しいサラダです。



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sevam_a at 20:29コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年03月30日

ムスカリ球根とフェタチーズのスクランブルエッグ

ムスカリの季節が終わらないうちに……。

2017.03.23 volvoi avga1
Βολβοί με αυγά και φέτα

メガリ・サラコスティ(イースター前の断食期間)の食卓によくのぼるムスカリの球根。毎年一度は食べておきたいものですが、下処理に少し手間がかかるので、ちょっと腰を据えて取りかかる必要がある食材です。また今度にしようとか思っていると、うっかり旬を逃してしまうことも。


2017.03.21 volvoi1

キロ4〜7ユーロぐらい。イタリア、モロッコ、チュニジア辺りからの輸入品もあり、国産の方が高いです。
これをせっせと剥くわけですが、ネバネバの液が出るので指先がコテコテになります。洗ってから剥いた方がましかなと思いつつ、泥をいっぱい流したくないし、どちらにせよコテコテにはあまり変わりないし、剥いてから洗う派です。


2017.03.21 volvoi2

剥き終わったら苦味抜きの作業に入ります。まずは水に浸し、ひと休み。ムスカリの球根はそのままだとものすごく苦いため、上手く苦味を抜いて食べやすくする必要があります。古代ギリシャでのムスカリの料理を調べていると、そのままっぽい記述もあったりするのですが。さまざまな疾患に効く薬としてや、強壮剤・精力剤としても用いられていたので、苦味が効く!みたいな感じだったのかも。

苦味抜きの方法としては、水に浸ける、何度か茹でこぼすなど。浸さずすぐ茹でる人あり、長くて2日ぐらいも水に浸けてから茹でる人ありといろいろですが、私は1日ぐらい浸けてから3回茹でこぼす場合が多いです。


2017.03.24 volvoi

ギリシャではムスカリ球根は主にピクルスにします。また、茹でたものにビネガーやオイルで味付けしたサラダにも。ピクルスは瓶詰めのがスーパーにも売ってますが、自分で作ったのは格別です。私は、茹でて塩とビネガーで漬けたのをオイル漬けにするのが気に入っています。長女もこれが好きで、いつも取り合い(笑)
医学的に証明されているのかは知りませんが、ギリシャ人いわく、健康にもいいらしいですよ。コレステロール値を下げたり、血糖値を正常にする、胃腸の働きをととのえる効果があるそうです。


2017.03.23 volvoi avga 2

トップ画像のはあまりギリシャではやらない食べ方ですが、卵でとじたもの。イタリアでこういう料理があるのですよね。フェタチーズを入れてギリシャっぽくしてみました。ムスカリと卵と言うと、球根ではなく花穂の料理があります。花穂をくたくたに煮て卵を落とすのですが、これはきれいなムスカリを摘んでこられる場合にしか作れない料理。球根は市場で売ってるのだけど、花はないのです。その辺に生えてるのは、いろいろかかってそうでちょっと食べられませんしね^^;

作り方:
ムスカリの球根は、食べておいしい程度に苦味が抜けるまで数回茹でこぼします。4つぐらいに切って、オリーブオイルで炒めます。好みでバターも。卵は塩、胡椒、おまじない程度のワインビネガーを加え溶いておきます。ムスカリを炒めたところに、粗く砕いたフェタチーズと卵を加え、好みの状態に火が通るまでざっと混ぜてできあがり。


【関連記事】
ムスカリ球根のピクルス
タコとムスカリのスティファド/ムスカリ球根でいろいろ
オイル漬け2種(アーティチョークとムスカリ球根)


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sevam_a at 17:27コメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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