ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:クリスマス

あまり行事にこだわらない我が家。それでも一応はクリスマスっぽいものを作るべきかな……と考えてたのだけど結局こうなりました。

2020.12.25a

・スローローストポーク
・北ギリシャ風のロールキャベツ
・ロシア風ポテトサラダ
・柿と生ハムのせサラダ


サラダの生ハムは長女の大好物ですが、あとは全部私が食べたい気分だったものです。
と言うのも、みんなが食べられそうな豚もも肉のローストを作るつもりだったんですが、買い物に行った夫がポークチョップ(うちでは土曜日の定番メニュー)も買ってきてくれたので、じゃあ家族にはこれでいいか!次女も確実に食べるし。と、あっさり変更。自分用にはなんとなく塩豚にしておいたバラ肉をローストにすることにしました。

ローストにするには塩気が強すぎるので塩抜きし、あらためて一晩マリネしました。かなり適当なんですが、スパイス(オールスパイス、胡椒、クミン、カイエンとシナモン少し)、セイボリー、おろしにんにく、ディジョンマスタードを袋に入れ、ラキも少し。小さなみかんも2つ半割りにしたのを握りつぶして皮ごと投入。そこに水気をふき取った塩豚を入れてマリネをよくもみ込んで冷蔵庫へ。
翌日、ラックにのせて低温のオーブンで5時間ほど焼いてできあがり。

クリスマスに食べるローストは果物や栗をあわせたりするのがポピュラーで、味つけも蜂蜜やペティメジ(ぶどうの汁を煮詰めたシロップ)など使って甘くするのが多いですが、夏に作ってあったメロンの甘いピクルスを添えたかったので、みかんをマリネに使った以外は甘味なしのローストにしてみました。メロンピクルスとマスタードをほんの少しのせて食べたら、期待通りのおいしさで満足


2020.12.25b

ロールキャベツはギリシャの伝統的なクリスマス料理のひとつです。
アヴゴレモノ(卵レモン)ソースのが食べたい気分だったんだけど、夫が食べる可能性も考えてソースなしにしました。北ギリシャでは漬物にしたキャベツで巻くのも定番なのですが、今回使ったのはしっかり漬かる前の漬物キャベツ。先週キャベツを買った時に冷蔵庫のスペースがなかったので、収納できる大きさになるまで葉をはがして、それをロールキャベツに使おうと思って漬けてあったのです。

ロシア風ポテトサラダ(オリヴィエサラダ)は、いろんな国で人気ですね。ギリシャでもロシキ・サラタと呼ばれポピュラーで、出来合いのもよく売られています。

もうひとつのサラダはレタスとルッコラをちぎって、柿と生ハムをのせただけ(トッピングは撮影後にもっとたっぷり追加します)。ドレッシングはバルサミコ酢で作りました。


2020.12.25c

家族用は、全くクリスマス感のないスブラキ風のいつものやつ。
写真は長女のワンプレートで、夫はジャジキやオニオンスライス山盛りだったり、次女はジャジキの代わりにフェタチーズだったり、各自の好みにあわせてカスタマイズして出してます。

ちなみにデザートは写真撮ってないけどシンプルなビッシュドノエルでした。


トップのメニューは長女も食べるものなので、今日は私と長女が昨日と同メニュー。ほぼ料理はせず久々にのんびりした一日になりそうです


そうそう、アヴゴレモノソースのギリシャ風ロールキャベツは夏に発売されたレシピ本に載せてますので、よかったらお試し下さいね。自分でも気に入ってる料理のひとつです。


ギリシャのごはん (うちで楽しむ、とっておきレシピ65)


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今年はロックダウン下でのクリスマスと年越しですが、コロナ禍でなくとも家族だけで過ごすので例年通りの我が家です。

2020.12.23 cookies1

いつも最低限これだけは用意する、ギリシャのクリスマス菓子をとりあえず今日は作りました。
白いのがクラビエデスというアーモンド入りバタークッキー、茶色いのはメロマカロナという蜂蜜シロップしみしみのスパイスクッキーです。

これらはかなり早い時期からお店に並ぶけど、うちで用意するのはかなりギリギリになってから。あまり早く作るとクリスマス前になくなるのは必至なので
案の定、作ったとたんに手が伸びてますが、さすがにクリスマスまでは持つでしょう……。


2020.12.23 cookies2

多分日本人になじみやすいのはクラビエデスですが、ギリシャ人はメロマカロナの方が好きな人が多いです。シナモン、クローブ、オレンジ(今回はみかんを使いました)、蜂蜜にナッツと、ものすごくギリシャらしい(そしてクリスマスっぽくもある)味と香りのお菓子です。


ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

季節や行事にまつわるエッセイやレシピはこちらに多く載せています。



ギリシャのごはん (うちで楽しむ、とっておきレシピ65)
定番から地方の味まで、レシピに特化してるのはこちら。


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ギリシャのアイスクリームショップで、バクラヴァやカダイフィといったギリシャスイーツを使ったフレーバーはそこそこよく見かけるのですが、クリスマスの定番お菓子メロマカロナもアイスクリーム化させるといけてるもののひとつです。

2019.12.28 melomakarona ice cream
Παγωτό μελομακάρονα με σοκολάτα

お手軽に作るには、メロマカロナもアイスクリームも市販品を使って混ぜればいいだけなのですが、ちょっと手間をかけてみます。

今回は、普通のメロマカロナはとっくになくなってしまったので、前の記事のチョコレートがけメロマカロナで。これはさらにおいしい予感!
アイスクリームのベースとなるカスタードもスパイスやオレンジ、蜂蜜の香るメロマカロナの味にしました。

最近どうもレシピ用に計量しながら作る余裕がないので目分量ですが、作り方を簡単に書いておきますね。いつかやる気が出たらちゃんとしたレシピにします……。

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まずはメロマカロナがないことには始まらないので、あらかじめ作っておきます。若干レシピを変えてますが、今回はセモリナ粉を使わず小麦粉だけのにしました。


メロマカロナは刻んだくるみを上にかけますが(+フィリングとして入れる場合もあり)、今年のは生地にもくるみを混ぜてあります。

卵黄、砂糖、メロマカロナに使った残りのセモリナ粉があればセモリナ粉、もしくはスターチ(私は大体コーンスターチかタピオカスターチを使ってます)、シナモン、クローブをよく混ぜ合わせ、牛乳を加えのばす。これを鍋に入れ、かきまぜながら弱火で温める。

ふつふつ煮えてきてとろみがついたら火から下ろし、蜂蜜、オレンジの皮すりおろしと絞り汁、軽くトーストしてFPにかけたくるみ(好みで、入れても入れなくても。粉状のに粒が混在してる状態)メタクサまたはブランデーを加える。底を氷水にあてて(もしくはそのまま冷ましても)時々かき混ぜながら冷まし、生クリームを加える。

2019.12.28 melomakarona


アイスクリームメーカーで凍らせるか、冷凍庫で凍らせる。冷凍庫で凍らせる場合は時々取り出してよくかき混ぜる。ソフトクリーム状に凍ったら、粗く砕いたメロマカロナを加え混ぜこみ、冷凍庫で保存する。

※カチカチには凍らないと思いますが、もし硬ければ食べる20〜30分ぐらい前に冷蔵庫へ移しておくと程よい柔らかさになります。

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凍らせる前のカスタードを長女に味見させたら、「メロマカロナだ!」とわかってくれましたオレンジはなければ入れなくてもいいですが、控えめに加えると上品な味に仕上がっておすすめです。


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日本だともうクリスマス気分も抜けてそうですが、ギリシャは25、26日と2連休のクリスマス♪

2019.12.25 diples

うちは今年はもうそれらしいことはしなくていいや〜と思ってたんですが、なんだかんだでお菓子とか作っちゃいますね。やっぱりあれもこれも作りたい!という気になってきて、でもやることいっぱいで時間がなくてドタバタいつも作るクラビエデスは今回パスしました。

トップの画像はギリシャの3大クリスマス菓子のひとつ、ディプレスという揚げ菓子です。
よく見かけるのはちょっと大きめのロール状になったもので、パスタみたいに薄くのばした生地を長方形に切り、揚げながら巻いていきます。あれも見栄えがしていいのだけど、小さいのをつまみたい気分だったので(それに簡単!)ギザギザカッターで細長く切って揚げました。
揚げる時に少しねじったりすると形に変化がついて盛り付ける時にいい感じになります。


ディプレスのレシピ


メロマカロナは早めに作ってたのですが、あっという間になくなってしまったので2回目にチョコレートがけのを作りました。今年はどちらも薄力粉ヴァージョンで、生地に細かく砕いたくるみを少し混ぜてみました。普通の作り方だと、くるみは仕上げにまぶすだけか、フィリングとして中に入れます。

2019.12.25 melomakarona

チョコがけ面倒だけど、みんなチョコ好きなので好評
最近いろいろ作りたいモードの長女がいっぱい手伝ってくれたので助かりました。


そうそう。写真を撮ってないので書き忘れてましたが今年もフリストプソモを焼きましたよ。

この時のとほぼ同じ。

少し違う点は、カランツをスパイス風味のラキに漬けておいたこと。シナモン、コリアンダー、クローブ(すべてホールスパイス)を漬けて香りを移しておいたラキを使っています。
ちなみに何故写真を撮らなかったかというと、クリスマスイブに焼いてクリスマス当日に食べるはずが、待ちきれない子がいたからですまあビジュアルも同じだし、夜に撮ってもイマイチだしな〜と投げやりな気分に。


2019.12.25 dinner

クリスマスディナーはシンプルにポークのローストとサラダ(自分用の端っこのやつ撮ったら見栄えしなかった)。パンは長女に担当してもらい、フォカッチャにしました。
ポークは塊肉にニンニクやマスタードなど適当に混ぜたのをすり込んでマリネしておき、オレンジとレモンの汁、白ワインなどかけてポテトと(ローズマリー、ニンニクも)一緒に焼いたもの。チキンが食べたかった次女には骨付きもも肉をポテトと一緒にレモン味で。

本当はサイドディッシュにギガンデス豆とか野菜とか作るつもりだったのにすっかり忘れてた……今日は野菜多めのメニューにします。


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日本はクリスマスもすでに終わった感があるかと思いますが、こちらは今日が本番。なんだかんだでお菓子もひと通り用意したし、あとは簡単な肉料理など作る予定です。

2017.12.24 christopsomo
Χριστόψωμο

いつもは作らないギリシャのクリスマスブレッドも焼いたし、結局は例年より張り切ってるみたいになってしまいましたが、まったくそんなことはありません。

ギリシャでクリスマスの日に食べる、「フリストプソモ(クリストプソモ)」と呼ばれるパン。キリストのパンという意味です。
これってどれぐらい一般的なのかわかりませんが、夫はこれが何かを知らなかったぐらい……いくら彼の実家で食べる習慣がなかったとは言え、ギリシャ人ならみんな知ってると思ってたのですが。新年に食べる、コインの入ったケーキまたは菓子パン「ヴァシロピタ」はあちこちで売られているのだけど、フリストプソモはそれほど見ない気がします(クリスマスにパン屋さんへ行ったことがないのでよく知りませんが)。


2017.12.23 christopsomo

フリストプソモは普通の食事パンに近いシンプルな生地でも作られますが、甘い香りのスパイス、バターまたはオリーブオイル、ナッツ、オレンジ、ドライフルーツなどを入れたほんのり甘いパンにすることが多いです。今回私が作ったのは、以前レシピを載せたオレンジとチョコチップのチュレキとほぼ同じ生地で、風味付けにマスティハとカルダモンをすり潰して加えてあります。
ナッツやドライフルーツのたっぷり入ったのが食べたかったので、数年もののメタクサ漬けレーズン(干しいちじくも入れるつもりが忘れてた……)、くるみ、アーモンド、そして、ギリシャの伝統からは外れますが白花豆のグラッセを入れてあります。


2017.12.24 christopsomo1

飾りのモチーフは定番かつ簡単な十字の模様で。生地にいろいろ入ってるとモチーフが作りにくいので、ナッツなど練り込む前の生地を飾り用に適量とっておきます。あと、本当は殻つきのくるみを飾りに使いたかったのだけど、わざわざ買いに行くほどでもないかな〜と、剥いたやつにしました。若干焦げてます(笑)


2017.12.24 christopsomo2

切るとこんな感じ。真ん中あたりに写ってる白っぽいのが白花豆のグラッセです。ギリシャで白花豆はギガンデスと呼ばれ、トマト味で煮たりしたのがよく食べられますが、お菓子に使うと言うと結構びっくりされます。ギリシャでは野菜をシロップ煮にしたお菓子もあるぐらいだし、豆も口に合うと思うんですけどね。味的には栗のようでもありますし、豆入りだとなんとなく縁起がいいような気がしませんか?
ちなみにギリシャに甘い豆が全くないわけでもなく、聖バルバラのお菓子(ノアの箱舟にちなんだトルコのお菓子アシュレと同じ?ですが、ギリシャでは12月4日聖バルバラの日に食べます)には麦やドライフルーツ、ナッツと一緒に豆も入れたりします。


2017.12.24 christmas cookies

メロマカロナクラビエデスも、毎年作ってると休むわけにはいかず……。ミニサイズで、クラビエデスとチョコがけメロマカロナはナッツ嫌いな次女のためにナッツ抜きのも作りました。


2017.12.20 gigantes glace

かなり適当な、ギガンデスのグラッセ。甘納豆のつもりで作り始めたのだけど、途中で気が変わってパンに入れたりしようと思いついたので。


2017.12.20 gigantes mochi

これも思いつきで作ったもの。求肥で包んで、ひとくちサイズのお餅にしました。やっぱり日本人なので、和風のお菓子があるとお茶の時間が幸せです。


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