チーズ

2019年01月23日

古代ギリシャ人も食べていた!?イチジクの樹液で作るチーズ

まだ夏のバカンス記事が少し残っていまして、今回はちょっと番外編。シミ島に滞在中は、こんなものも作っていました。

2018.08.28 cheese1
Συκομυζήθρα ξερή

イチジクの樹液を使って凝固させるチーズです。
一般的にチーズは哺乳中の牛や羊、山羊の胃から抽出される酵素であるレンネットを使いますが、植物性のレンネットもいろいろあり、メジャーではないもののイチジクの樹液もそのひとつです。イチジクで作るチーズは古代ギリシャでも食べられていたようで、ホメロスの「イリアス」にもイチジクのミルク(白い樹液)が乳を凝固させる様子が記述されています。

現代のギリシャの家庭でレンネットを使わず作るチーズはレモンやワインビネガーを使うのが主ですが、エヴィ・ヴチナさんの著書にキティラ島のシコミジスラについて書かれていました。ギリシャ語でイチジクはシコ、ミジスラとはリコッタに似たチーズのことです。


2005.09.19 cheese

実は、私がこのチーズを作ったのは今回が二度目。初めて作ったのもシミ島バカンス中で、写真を探してみたら2005年でした。


2018.08.25 cheese1

ずいぶん昔のことなので、もう味も覚えてなかったから新たな気持ちで再チャレンジ(笑)いろいろ調べてみると、熱した乳をイチジクの枝でかき混ぜるだけで固まるという情報もあったのですが、枝を折って樹液を集め、水で少し薄めたものを使いました。今回気付いたのは、イチジクの樹液には苦味があるので、様子を見てなるべく少なく使った方がよさそうです。味は若干の苦味が感じられるものの、レモンやビネガーで作ったフレッシュチーズよりはミルキーかつクリーミーさが際立っているように思いました。


2018.08.25 cheese2

作ったのは少量でしたが、前回とは違う食べ方をしてみたく、乾燥させてアテネに持ち帰ることに。水気を切ったフレッシュチーズに塩を加え風通しのいい日陰で乾かします。


2018.08.25 cheese3

小さかったので、数日で結構乾きました。


2018.08.28 cheese2b

とりあえず完成。
アテネに帰ってから断面写真も撮ったのだけど、PCを買い換えた時に間違って消してしまったのかも?乾燥させたのは少し黄色っぽくみっちりとした仕上がりになりました。


※イチジクの樹液は触るとかぶれることがあるので、もし試される場合、肌が弱い方はご注意下さい。また、ラテックスアレルギーの方は避けた方がいいようです。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ


sevam_a at 18:29コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年05月23日

ギリシャ風チーズフォンデュ

タイトル、ちょっとウケ狙いしてしまいました

2015.08.28 baked feta

言わずと知れたギリシャの代表的なチーズ、フェタ。現地で食べる量り売りのはパックのものとは段違いなおいしさで、まずはそのまま味わってほしいですが、料理にも大活躍します。有名なギリシャサラダ(田舎サラダ)やパイ類のほか、焼きチーズにしても最高。焼きチーズは、我が家では特に怪しくなりかけたフェタチーズの救済料理としてよく登場します。

焼きチーズと言ってもいろいろあって、揚げ焼きにしたサガナキから、シンプルにオリーブオイルとオレガノをかけて焼いたもの、トマトやピーマンなどと一緒に焼いたものなどいろいろ。個人的には、北ギリシャの「ブユルディ」という料理が好きです。

基本的な材料は、フェタチーズ、ハードチーズ(※)、トマト、ピーマン、唐辛子、オリーブオイル。もちろん、人によって少し違ったりしますが。唐辛子は生の青唐辛子と乾燥赤唐辛子のフレーク両方入れるのがおすすめ。割合は野菜を入れすぎず、あくまでチーズをメインにして下さい。

小さな土鍋か耐熱容器にフェタチーズを入れ、小さく切ったピーマンと唐辛子とトマト、薄く切ったハードチーズを重ね、蓋をしてオーブンで焼きます。


2017.05.22 bougiourdi

私がよくやるのはオーブンを使わない方法で、上記材料を適当に土鍋に入れて火にかけます。グツグツいってきたら、材料がまんべんなく温まるようにと底が焦げつかないようかき混ぜて、野菜に火が通りチーズがとろとろになったら火から下ろします。

画像は、上のは材料の形を残して仕上げたオーブン焼き、下のは土鍋をコンロの火にかけてかき混ぜて作ったものです。ブユルディは近年全国的にポピュラーになっている料理ですが、北ギリシャで何度か食べた感じでは、タイトルにもしたようにフォンデュっぽくチーズが崩れてトロッとしてる方が「正しい」気がします。

いずれも、仕上げにギリシャのオレガノをパラッとふりかけ、熱々のうちにクラストのしっかりした田舎パンと一緒にどうぞ。パンもワインも進む一品です。


※グラヴィエラ、カセリ、ケファログラヴィエラなど、あまり塩辛すぎない羊チーズがいいです。なければ牛乳を原料としたとろけるタイプのチーズでも。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ



sevam_a at 16:52コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年01月31日

レンズ豆のサラダ・ガロティリ添え / レシピインデックス更新しました

今月はとても寒かったので冬眠状態だったのですが、やっと寒さが和らいだので、ぼちぼち活動再開しています。

2016.01.30 lentil salad

ちょうど昨日は天気がよかったのと、夫と次女がパーティーに出かけてたので絶好のお掃除デー。その勢いで、延ばし延ばしにしてたレシピインデックスの更新もようやくできました。
2014年の初夏から放置してたので、途中挫折しそうになりつつも作業が終わったらさすがにへとへと……長女とふたりの晩ごはんには、下ごしらえしたチキンウィングと茹でたレンズ豆があったので助かりました。

チキンは長女に好きなだけ食べさせてあげることにして、私のメインはレンズ豆のサラダ。刻んだ玉ねぎかねぎは大体いつも入れるのですが、あとはその時にあるもの&食べたい味付けで。


今回の作り方はこんな感じです:

ドレッシングは、塩、胡椒、ディジョンマスタード、バルサミコビネガー、オリーブオイルを混ぜあわせる。
茹でたレンズ豆は、しっかり汁気を切っておく。冷蔵庫に入れてあった場合、鍋か電子レンジで温める。豆が熱いうちに玉ねぎのみじん切りとドレッシング少しを加えて混ぜあわせる(私は生玉ねぎを食べると調子が悪くなるので、入れる量を控えめにしたり、少し熱を加えて刺激を抑えています)。
ほんのり温かい程度に冷めたら、小さく切ったトマト、青唐辛子またはパプリカかバナナピーマン、ちぎったルッコラを加え、ドレッシング適量とオレガノで味をととのえる。
ガロティリまたは他のソフトチーズをお好みでトッピングする。


ガロティリはPDO認定を受けているギリシャチーズのひとつで、イピロス地方とテッサリア地方で作られる伝統食品です。羊乳または山羊乳(もしくは混合)を原料とし、煮立てた乳に塩を加え皮袋や樽で寝かせ乳酸発酵させます。乳酸菌やレンネットを使う作り方と、塩以外添加せず発酵させる作り方があるようです。
フェタチーズとヨーグルトの中間っぽい味で独特の癖が少しありますが、パンにつけて食べたり、グリルした肉料理のお供にもおいしいチーズです。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ




sevam_a at 09:07コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年01月07日

カセリチーズパイ

昨日は今年のパイの初焼き。カセロピタを作りました。

2016.01.06 kaseropita

ティロピタ(チーズパイ)の一種なのですが、カセリというチーズを使ってあります。
カセリチーズは主に羊乳で作られ、熱すると溶けるタイプ。塩気が程よくマイルドなので、食べやすい味です。

生地は、やはり今回のもお手軽に、こちらの作り方で。
いろいろ忙しい一日だったので、生地を前夜に仕込んでおいてよかったです。

カセリチーズは日本では売ってないでしょうし、あと配合がいまいち納得いってないのでレシピはなし。


2016.01.06 pie dish

パイ皿は、これを使っています。
何年か前に義母がベーカリーで買ってきてくれた手土産の、アップルパイだかチェリーパイだかが入ってた容器です。この中でパイを直接ナイフで切ったら穴があくような代物なのですが、なんとなく愛着が沸いてしまって、小さめのパイを焼く時は大体これ。
同じサイズでちゃんとしたのを買えばいいんですけどね。そのうち……と思いつつ、私のことだから、壊れるまでは使い続けるのでしょう。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ




sevam_a at 22:59コメント(6)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年07月13日

白チーズ&オレガノ入りギリシャ風ピタパン

日曜の午後のスナック。

2015.07.12 pita gemisti me tyri
Πίτα γεμιστή με λευκό τυρί (ή φέτα) και ρίγανη

ここ最近の暑さにもめげず、日曜はピッツァを焼いています。
せっかく粉を捏ねるのだから、余分に生地を作ってピタパンを焼いておくといろいろ活用できて便利。
今日は冷凍保存用のピタじゃなく、小腹が減った家族のためにギリシャ風のピタパンをアレンジしたスナックパンを作ってみました。

ブログや著書に今まで何度も書いてきていますが、ギリシャ風のピタパンは少し厚みがあり、ふんわり・もっちりした食感がおいしいタイプ。
「スブラキ用ピタ」とも呼ばれるように、スブラキ(主に豚肉や鶏肉の串焼き)をはじめとした焼肉料理と一緒に食べるのが定番です。

なので、こういうフィリング入りのギリシャ風ピタパンは邪道かな〜とも思いつつ(注:ギリシャへ来てもこのピタは見つかりません。似たようなチーズ入りのパンやパイはいろいろありますが)……家族にはとても好評だったのでよしとします。

単品でスナックとして以外にも、ちょっとアレンジしたスブラキメニューに加えたら面白そう♪

レシピはこちらからどうぞ。
ふんわり・もっちりギリシャのピタパン

2015.07.12 pita gemisti me tyri2

のばす工程で、ある程度の大きさにのばしたら砕いたフェタチーズ(今回は白チーズ※を使用)とオレガノ適量をのせて包み、再びのばします。あとの手順はレシピ通り。すぐ食べる用に作ったので、焼き時間は火加減にもよりますが片面2〜3分と、上記レシピより長くしました。

※白チーズはフェタチーズと似たチーズですが、原材料や製法が少し違います。フェタチーズが羊乳または羊乳+30%までの山羊乳で作られるのに対し、白チーズは特に決まりはないものの主に牛乳で作られるので、フェタよりも若干あっさりした味で価格も低いです。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ





sevam_a at 00:04コメント(7)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
Profile

salahi


ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

****************

無断転載・レシピや写真の無断使用は固くお断わりします。

今まで載せたレシピは、こちらからどうぞ。
ギリシャ料理レシピ1(前菜・サラダ・スープ)
ギリシャ料理レシピ2(その他のレシピ)
ギリシャ料理以外のレシピ
レシピについて(こちらも是非お読み下さい)

・レシピのリンク一括表示はレシピ一覧カテゴリから。

※レシピインデックスは更新した時に上げますので、それ以降にアップしたものに関してはレシピカテゴリを参照して下さい。

※お探しのレシピがインデックス中に見当たらない場合、下のブログ内検索にキーワードを入れて探してみて下さい。

****************
PR


キリン 世界のKitchenから 冴えるハーブと緑茶



エキストラ・バージン・オリーブ・オイル 原産地呼称保護認定 〜P.D.O.〜 ”コリンバリ ハニア クレタ” 1L

****************

****************

mixi
ギリシャ料理コミュニティ

iza専門家ブログ
「はじめまして!ギリシャごはん」


GREEK MEMORY(エーゲ海のギリシャウェディングとフォトウェディング専門店)

ORIGAMILAND GREECE

Search
Archives
Recent Comments
  • ライブドアブログ