チーズ

2019年03月08日

ギリシャ風マカロニパイ

四旬節目前のチーズ週間。うちは特に肉断ちはしてないんですが、久しぶりに食べたくなったマカロノピタ(マカロニパイ)を作ってみました。

2019.03.08 makaronopita
Μακαρονόπιτα

以前にも一度載せたのでその時に書きましたが、パスタにチーズや卵を混ぜて焼き上げたパイ。フィリングだけを焼くお手軽タイプもありますが、これを食べたくなる時ってダブル炭水化物に挑みたい気分なんですよ。あと、フィロを作りたいというのもあります。

ちなみにギリシャのダブル炭水化物パイは他のバリエーションもあって、トラハナを使ったトラハノピタ、ポテトを使ったパタトピタ、お米を使ったリゾピタなど。普通のチーズパイよりも安上がりにできて、食べごたえ満点です(断食バージョンでチーズなどの乳製品や卵を使わないのもあります)。


2019.03.08 makaronopita 9

詳しいレシピを書いてみたので、興味のある方はぜひお試し下さい。パイって面倒そうだし、かなり手順や注釈が多いので敬遠されてしまう気がしますが、しっかりレシピを読んでから作ると難しくはないと思います。

試しにどれくらいの時間がかかるか今回計ってみたのですが、材料を最初にそろえておかず出しながら、急がずリラックスしたスピードで作ってオーブンに入れるまでが1時間ほど。プラス焼き時間でした。途中生地を休ませパスタを茹でてる間とかパイを焼いてる時間にささっと洗い物をしたりサラダを作ったりしたら、パイが焼きあがると同時に片付けも済んですぐ食事もできる状態になります。


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sevam_a at 22:23コメント(4)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年01月31日

豚肉の「山賊風」腸詰め

これも、一度やってみようと考えつつ10年以上経っていた料理。とあるレストランで出していたクレフティコがちょっと変わっていて、面白いなと思ったのです。

2019.01.29 kleftiko
Κλέφτικο...αλλιώς

まず、クレフティコって何?という話からですが、ギリシャ料理好きな方なら「この画像とクレフティコに何の関連が?」と思ったかもしれません。クレフティコは割とよく知られるギリシャ料理のひとつで、一般的にはラムやポークなどで作られる紙包み焼きのこと。オスマン帝国時代のギリシャで、山賊(クレフテス)が盗んできた羊や山羊を見つからないよう穴に埋めて焼いたのがはじまりと言われています。また、エクソヒコ(田舎風の、という意味)やギュルバシとも呼ばれます。

基本的な作り方は、肉と野菜、チーズなどを紙で包み、オーブンで焼き上げるというもので、紙ではなくアルミホイルや蓋付きの容器に入れて焼いたもの、フィロ生地を使ってパイ包みにしたものなどバリエーションも。これらはよく見かけるものですが、腸詰めのはテサロニキ郊外の村にあったクリマタリアというレストランでしか食べたことがなく、味まではもう覚えていないのですがとても印象に残っていました。


2019.01.29 kleftiko1b

去年の終わりごろにモツ料理をしててふと思い出し、なんとなく似た形状のを作ってみたいな〜と、腸を少し塩漬けにしておいたのです。


2019.01.29 kleftiko2

小さく切った豚肉(ある程度脂のあるもの)に塩胡椒をもみ込み、1日2日置いておいたものがメイン。にんにく、ブコボ(赤唐辛子フレーク)、発酵唐辛子、オレガノ、リーク、フェタチーズ(グラヴィエラの方がいいと思いますが)と混ぜ、塩抜きした腸に詰めました。大腸を使ったので、特別な道具などは必要なく、まんべんなく材料が行き渡るように手で詰めていくだけ。きつくならないよう詰め、形をととのえ両端を縛ります。破裂しないよう穴を数箇所あけて、オーブンへ。


2019.01.29 kleftiko3

思ってたんですが、このクレフティコは隠れてないですよね。めっちゃ匂いしてるし。ガストラとか蓋つきの容器で焼けばいいのか。ちなみにそのレストラン経営者のお父さんの作り方では、毛がついたままの皮(だったかな?)に詰め、オリジナルのクレフティコ風に穴に埋めて焼いてたのだそうです。


2019.01.29 kleftiko4

家族の食事を作ったりしてたら、ちょっと焼きすぎました(笑)暗くなってきて焦ったので焼き上がりすぐの写真も撮り忘れたんですが、いい具合に焼き縮み、脂もずいぶん出てて昔食べたのを思い出させる形状になっていました。


2019.01.29 kleftiko5

やっぱり家族は腸にちょっとひいてしまったので、この味を分かち合う人はいなかったのですが、おいしかったですよ。ハーブやスパイス、チーズの深い味わい、そしてどっしりとヘビー。イースターの料理の一品としてもよさそうです。


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sevam_a at 18:13コメント(2)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年01月23日

古代ギリシャ人も食べていた!?イチジクの樹液で作るチーズ

まだ夏のバカンス記事が少し残っていまして、今回はちょっと番外編。シミ島に滞在中は、こんなものも作っていました。

2018.08.28 cheese1
Συκομυζήθρα ξερή

イチジクの樹液を使って凝固させるチーズです。
一般的にチーズは哺乳中の牛や羊、山羊の胃から抽出される酵素であるレンネットを使いますが、植物性のレンネットもいろいろあり、メジャーではないもののイチジクの樹液もそのひとつです。イチジクで作るチーズは古代ギリシャでも食べられていたようで、ホメロスの「イリアス」にもイチジクのミルク(白い樹液)が乳を凝固させる様子が記述されています。

現代のギリシャの家庭でレンネットを使わず作るチーズはレモンやワインビネガーを使うのが主ですが、エヴィ・ヴチナさんの著書にキティラ島のシコミジスラについて書かれていました。ギリシャ語でイチジクはシコ、ミジスラとはリコッタに似たチーズのことです。


2005.09.19 cheese

実は、私がこのチーズを作ったのは今回が二度目。初めて作ったのもシミ島バカンス中で、写真を探してみたら2005年でした。


2018.08.25 cheese1

ずいぶん昔のことなので、もう味も覚えてなかったから新たな気持ちで再チャレンジ(笑)いろいろ調べてみると、熱した乳をイチジクの枝でかき混ぜるだけで固まるという情報もあったのですが、枝を折って樹液を集め、水で少し薄めたものを使いました。今回気付いたのは、イチジクの樹液には苦味があるので、様子を見てなるべく少なく使った方がよさそうです。味は若干の苦味が感じられるものの、レモンやビネガーで作ったフレッシュチーズよりはミルキーかつクリーミーさが際立っているように思いました。


2018.08.25 cheese2

作ったのは少量でしたが、前回とは違う食べ方をしてみたく、乾燥させてアテネに持ち帰ることに。水気を切ったフレッシュチーズに塩を加え風通しのいい日陰で乾かします。


2018.08.25 cheese3

小さかったので、数日で結構乾きました。


2018.08.28 cheese2b

とりあえず完成。
アテネに帰ってから断面写真も撮ったのだけど、PCを買い換えた時に間違って消してしまったのかも?乾燥させたのは少し黄色っぽくみっちりとした仕上がりになりました。


※イチジクの樹液は触るとかぶれることがあるので、もし試される場合、肌が弱い方はご注意下さい。また、ラテックスアレルギーの方は避けた方がいいようです。


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sevam_a at 18:29コメント(2)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年05月23日

ギリシャ風チーズフォンデュ

タイトル、ちょっとウケ狙いしてしまいました

2015.08.28 baked feta

言わずと知れたギリシャの代表的なチーズ、フェタ。現地で食べる量り売りのはパックのものとは段違いなおいしさで、まずはそのまま味わってほしいですが、料理にも大活躍します。有名なギリシャサラダ(田舎サラダ)やパイ類のほか、焼きチーズにしても最高。焼きチーズは、我が家では特に怪しくなりかけたフェタチーズの救済料理としてよく登場します。

焼きチーズと言ってもいろいろあって、揚げ焼きにしたサガナキから、シンプルにオリーブオイルとオレガノをかけて焼いたもの、トマトやピーマンなどと一緒に焼いたものなどいろいろ。個人的には、北ギリシャの「ブユルディ」という料理が好きです。

基本的な材料は、フェタチーズ、ハードチーズ(※)、トマト、ピーマン、唐辛子、オリーブオイル。もちろん、人によって少し違ったりしますが。唐辛子は生の青唐辛子と乾燥赤唐辛子のフレーク両方入れるのがおすすめ。割合は野菜を入れすぎず、あくまでチーズをメインにして下さい。

小さな土鍋か耐熱容器にフェタチーズを入れ、小さく切ったピーマンと唐辛子とトマト、薄く切ったハードチーズを重ね、蓋をしてオーブンで焼きます。


2017.05.22 bougiourdi

私がよくやるのはオーブンを使わない方法で、上記材料を適当に土鍋に入れて火にかけます。グツグツいってきたら、材料がまんべんなく温まるようにと底が焦げつかないようかき混ぜて、野菜に火が通りチーズがとろとろになったら火から下ろします。

画像は、上のは材料の形を残して仕上げたオーブン焼き、下のは土鍋をコンロの火にかけてかき混ぜて作ったものです。ブユルディは近年全国的にポピュラーになっている料理ですが、北ギリシャで何度か食べた感じでは、タイトルにもしたようにフォンデュっぽくチーズが崩れてトロッとしてる方が「正しい」気がします。

いずれも、仕上げにギリシャのオレガノをパラッとふりかけ、熱々のうちにクラストのしっかりした田舎パンと一緒にどうぞ。パンもワインも進む一品です。


※グラヴィエラ、カセリ、ケファログラヴィエラなど、あまり塩辛すぎない羊チーズがいいです。なければ牛乳を原料としたとろけるタイプのチーズでも。


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sevam_a at 16:52コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年01月31日

レンズ豆のサラダ・ガロティリ添え / レシピインデックス更新しました

今月はとても寒かったので冬眠状態だったのですが、やっと寒さが和らいだので、ぼちぼち活動再開しています。

2016.01.30 lentil salad

ちょうど昨日は天気がよかったのと、夫と次女がパーティーに出かけてたので絶好のお掃除デー。その勢いで、延ばし延ばしにしてたレシピインデックスの更新もようやくできました。
2014年の初夏から放置してたので、途中挫折しそうになりつつも作業が終わったらさすがにへとへと……長女とふたりの晩ごはんには、下ごしらえしたチキンウィングと茹でたレンズ豆があったので助かりました。

チキンは長女に好きなだけ食べさせてあげることにして、私のメインはレンズ豆のサラダ。刻んだ玉ねぎかねぎは大体いつも入れるのですが、あとはその時にあるもの&食べたい味付けで。


今回の作り方はこんな感じです:

ドレッシングは、塩、胡椒、ディジョンマスタード、バルサミコビネガー、オリーブオイルを混ぜあわせる。
茹でたレンズ豆は、しっかり汁気を切っておく。冷蔵庫に入れてあった場合、鍋か電子レンジで温める。豆が熱いうちに玉ねぎのみじん切りとドレッシング少しを加えて混ぜあわせる(私は生玉ねぎを食べると調子が悪くなるので、入れる量を控えめにしたり、少し熱を加えて刺激を抑えています)。
ほんのり温かい程度に冷めたら、小さく切ったトマト、青唐辛子またはパプリカかバナナピーマン、ちぎったルッコラを加え、ドレッシング適量とオレガノで味をととのえる。
ガロティリまたは他のソフトチーズをお好みでトッピングする。


ガロティリはPDO認定を受けているギリシャチーズのひとつで、イピロス地方とテッサリア地方で作られる伝統食品です。羊乳または山羊乳(もしくは混合)を原料とし、煮立てた乳に塩を加え皮袋や樽で寝かせ乳酸発酵させます。乳酸菌やレンネットを使う作り方と、塩以外添加せず発酵させる作り方があるようです。
フェタチーズとヨーグルトの中間っぽい味で独特の癖が少しありますが、パンにつけて食べたり、グリルした肉料理のお供にもおいしいチーズです。


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sevam_a at 09:07コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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salahi

アテネ在住。ギリシャ料理を研究しています。家庭料理からレストランの再現料理、オリジナルのモダンギリシャ料理、珍しい郷土料理まで幅広く紹介。
著書:「ギリシャごはんに誘われてアテネへ」(イカロス出版)
Instagram(ID:girisyagohan):記事にしてない日々のごはんや風景写真なども載せたりしています。


ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

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今まで載せたレシピは、こちらからどうぞ。
ギリシャ料理レシピ1(前菜・サラダ・スープ)
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