ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:デザート

フロニャ・ポラ!2024年も、ギリシャのごはんをどうぞよろしくお願いいたします。

2024.01.01a
Παγωτό Μελομακάρονα

「無理しない程度に、やりたいこと・好きなことをどんどんこなす」というのを、今年特に意識して行動しようと思っています。
そんなわけで昨日は予定していたメニューを先延ばしにして簡単パスタで済ませたのですが、おやつには我が家のお正月恒例のメロマカロナアイスクリームにヴァシロピタ(新年の聖ヴァシリスケーキ)を作りました。


2023.12.31
ちなみにヴァシロピタはケーキタイプのとチュレキ(菓子パンタイプ)の2種類作りましたが、チュレキの方は焼きたてを台の上に落としてしまい3つにパッカーンと……割れたところからコインが出てネタバレに。SNSのタイムラインに流れてきた星占いに「落ち着いて」と書いてあるのをふと目にし、「なるほど」と納得した大晦日でした。


2024.01.01b
さて、メロマカロナアイスクリームのレシピを分量出して書く予定です!とインスタなどで宣言していました。有言実行でレシピを書いたので、読者の皆さまへお正月プレゼントとしてお送りします。
アイスクリームのベース自体がメロマカロナっぽい味なので、市販のビスケットなど入れてもそれらしくなりますよ。

お正月に出す時の盛り付けはいつもヴァシロピタと一緒にするのですが、アイスクリーム単品でもはちみつを少し垂らして刻んだくるみをふりかけると見栄えがします。または、新年の縁起物でもあるざくろの粒を散らしても。宝石のような赤い粒で華やぐし、酸味もアクセントになりおいしいです。


レシピは続きに。
メロマカロナの作り方は関連記事のリンクをご覧ください。

【関連記事】





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ギリシャは今年最初の熱波の真っ只中。夏のはじめは例年より涼しく湿度も高いスタートでしたが、この週末のアテネは40度超えの猛暑になるようです。

2023.05.02 olive oil ice cream
暑いからと冷たいものばかり口にしてるとよくありませんが、ひんやりデザートがたまにあると嬉しいですね。

そういえばあれ載せてなかったよ〜!と思い出した「かつて新漬けだったオリーブ消費の記録」。飛び飛びで書いてきましたが、最終回はオリーブグラッセを入れたアイスクリームです。



※オリーブグラッセの記事。この時のオリーブで作った他の料理も関連記事として最後にまとめてあります。


オリーブオイルアイスクリームをベースにして、オリーブグラッセを混ぜ込んだオリーブ好きのためのアイスクリーム。おいしかったのだけど、ゆるく固まったところに混ぜ込んだオリーブグラッセは「戻ってしまった」感があったので、トッピングとして加えた方がグラッセの独特な食感など楽しめてよかったかなというのが反省点です。

オリーブオイルアイスクリーム自体はリッチだけど爽やかな味わいでとてもおいしいので、レシピを記しておきます。香り付けには隠し味的にバニラじゃなくレモンの皮を使っているのが私的ポイント。レモンはギリシャ料理の柱のひとつであるというのも理由ですが、オリーブオイルの風味を引き立て、洗練された味に仕上がります。


2023.07.06 olive oil ice cream1
お好きな方は、さらに追いオリーブオイルで食べても。ちょっと黒胡椒を挽きかけても大人の味でおいしいと思います。
この夏、ぜひお試しください!


オリーブオイルアイスクリーム

材料:(約800〜900ml分)
卵黄...3個
グラニュー糖...90g
牛乳...200ml
塩...小さじ1/4
レモンの皮すりおろし...1/4〜1/3個分
オリーブオイル...大さじ4
生クリーム...200ml

ボウルに卵黄を入れ、グラニュー糖を加えすぐに泡立て器で白っぽくふわっとするまでよくかき混ぜる。湯気が立ち始めるくらいに温めた牛乳を少しずつ加えさらに混ぜる。

鍋に移し、たえずかき混ぜながらごく弱火で加熱する。80℃くらいになり、少しとろみがついたら火からおろす。鍋底を氷水につけてかき混ぜながら冷ます。

ボウルに漉し入れ、塩、レモンの皮、オリーブオイルを加え混ぜあわせる。ボウルの底を氷水にあてて冷まし、冷蔵庫に入れて冷やす。生クリームを加え混ぜあわせる。

アイスクリームメーカーで凍らせるか、もしくはボウルのまま冷凍庫に入れて何度かかき混ぜながら冷やし固める。密閉容器に移し、冷凍保存する。

MEMO:使用するオリーブオイルは言うまでもなくEXヴァージンですが、ぜひギリシャ産を。
卵黄と牛乳を加熱する時、沸騰させるとボソボソになるので注意。時間はかかりますが、心配なら湯せんにかけて加熱するといいです。アイスクリームメーカーなしで作る場合、生クリームを泡立てて加えるとなめらかに仕上がります。また、かき混ぜるのに使うスプーン(スープ用ぐらいの大きさでしっかりしたものを使ってます)をボウルに突っ込んだ状態で冷凍すると早く冷えます。


オリーブオイル入りラングドシャ

すこし手間はかかりますが、余った卵白でオリーブオイル入りのラングドシャを作ってアイスクリームに添えるとさらにおいしかったのでおすすめ。バターを全部オイルに置き換えないで併用すること、卵白を泡立てることで味も食感も私好みに仕上がりました。オイルの割合など記録するのを忘れてたので、うろ覚えですがざっくり作り方を書いておきます。
普通のラングドシャのレシピはネットでいくらでも見つかると思いますので、詳しいレシピが必要な方はそちらを参考にしてください。

材料:
卵白...アイスクリームを作った残りを使う場合3個分
粉砂糖、薄力粉...それぞれ卵白と同重量
バター、オリーブオイル...あわせて卵白と同重量
塩、レモンの皮すりおろしまたはバニラオイル...各少々

バターは室温に戻しやわらかくしておく。主な材料はそれぞれ卵白と同重量になるよう計量しますが、バターとオリーブオイルは2つあわせてバターと同じ重量にするよう注意。味・食感的にバランスよさそうな、オリーブオイル20%ぐらいで作ったように記憶しています。

バターとオイルをボウルに入れ泡立て器かスプーンでよく混ぜ、粉砂糖、レモンの皮かバニラを加えふわっとするまですり混ぜる。

卵白は別のボウルに入れ、塩ひとつまみ加え泡立て器でメレンゲ状に泡立てる。オーブンは180℃に予熱する。

バターと砂糖の入ったボウルに、泡立てた卵白とふるった薄力粉を2〜3回に分けて交互に加えさっくりと混ぜる。

オーブンシートを敷いた天板にスプーンで落とすか絞り袋に入れて絞り出す。焼くと広がるので間隔を十分にあける。

オーブンに入れ、周りがきつね色に色づき火が通るまで焼く。シートごとラックに取り出し冷ます。

今年も無事に復活祭を迎え、やれやれ......と気が抜けてしまった週半ば。実はあまり料理もしたくない気分ですが、リメイクは別腹です(残り物アレンジが大好き)。

2023.04.18 ekmek me tsoureki
Εκμέκ με τσουρέκι

クリスマス菓子のメロマカロナは少し残しておいてアイスクリームにするのが我が家の伝統になりつつありますが、復活祭に食べるチュレキのリメイクも結構好きで、残ったときはブレッドプディングなどにするのが楽しみです。

ドライチェリー&チョコのチュレキは一瞬で消えてしまうので、伝統的なスパイスやオレンジの香りのプレーンなチュレキも作っておいたのは、リメイクしたお菓子も楽しみたかったから。今回はこれを使って、「エクメック」を作りました。

トルコ語やトルコ料理を少しでもご存知の方なら、エキメッキ?とピンと来られたのではないでしょうか。トルコのお菓子にエキメッキ・カダイフというのがあるのですが、残り物のパンもしくはこのお菓子用に焼いた生地にたっぷりシロップを染み込ませたものです(多くの場合、カイマックというクリームを重ねたり添えたりされていて、アイスクリーム添えもある)。

トルコの人からすると何じゃこりゃ?となってしまうかもしれないけど、ギリシャでもポピュラーなお菓子のひとつがエクメック・カダイフィ。名前がギリシャ化している以外に、トルコのとはちょっと違った姿のお菓子になっています。

ギリシャのエクメック・カダイフィは、極細麺のようなカダイフィ(カダイフ)生地を使ったものが一般的で、焼いてシロップを染み込ませたカダイフィを土台に、カスタード系のクリームとホイップクリームをたっぷり重ねてあります。ただしトルコのようにパンを使ったものもあり、トルコ風のはポリティコ(コンスタンティノープル風の)エクメックと区別されます。チュレキを使ったものは、エクメック・メ・チュレキやエクメック・ポリティコ・メ・チュレキ。

なんだかややこしいですが、チュレキリメイクのエクメックは簡単に作れておいしいおやつです。


レシピは書いてないので、作り方の流れを記しておきます。

2023.04.18 tsoureki
チュレキをスライスして耐熱容器に並べ、きつね色になるまでオーブンで焼きます。作っておいたシロップ(シナモンやレモンの皮などで香り付けしたもの。トルコでやるように、カラメルシロップでも)をたっぷり染み込ませ、カスタードクリームを作る間置いておきます。

カスタードクリームはお好みでバニラ、マスティハ、オレンジフラワーウォーターなどで風味をつけます。今回はオレンジフラワーウォーターを切らしていたので、外からネランジ(ダイダイ)の花をいくつかとってきて、牛乳に浸して香りを移してみました。
できあがったカスタードクリームをチュレキの上にのばし、表面が硬くならないようラップを密着させて完全に冷めるまで置きます。

カスタードクリームの上にホイップクリームをのばし(フォークで模様をつけてもいい)、細かく砕いたピスタチオを散らします。残り物を使うのが目的だったので、わざわざピスタチオじゃなく、今回はチュレキに使った残りのアーモンドスライスを軽くトーストしたものを使いましたが、これもおいしい。

冷蔵庫で冷やし、四角く切り分けてどうぞ。


【関連レシピ】
今回使ったチュレキと全く同じプレーンなもののレシピは載せてないのですが、以下のものが近いです。スパイスは、あればマフレピ(野生チェリーの仁)、マスティハ、カルダモンを入れるのがおすすめ。




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夏に載せようと思ってレシピを、どんどん後回しにしてたらもう秋……チェリーのグリコを作った頃だったので、トッピングに使ってみたのでした。

2022.07.26
ギリシャでポピュラーな昔ながらのデザートのひとつが「クレマ」(クリームという意味)。バニラ風味のクレマ・ヴァニリァとチョコ風味のクレマ・カカオが定番です。

市販品もよく見かけるけど、牛乳とコーンスターチで簡単にできるので、何かおやつが欲しいな〜という時にふと思いだして作るお菓子。ライスプディングなんかと同じカテゴリですね。
今回はチェリーのトッピングにしてますが、お好みでシナモンパウダーをちょっとふりかけるのが一般的です。


バニラクリーム(クレマ・ヴァニリァ)

材料:(2人分)
砂糖...大さじ11/2
コーンスターチ...大さじ21/2
牛乳...250ml
バニラエッセンス...少々
シナモンパウダー...好みで少々

小さなボウルに砂糖とコーンスターチを入れ泡立て器で混ぜ、牛乳を分量から約50ml加えて溶く。

鍋に残りの牛乳を入れ弱めの中火にかけ、泡立て器でかき混ぜながら温める。ふつふつしてきたら、ボウルの中身を再びしっかり混ぜてから加え手早くかき混ぜる。

コーンスターチによく火が通るまで、焦げつかないよう混ぜながら弱火で2分くらい煮て火からおろす。バニラエッセンスを加え混ぜ、2つの容器に分けて入れる。室温に冷ましてから冷蔵庫で冷やす。食べる時に好みでシナモンパウダーをふりかける。


2022.08.04

バリエーション:バニラの代わりにココアを入れたココアクリーム(クレマ・カカオ)も定番。ボウルに砂糖とコーンスターチを入れて混ぜる時、ココア大さじ1を加えます。


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パンデミックでイベントがほとんどないので地味ですが、カーニバルシーズン大詰めです。

2022.03.03 galatopita1
Γαλατόπιτα χωρίς φύλλο

ギリシャのカーニバル「アポクリエス」は復活祭に向けての関連行事で、長い節制生活に入る前の移行期間のようなもの。敬虔な正教徒は今週から肉食の節制に入っていて、乳製品や卵を使った料理を食べるのが伝統です。


2022.03.03 galatopita2
カーニバルの定番のお菓子として、もっともよく知られるのがガラトピタ(ミルクパイ)です。私も好きなお菓子で、以前レシピをご紹介した自家製フィロ生地のをよく作るのですが、今年はいろいろ余裕がなくてクラストレスのお手軽ヴァージョンにしました。

フィロ生地ヴァージョンはこちら。クラストレスの簡単ガラトピタは続きをご覧ください。




もちろんカーニバルシーズンじゃなくても、いつ食べてもおいしいおやつです。手早くやればオーブンを予熱する間に準備できるほど簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。

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