パン

2020年05月25日

そら豆のアレヴロレモノとフェタチーズ入り揚げパン

前回の記事はアーティチョークでしたが、そら豆ももうそろそろ終わりですね。

2020.05.24 koukia & tiganopsomo
Κουκιά με πατάτες αλευρολέμονο, Τηγανόψωμο

そら豆はギリシャでは結構旬の長い野菜。冬の終わりに出始める細くて柔らかいものから、初夏のポクポクに熟れたものまで味の変化を楽しみます。

土曜の青空市場で買った残りが中途半端な量残っていたので、そのまま食べたらおやつにもならないなぁ……と、じゃがいもで少しかさ増しして煮込みにすることにしました。そら豆の一番簡単かつポピュラーな調理法は、単品もしくはアーティチョークなどと合わせたオリーブオイル煮。塩(+好みで胡椒)だけのシンプルな味付けに不安になるかもしれませんが、ブイヨンなど入れてしまうと味が濁るのです。

そら豆に限らずですが、煮込みはレモン味に仕上げたりコーンスターチなどでとろみをつける場合もあり、特に「レモン汁溶き小麦粉」で仕上げたのはクレタ島料理でアレヴロレモノまたはデルビエと呼ばれます。トロッとソースの絡みがよくなるほか、でんぷんによりオイルが乳化されるのでオイリーさはなくまろやかな味わいに仕上がります。

ところで、ギリシャ料理をそこそこ知ってる人は、アヴゴレモノと似てるなと気付いたはず。アヴゴレモノが卵レモンなのに対し、アレヴロレモノは小麦粉レモンという意味です。アレヴロレモノは動物性食品を含まないので、イースター前などの断食メニューとしても。カリフラワー、ポロねぎ、セロリといった他の野菜や、ひよこ豆などでも作られます。

少量なのでまた分量なしですが、作り方です。

そら豆とじゃがいものアレヴロレモノ(クキァ・メ・パタテス・アレヴロレモノ)

材料:
そら豆
玉ねぎ
じゃがいも
オリーブオイル
フェンネルまたはディルみじん切り
塩、胡椒
レモン汁
小麦粉

そら豆はとても若いものなら莢ごと食べやすい長さに切る。ある程度育っているものなら莢から豆を出してそのまま、黒い筋が出ているものは筋の部分をぺティナイフで切って除く。軽く下茹でし、ざるにあける。

玉ねぎは薄切りか粗みじん切り、じゃがいもは食べやすい大きさに切る。

鍋に玉ねぎとオイルを入れて蓋をし、弱火で蒸すようにして炒める。柔らかくなったらそら豆とじゃがいもを加え混ぜ、ひたひた〜少しかぶるくらいに水を加える。ハーブと塩適量を加え、蓋をしてそら豆とじゃがいもが柔らかくなるまで煮る。

レモン汁で小麦粉を溶いて鍋に加え、とろみがつくまで煮る。塩、胡椒、レモン汁で味をととのえる。火から下ろし少し冷まして味がなじんでから食べる。

MEMO:そら豆の下茹では別にしなくても大丈夫ですが、灰汁抜きすることにより仕上がりの色が悪くなるのを軽減できます。


私はアヴゴレモノは結構酸っぱめに仕上げたりもするんですが、これに関してはレモンの酸味をやや控えめにするのが、野菜の甘さを引き立てるような気がして好みです。


2020.05.24  tiganopsomo

もう一品は、フェタチーズ入りのティガノプソモ(揚げパン)。日曜はいつもピッツァを作るので小麦粉に塩、イースト、水だけのシンプルな生地を仕込むのですが、それを少し取り分けてフェタチーズを包んで揚げるだけ。もちろん揚げたてが最高です。


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2020年04月19日

ギリシャのイースターのお菓子

フロニャ・ポラ!今日はギリシャを含む東方教会のイースターです。

2020.04.17 easter biscuits & tsourekia

家族や親戚が集まって賑やかに過ごすいつものイースターとは違いますが、昨夜は日付けが変わる頃にいっぱい花火が上がり、人々は教会へ行く代わりにバルコニーや屋上へ出てキリストの復活をお祝いしました。

必要最低限の用事でしか外出はできないので、今年は家でベーキングに凝ってる人が増えているのでしょうね。ギリシャでは買い占めというほどのことは起きてないのですが、ここのところはイーストがほぼ品切れになっているようです。

我が家では、いつものイースター菓子を今年も手作りしました。そして、ちょっと余裕があったので新キャラのヘビくんも登場させてみましたよ。ギリシャのイースターエッグは赤く染めた茹で卵(他の色もありますが、基本は赤です)ですが、夫のおばあちゃんの生まれ故郷シミ島ではひも状にのばしたビスケット生地を巻き付けていろんな形にした「アヴゴクーラ」(Αυγοκούλα)というイースターエッグホルダーのような飾りを作る伝統があります。このヘビ型=アヴゴクーラではありませんのでご注意を。調べてみたら近隣の他の島でも同じような習慣があり、ドデカネソス諸島独特のものなのでしょう。ちなみにこのブログで紹介したキャラものではラザラキァ(ラザロのパン)の反響が大きくてちょっと戸惑ったのですが、アヴゴクーラはさらにマイナーなものなので、他の地方のギリシャ人に聞いてもほとんど知らないと思います。


2020.04.18 easter biscuits

イースタービスケットは、夫の友人のお母さんに昔教えてもらったレシピです。卵とバターのやさしい味。これはもう長女に完全に任せていて、今年も上手に作ってくれました。

奥に並べてある大きな輪っかは、イーストで発酵させたシミ島のクルラキァ。これはレシピを書いて載せようとブログ初期から思ってるんですが、そろそろやる気を出そうかと(笑)昔もらったレシピがおいしくなくて、改良中です。


2020.04.18 tsourekia

チュレキは我が家オリジナルの「いつものやつ」。ドライサワーチェリーとチョコチップ入りです。普通のチュレキにしようと思う年もあるんだけど、これも絶対作らないと子供たちに怒られます。


2020.04.17 tsoureki

自家製のドライサワーチェリーを使うのがこだわりで、毎年6月から7月にかけてのサワーチェリーの季節に作って冷凍保存しています。今回は柔らかめの乾燥具合だったので、結構汁が出てマーブルっぽく。自家製のドライサワーチェリーは風味と酸味が最高。他の焼き菓子などにも大活躍なので、今年は頑張って増産したいです。


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sevam_a at 18:01コメント(6)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年04月08日

コンビニ風お好み焼きパン

休校中の今はお弁当のない毎日ですが、朝ごはんや昼ごはんに菓子パン・惣菜パンをよく作っています。

2020.04.06 okonomiyakipan1

ふとお好み焼きパンが食べたくなって、どういうタイプにしようかなと画像検索してみたら、いくつかのコンビニで売ってるらしい普通の半折りお好み焼きみたいなのが目につきました。

もちろん食べたことはないので見た目のイメージだけで作ってみましたが、なかなかおいしかったので覚え書きとして記しておきます。

・生地
同じお店の同じ商品(?)でも、画像によって薄焼きパンに近かったり「皮」って感じだったりしますね。今回の作り方は、粉とイーストと水でパンにしては柔らかすぎる生地をまず作りました。ギリシャのもので例えると、ルクマデスの生地みたいな感じ。発酵したら卵を加えて混ぜ、塩とだしの素で薄く味付け。硬さはフライパンに流せるくらいに水で調整します。
フライパンを熱し、油をひいて生地を適量流し入れます。程よく色づいたらひっくり返し、もう片面も焼きます。

・フィリング
自家製の中華麺を茹でて冷凍してあったの(要するに、茹ですぎて余ったもの)を使用。キャベツも少し加えて炒め、自家製ウスターソースにケチャップ、醤油、オイスターソースをあわせたので調味。コンビニのは麺だけ?っぽいですが、お好みで肉とか入れてももちろんいいと思います。焼きそばは生地を焼く前に作って待機させておきます。

・仕上げ
焼きあがった生地に好みでマヨネーズを塗り、フィリングの焼きそばを挟んで半折にします。
生地を焼いたあとのフライパンに、焼きそばに使ったのと同じソースを加えます。お好み焼きパンを加え、少し焼きつけるようにします。取り出して、もしソースが足りなかったらもう少し塗り、かつおぶしと青のりをトッピングしてできあがり。紅生姜もあるとベター。


2020.04.06 okonomiyakipan2

焦がしソースがポイントのお好み焼きパン、完成〜。
手で持って食べる方がパンっぽいかなと、紙にのせて出してみました。ポロポロこぼれたりせず、思ったより食べやすいです。


2020.04.06 okonomiyakipan3

断面。市販のより気泡が入ってて、食感もこちらの方が柔らかい気がしますが、なんせ食べたことがないので……。長女にも好評だったのでまた作ろうと思います。

ちなみに私が一番食べたいお好み焼きパンは、高校の近くにあった小さなパン屋さんのもの。ちょっと独特な生地だったように記憶してるのだけど、あれはどうやって作ってあったのかな〜?


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sevam_a at 18:40コメント(6)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年02月19日

ココナッツそぼろパン

すごく久しぶりにパンのお弁当。
最近はとにかく気力がなかったのだけど、ちょっとだけやる気を出して今日は早起きしました

2020.02.19 coconut soboro bread1

少し前に、長女がメロンパンを食べたがってたな〜と……でもあの生地をのばすのが面倒でそぼろパンです。
メロンパンが特に好きではない私は、ちょっと違ったテイストのものが作ってみたくてココナッツのフィリング入り(ココナッツファイン、ココナッツミルクパウダー、砂糖、バター、卵)にしてみました。トッピングにはごまを少し混ぜてます。

成形まで前夜にやっておいて、冷蔵庫へ。朝に冷蔵庫から出して、1時間ぐらい置いてから焼いて完成です。


2020.02.19 coconut soboro bread2

次女がココナッツを食べてくれるか微妙なので、フィリングを薄く巻き込んだうず巻きパンにしたから見た目ではわかりませんね食べたらココナッツの風味がしっかり感じられるのですが、フィリングの存在感が欲しければ丸く包むのがいいです。


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sevam_a at 15:32コメント(2)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年11月07日

ほんのりバナナ風味のチュレキ

熟れすぎたバナナを使ってしまいたかったので、チュレキに入れてみました。

2019.11.05 tsourekakia
Τσουρεκάκια με μαρμελάδα μπανάνα

チュレキはギリシャの菓子パン。ギリシャ人的には、「ケーキ」という認識のようですが。これは小さく成形したチュレキなのでチュレカキ(複数形チュレカキァ)です。
基本的にはマフレピ(野生チェリーの仁)やマスティハ、カルダモンで香りをつけたほの甘くリッチなイースト生地で作られるチュレキは特にイースターには欠かせないものですが、いつ食べてもおいしい。子供に食べさせる朝食やお弁当にも重宝します。


2019.11.05 tsourekakia1

私は「変わりチュレキ」としてフィリングを入れたりチョコがけしたものをよく作っていて、このブログでもいろいろ紹介していますが、今回のはあまりバナナが主張せずほんのり……といった感じで作ってみました。お好みでナッツを入れたりしても、もちろんおいしいです。

【作り方】
フィリング(というほどの量でもないですが)のバナナは、前もって硬めのしっかりしたジャムにしておきます。完熟バナナ大1本をフォークで潰して、ブラウンシュガーを少し加え煮詰めます。煮詰め方が足りないと水っぽくなるので注意。この量にバナナ1本分のジャムだとかなり控えめな味なので、バナナがもっと主張した仕上がりにしたいなら2本使って下さい。

生地の作り方と分量はこちらのレシピを参考に。


オレンジとマスティハ香る、アーモンドフィリング入りチュレキ

マフレピかマスティハが入るとチュレキらしい味になるんですが、日本だと入手が難しいのでカルダモンとバニラを入れるといいです。また、オレンジの皮のすりおろし(+水分を一部オレンジの絞り汁に置き換える)もチュレキにはよく使う風味付けでおすすめです。

今回は簡単なノット型にしてみました。

2019.11.05 tsourekakia2

1次発行を終えた生地を8等分し、それぞれ楕円形にのばします。

端を少し残して薄くジャムを塗り、生地を巻いてしっかり閉じます。

ジャムを巻いた生地を23〜25cmぐらいの長さになるよう転がしてのばし、くるっと結んだ形に成形して天板に並べます。

覆いをして、倍くらいにふんわり膨らむまで発酵させます。生地が膨らんできた時点でオーブンの予熱もお忘れなく。


2019.11.05 tsourekakia3

こんな感じで膨らんだらOK。取り分けておいた卵を塗り、予熱しておいたオーブンで焼いて出来上がり。


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sevam_a at 19:48コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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salahi

アテネ在住。ギリシャ料理を研究しています。家庭料理からレストランの再現料理、オリジナルのモダンギリシャ料理、珍しい郷土料理まで幅広く紹介。
著書:「ギリシャごはんに誘われてアテネへ」(イカロス出版)
Instagram(ID:girisyagohan):記事にしてない日々のごはんや風景写真なども載せたりしています。


ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

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