伝統食

2016年03月15日

聖灰月曜日はシーフードと野菜のメゼ三昧♪

カーニバルが終わり、復活祭(イースター)までの長い断食期間が始まりました。
今年の西方教会の復活祭は3月27日なのでもうすぐですが、ギリシャをはじめ東方教会は5月1日。まだまだ先です。

2016.03.14 kathari deftera

サラコスティと呼ばれる断食期間は昨日のカサラ・デフテラ(聖灰月曜日、クリーン・マンデー)からスタート。サラコスティ中は肉、卵、乳製品、魚が禁止で、日によっては油も駄目だったりするのですが、人によって解釈や節制の度合いは違ってきます。
周りを見ていると、聖灰月曜日と復活祭直前の1週間だけ実践するという人が多いようです。普段から肉やチーズなどたっぷり摂っている現代ギリシャ人。復活祭にはまた肉・肉・肉のごちそうを食べまくるので、せめてこの時期は節制するぐらいがいいと思います^^;

うちは、私以外の家族は洗礼を受けてるので一応クリスチャンではあるものの、サラコスティも普段どおりの食生活で、全く節制はしていません(元々、肉もたまにしか食べませんし)。
そんなわけで宗教的な理由はないのですが、子供にはなるべく伝統行事を体験させたいのと、そしてもちろん私がシーフードを食べたいという理由で毎年この日はサラコスティメニューにしています。

断食には、贅沢を禁じ身を戒める意味がありますが、聖灰月曜日はほとんどの人が家族や親しい人と一緒に飲んで食べて楽しむ日。凧揚げをしたり野山でピクニックをするのも伝統です。ここ何年かは聖灰月曜日に天気が崩れるのがジンクスのようになっていて、昨日も雨がぱらつく一日だったのですが、近所からはイカフライを揚げる匂いが漂ってきたり、みんなシーフードの料理をつまみながら楽しく過ごしていたよう。

2016.03.14 mydia dolma

うちのサラコスティメニュー、2016年版は全部前もって作っておける料理にしました。手間はかかってるのですが、当日は並べるだけなのでゆっくりできるのがうれしい。

まずはムール貝の米詰め。これはトルコ料理ですが、ギリシャでもコンスタンティノープル料理として知られます。貝のうまみを吸ったピラフが最高〜。


2016.03.14 dolmadakia me fakes

ベジヴァージョンのドルマデス(ぶどうの葉包み)も定番。ハーブライスを詰めた「ヤランジ」と呼ばれるドルマデスが一般的ですが、久しぶりにシミ島の郷土料理のレンズ豆入りドルマダキァ(小さなドルマデス)を作りました。

シミ島ではレンズ豆やファヴァという豆を入れたり、オイルではなくタヒニ(ごまペースト)を使った精進ドルマデスがあるのですが、これがおいしいんですよ。ぶどうの葉は瓶詰めではなく、若葉を冷凍しておいたのを使ったので、葉の風味も抜群でとても柔らかに仕上がりました。


2016.03.14 pickles etc.

さっぱりとしたサラダやピクルス類も。
青唐辛子のピクルスとオリーブは市販品ですが、ムスカリ球根は市販品だとおいしくないので手作り。これもちょっと手間がかかるけど、手作りはムスカリ独特のフローラルな香りも楽しめる春の味。さらしたり茹でこぼしても少し苦いんですが、長女はこれが大好きです。

ビーツに添えてあるのはパセリのディップ、マイダノサラタです。にんにくは葉にんにくの根元部分を使ったので、私好みのマイルドな風味に仕上がりました。

左後ろにぼんやり写っているのは、ギリシャ版のやわらか煮のような、レフカダ島の漁師風タコの煮込み。以前にも載せましたが、エヴィ・ヴチナさんのレシピを少しアレンジして作っています。見た目は地味だけど、ウゾが進みまくるおつまみなのです。


2016.03.14 taramosalata & lagana

そして、忘れてはいけないラガナとタラモサラタ!
ラガナは買いに行くのが面倒だったし結構高いので手作りしました。ラガナとは、聖灰月曜日に食べられる伝統的な平たいパン。本来は酵母の入らないパンのようですが、現代で見かけるのはただ単に平たく成型してごまをまぶしたパンです。

タラモサラタは、たらこを濃縮したようなタラマという魚卵ペーストで作ったディップ。パンかマッシュポテトをつなぎにして作ることが多いです。

いつもは白いんげん豆のスープ(ファソラーダ)も作るのですが、今年はなしで代わりに黒目豆サラダにしました。あとは、フライパンで焼いたなすとトマトのサラダ。このなすにタラモサラタをのせて食べるのがお気に入りです。


【レシピ&関連記事】
ムール貝の米詰め(ミディア・ゲミスタ)
シミ島風レンズ豆と米のぶどうの葉包み(ヤプラキァ・メ・ファケス)
パセリのディップ(マイダノサラタ)
シンプルなビーツのサラダ(パジャリア・サラタ)
ムスカリの球根のオイル漬け(ヴォルヴィ・トゥルシ)
タコの漁師風やわらか煮(フタポディ・トゥ・プサラ)
タラモサラタ


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ


sevam_a at 18:44コメント(10)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年12月03日

カルポスカンパニーのオーガニック・ケッパーと瓶詰めトマトを使って

いつもお世話になっている株式会社TNC小祝さんのお声がけにより、ぐるなびのippinというサイトでご紹介いただきました。

【レシピ】白ごはんにも合う!料理のアクセントに大活躍、オーガニック・ケッパー

2015.11.10 wild capers

日本で入手可のギリシャ食品を……とのことで、高品質なこだわりのギリシャ食品で定評のある、カルポスカンパニーさんとコラボさせていただいてます。
今回ご紹介しているのは、クレタ島のオリーブ林に自生するケッパーを伝統的な製法で漬けたものです。記事中で簡単なレシピを2つご紹介してますが、マイルドで深い味わいなので、ついついそのままつまみたくなります。

2015.11.10 meze

我が家の定番ゆで卵のメゼにも。
レシピというほどでもないですが、作り方は上記リンクを参考に。添えてあるのはクレタ島の伝統的な肉加工品「アパキ」です。アパキはポークフィレを塩、ワインビネガー、香辛料で漬けてスモークしたもの。タイムやセージなどのハーブも香っておいしいんですよ。ギリシャへ来られる機会があれば、ぜひ味わってみてください。

カルポスカンパニーさんの製品は、昔ながらのよいもの・おいしいものを基本に、ちょっと現代風なアレンジが加えられていたりするのも魅力。パッケージデザインが素敵なので、贈りものにもぴったりです。

今回ippinでおすすめしたクレタ産オーガニック・ケッパーの他にも、参考商品をいろいろお届けいただいたので、少しずつブログでご紹介していこうと思います。

2015.11.11 strained tomato

そのうちのひとつ、【グシアリス社】濃厚! 昔ながらのトマト100%ソース(330g)は、北ギリシャのカルディッツァで19世紀から栽培されている希少な品種のトマトを使用。すりつぶした生トマトをそのまま瓶詰め、煮沸するという、昔ながらの加工法で作られています。そのせいか、瓶詰めだけどフレッシュなトマトの風味が生きているのが特徴。ippinでご紹介したオーガニック・ケッパーのレシピ2品にも生トマトの代わりに使用していますが、とてもおいしく仕上がりました。

「トマトソース」とありますが、ギリシャで売られている瓶詰めの「すりおろしトマト」に近い感じで、オリーブオイルなどは入っていないものです。トマトを使ったさまざまなギリシャ料理に活躍しますが、あまりいろいろ足すのはもったいない気がしたので、シンプルなトマトソースにしてみました。

2015.11.21 hilopites

たっぷりのオリーブオイルで控えめな量のニンニクと玉ねぎを炒め、トマト100%ソースを加え煮ただけです。ギリシャでよく食べられる手打ちパスタ「ヒロピテス」にぴったりなソースになりました。

ヒロピテスは平たい卵パスタで、地方によって長いもの、短いもの、細かく切ったもの……といろいろありますが、作ってすぐに食べる生パスタというよりは、大量に作って乾燥させ、保存食にする場合が多いです。

伝統的なギリシャの夏は保存食作りに忙しいのですが、田舎のおばあちゃん・おかあさんたちは、瓶詰めトマトやヒロピテスもたっぷり一年分作ります。かなりの重労働だけど、手作りの瓶詰めトマトは夏の太陽がぎゅっと詰まったような味がします。そんな昔ながらのギリシャの食卓の風景が思い浮かぶような一品でした。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ



sevam_a at 23:03コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月07日

ラザロのスパイスブレッド(ラザラキァ)

いよいよ復活祭までカウントダウン。
ギリシャ正教では明日の聖枝祭(キリアキ・トン・ヴァイオン)から受難週間(メガリ・エヴドマダ)に入るわけですが、その前日はラザロの土曜(サヴァト・トゥ・ラザルゥ)と呼ばれ、キリストの奇跡により蘇ったラザロを模ったパンを焼く習慣があります。

2012.04.07 lazarakia1
Λαζαράκια

毎年、過ぎてしまってから思い出して作れず終いだったのですが、今年は珍しく覚えていたので子供たちと一緒に作ってみました^^

いろいろバリエーションがあるけれど、スパイス、特にシナモンが入っていることが共通点のようです。あとはマスティハ、人によってはナツメグなども。干し葡萄も入っているレシピが多いですが、切らしていたので今回はパス。
でも本来はニスティシモ(精進料理)じゃないといけないはずなのに牛乳を使ってるレシピもあったりするので、結構フリーダム?もちろんちゃんと決まりを守ってる人はその辺気をつけてますが。

2012.04.07 lazarakia2

本当はちゃんとしたレシピを書いて載せたかったのですが、またしても量るのが面倒になってしまい、適当に材料を混ぜてしまったので簡単な説明だけ……レシピはいつか気が向いたら載せることにします。

私流ラザラキァに使った材料は、小麦粉、水、イースト、塩、砂糖(蜂蜜でも良さそう)、オレンジの皮と絞り汁、シナモン、マスティハ、ひまわり油(一応ニスティシモなので。そこまで気にしないならオリーブオイルでも)、飾り用のホールクローブ、胡麻。
イメージとしてはニスティシモのチュレキっぽく、子供好みのふわふわ&甘い味で、ラザロの土曜に焼いて受難週間に食べられるよう、そこそこ日持ちのするパンを目指してみました。

2012.04.07 lazarakia3

成形は、これもいろいろなのですが、基本的には腕を前で組んだ形がスタンダードのようです。両手をクロスさせて、肩にやったポーズですかね?今回は布でぐるぐる巻きにされた姿をイメージした“ミノムシ型”と、普通っぽい人型の2種類。可愛いのは普通の人型な気がしますが、死んだ人を模ったパンにはちょっと怪しいミノムシ型の方がイメージ的には合ってるかもしれませんね。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ


sevam_a at 23:04コメント(27)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年03月27日

干し鱈のフライ&ガーリックディップ、ビーツサラダのプレート

一昨日、3月25日の晩ごはん。写真は大皿から自分用に取り分けた分です。

2011.03.25

ギリシャ正教では復活祭まで魚食も禁止されているサラコスティ期間の最中ですが、例外的に3月25日の生神女福音祭(受胎告知の日。ギリシャ独立記念日でもある)そして棕櫚の主日(パーム・サンデー。復活祭の前の日曜日)には魚を食べてもいいことになっています。

この2日間には特にガーリックディップを添えた干し鱈のフライ(バカリァロス・スコルダリァ)が伝統的な料理とされています。理由としては“島や一部地域以外では新鮮な魚を食べる習慣が無かった為、魚と言えば常温で保存のきく干し鱈が一般的だった”“干し鱈は魚ではあるが完全に血の無い状態であるから”という説が有力でしょうか。


我が家では子供たちは相変わらず干し鱈には手を出さないものの、夫は数年前から食べるようになったので一応「食べ物関連の伝統はそこそこ押さえておく」というスタンスにのっとり、ここ3年ほどは3月25日の干し鱈メニューを続けています。

レシピはこちら。
ギリシャ風鱈フライのガーリックディップ添え(バカリァロス・スコルダリァ)

上記レシピでは日本でも作りやすいポテトのスコルダリァを紹介してますが、いろんなバリエーションがあり、北ギリシャでは胡桃をベースにしたものが好まれるなど地方色も見られます。
今回は私が好きなパン・ポテト・アーモンドを混ぜたものにしました。過去記事より、アーモンドのスコルダリァのレシピも参考にどうぞ。
分量は適当で美味しく出来ますので、味見をしながらお好みに合わせて作ってみて下さいね。

鱈フライとガーリックディップの間にぼんやり写ってるのはスライスしたナスに薄く小麦粉をはたいてフライパン焼きにしたもの。これもガーリックディップにとても合うのでおすすめです。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ


sevam_a at 18:08コメント(20)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
Profile

ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

****************

無断転載・レシピや写真の無断使用は固くお断わりします。

今まで載せたレシピは、こちらからどうぞ。
ギリシャ料理レシピ1(前菜・サラダ・スープ)
ギリシャ料理レシピ2(その他のレシピ)
ギリシャ料理以外のレシピ
レシピについて(こちらも是非お読み下さい)

※レシピインデックスは更新した時に上げますので、それ以降にアップしたものに関してはレシピカテゴリを参照して下さい。

※お探しのレシピがインデックス中に見当たらない場合、下のブログ内検索にキーワードを入れて探してみて下さい。

****************
PR


キリン 世界のKitchenから 冴えるハーブと緑茶



エキストラ・バージン・オリーブ・オイル 原産地呼称保護認定 〜P.D.O.〜 ”コリンバリ ハニア クレタ” 1L

****************

****************

mixi
ギリシャ料理コミュニティ

iza専門家ブログ
「はじめまして!ギリシャごはん」


GREEK MEMORY(エーゲ海のギリシャウェディングとフォトウェディング専門店)

ORIGAMILAND GREECE


****************



Search
Archives
Recent Comments
  • ライブドアブログ