郷土料理

2017年04月29日

干し鱈のドルマデス

イースター休みが終わり、今週はまた子供たちの学校がスタート。休み中も私は遅くまで寝てたわけではないのですが、再びの早起き生活がしんどい1週間でした。

2017.04.28 dolmades me bakaliaro
Ντολμάδες με μπακαλιάρο

イースター前の投稿以来更新できてなかったですが、いろいろ作っていました。4月の終わりに出てきた食材は、ぶどうの若葉!
毎年、最初のぶどうの葉でまずはドルマダキァ・ヤランジ(ぶどうの葉のハーブライス包み)を作るのが楽しみです。フレッシュなハーブと新たまねぎとオリーブオイルたっぷりで作るのがポイント。

葉っぱが余ったので、イワシのぶどうの葉包みでも作ろうかなと思ったのだけど、気が変わって干し鱈のドルマデスにしました。戻した干し鱈が冷凍庫にあったのでフィッシュタコスを作るつもりが、解凍したあとで面倒になったので……ドルマデスも十分に面倒ではありますが。

ギリシャ料理のドルマデス(ドルマダキァ※)は大まかに分けて肉なしのと肉入りがあります。肉なしの代表的なのが前述のハーブライス包みで、肉入りのは若い牛の赤身ひき肉と米のフィリングを包んで煮、卵レモンソースで仕上げたものが多いです。それ以外にもさまざまなバリエーションがあり、地方でしか見かけない変わったものも。干し鱈のドルマデスはペロポネソス半島ラコニアの郷土料理です。

前にも作ったことがあるのですが、その時の感想はいまいち。前回は確か干し鱈を生のまま包む方法で作ったところ、今回は玉ねぎや米、トマトと一緒に炒めて少し煮たフィリングにしました。干し鱈のドルマデスはフィリングに卵を入れることが多いのですが、私はあまり好きではないので入れず。ハーブはパセリとミント、ちょっとスパイス感が欲しかったのでクミンも入れました。煮込みは、レモン汁とオリーブオイルを加えた水で。アヴゴレモノソースなしのシンプルな仕上げにしました。
この作り方だとかなり好みの味になり、夫にも好評でした。


2017.04.26

ある日の晩ごはんは、この2種類のドルマデスと、ハーブたっぷりサラダ、カタクチイワシのマリネ。
数少ない長女が好きな魚料理のひとつがカタクチイワシのマリネなのですが、自分用はごく軽い〆具合にし、にんにくとレモン胡椒風味で。身がとろけるような仕上がりで最高〜。
少しのお酒とおいしいメゼは明日への活力です♪


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sevam_a at 00:24コメント(13)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年02月01日

豚肉の野ウサギ風くるみガーリックソース煮込み

子供が風邪をひいたりで、この冬はまだ行ってないスキー旅行。
とても寒がりな私は実のところホッとしているのですが、そのうち日帰りででも行くことになりそう。

2017.01.24 lagoto
Λαγωτό

そんな冬のバカンスで唯一の楽しみは、やはり地方の料理です。私たちがよく行くペロポネソス半島にも、おいしい郷土料理がいろいろ。最近は夫のお気に入りとなった肉料理の店に行くことが多いのであまり新規開拓できなくなったのがちょっと残念ですが、私が心惹かれるのは何と言っても煮込み料理。アテネではあまり見かけないイノシシやシカの料理を食べるのも、スキー旅行の楽しみです。

ジビエつながりで、日本でも簡単に作れるおすすめの郷土料理が、アルカディア県の「ラゴト」。トリポリのレストランを思い出して作ってみました。


2017.01.24 skordalia

この料理名は、野ウサギ(ラゴス)で作る料理を基にしていることに由来します。ワインビネガーなどでマリネした野ウサギを鍋で煮込むかじっくりオーブン焼きにして、くるみとにんにくのソース(スコルダリァ)で仕上げるこの料理は、現代では普通のウサギやその他の肉でもよく作られます。
ウサギとスコルダリァの組み合わせは他の地方でも見られるもので、特にくるみのスコルダリァで仕上げる似た料理はギリシャ北西のイピロス地方の郷土料理ですが、アルカディアのラゴトはトマトが入るのが特徴のよう。そういえばペロポネソス半島には肉のコキニスト(トマトソース煮)をアヴゴレモノ(卵レモンソース)で仕上げた料理もあり、なにか共通するものを感じます。


2017.01.24 lagoto1

ホロッとやわらかく煮えた肉に、くるみのコク、ガーリックとビネガーの香味が加わり食欲をそそります。にんにくは恐れずたっぷり入れてくださいね。少し煮るので、思ったほど臭わないはず。


2017.01.24 lagoto2

ソースがおいしいので、パンやポテト、パスタなど添えて。私はピラフと一緒に食べるのが好きなんですが、カレーに見えてしまいますね^^; 夫いわく、にんにくとワインビネガーが入るせいか、辛くはないもののビンダルー(カレー)を思い出すそうです。


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sevam_a at 17:51コメント(6)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年09月08日

ひき割り小麦入りミートボールのトマトソース煮

長かった夏休みも今週で終わり。
この夏は暑くてバテてたのもあり、すっかりダラダラしてしまいましたが、ギリギリまでこの調子でいきます(本当は、やることがいっぱいあるのだけど……)。

2016.05.20 voli me prigouri1
Βόλοι με πλιγούρι

最近は料理らしい料理もしてないので、ずっと前に書いて載せそびれていたこちらを。
昔、ロドス島の奥さんが作っているのを見た、「ヴォリ・メ・プリグリ」という郷土料理。ひき割り小麦(プリグリ※)入りミートボールのトマトソース煮です。

これ、ギリシャ料理をそこそこ知っている方が食べると、クミン風味ミートボールのトマトソース煮「スズカキァ」と、米入りミートボール「ユヴァルラキァ」の要素を感じるかと思います。米ではなくひき割り小麦を混ぜ込んだミートボールはユヴァルラキァよりも軽い食感。ソースはアヴゴレモノ(卵レモン)でなくトマトソースで、ミートボールにはロドス島でよく使われるスパイスそしてスズカキァにも欠かせないスパイスであるクミンで風味付けをしてあるので、味的にはスズカキァに近いです。


2016.05.20 voli me prigouri2

料理名のヴォリは、ギリシャ語でビー玉のこと。粘土で作られたビー玉に、言われてみれば似ているかもしれません。


※日本ではトルコ食材のブルグルとしてよく知られているものです。

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sevam_a at 17:29コメント(4)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年06月15日

キティラ島のオリーブオイルラスク

最近のギリシャは、たまに天気が崩れつつも、徐々に暑く夏らしくなってきています。日本と結構天気がシンクロしてるんですよ。

2016.06.12 olive oil rusk1
Λαδοπαξίμαδα Κυθήρων

簡単なメニューで済ませたいこの時期、ストックしておくと便利なのが、ギリシャでとてもポピュラーな甘くないラスク(パクシマディア)。おつまみや軽食によく食べられるもので、地方によってさまざまなバリエーションがあります。

中でも有名なパクシマディアのひとつに、キトリノ・アレヴリ(黄色い小麦粉)を使った、キティラ島のオリーブオイルラスク(パクシマディア・キスィロン、ラドパクシマダ・キスィロン)があります。
ギリシャのラスクは歯が立たないほど硬いものも多いのですが、これはサクサクと軽い食感なので子供も大好き。粉とオリーブオイルの風味豊かです。

実はこのレシピ、もう2年ほども前に書いて写真も撮っていたんです。それがいろいろあって掲載が今頃に……(汗)写真は新たに撮り直しました。分量や作り方もいろいろ変えてみたりしたのだけど、これで一応おいしく&簡単にできるはず。

いつも作っている分量でレシピを書いたのですが、半量で作ってもいいので気軽にお試しくださいね。


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sevam_a at 18:19コメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年03月13日

ポントス風の塩ヨーグルトスープ

今日は、ティリニスの日曜日。
ギリシャ正教の決まりでは、復活祭まで肉食の禁止が始まっていますが、今日まではまだチーズ(ティリ)をはじめとした乳製品や卵は許可されているので、それらを使った料理やお菓子が沢山食べられた一週間でした。

ティリニを締めくくり断食期間を迎えるのにふさわしい、乳製品を使ったシンプルなスープをご紹介します。

2016.03.09 tanomenon chorba1
Τανομένον σορβά

先日、撮影でお世話になったディレクターのマリアは北ギリシャカヴァラの出身。
とっても気さくで楽しい方で、いろんな話で盛り上がったのですが、私が動画用に作ったギリシャヨーグルトとキャラメルオニオンのパスタを見て、おばあちゃんがよく作ってくれたスープを思い出したと話してくれました。

「プリグリ(バルガー小麦、ブルグル)を煮て、そこにヨーグルトや炒めた玉ねぎを入れるの」という作り方を聞き、それは確かあれだ。知ってるんだけど……とっさに名前が出てこなくて反応しそびれたのが残念!
以前、乳酸菌飲料のリサーチをしてた時に資料にまとめたポントス料理でした。

ポントスは現トルコの黒海沿岸地域。そこに住んでいたギリシャ人をポントス人といいますが、マリアのおばあちゃんもポントス人だったのかもしれません。このスープは、本来はポントスの伝統食品であるタン(バターミルク)やパスキタン(タンから作られるヨーグルトチーズ、塩ヨーグルトの一種)を使うようですが、ギリシャヨーグルトやプレーンヨーグルトでも作ることができます。


2016.03.09 tanomenon chorba2

作り方はとっても簡単なので、分量は出してないのですがレシピをご紹介しておきます。


ポントス風・バルガー小麦とヨーグルトのスープ(タノメノン・ショルバ)

材料:
バルガー小麦(ひき割り小麦、ブルグル)

塩、胡椒
玉ねぎ
ギリシャヨーグルト
バター
ミント(生でも乾燥でも)

バルガー小麦は笊に入れてすすぎ、鍋に入れる。水と塩適量を加え、バルガー小麦が柔らかくなるまで煮る。

ギリシャヨーグルトはボウルに入れ、バルガー小麦の煮汁を少しずつ加えてのばす。これを鍋に加え、煮立てるとヨーグルトが分離するので注意しつつ手早く混ぜる。スープが温まったら火から下ろす。

小鍋かフライパンにたっぷりのバターを溶かし、刻んだ玉ねぎを炒める。玉ねぎが柔らかくなり、少し色づいたらミントも加え軽く炒める。

スープを再び弱火で温め、玉ねぎとミントをバターごと加え混ぜる。塩、胡椒で味を調える。

MEMO:バルガー小麦はポントス語でコルコトと呼ばれるもので、日本で一般的に手に入るブルグルより粒が粗く食べごたえがあります。粗挽きのブルグルもしくは丸麦で作ってもよさそうです。また、このスープは米で作る場合もあります。


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sevam_a at 17:47コメント(2)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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