ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:食材

毎年恒例、島のサマーハウスでのバカンスに今夜出発します。

数日以上の旅行に行かれる方は大抵そうだと思いますが、ここ一週間ぐらいはなるべく買い物をせず、生鮮食品を使い切ることに徹していました。
うちは近所に住む叔母から毎週大量の野菜と果物を頂くので、今週はその食材をせっせと消費。牛乳や肉など少し買い足しただけで済んだので経済的にも助かりました(特に出費の多い旅行前ですし^^;)。
それでも使い切れなかった食材は保存食に加工したり冷凍したりしてバッチリ片付けましたよ 

サマーハウスに滞在し、夜は一日置きに外食というスタイルを取っている我が家のバカンスでは、外食よりも自炊の割合が高くなります。
なのでなるべく無駄を減らす為に「食材は出来る限り持参」がモットー。まずは何と言っても食材を無駄に余らせない為、そしてアテネより高いものを現地で買わなくていいように、前年のデータを元に綿密に計画を立てていきます。

……と書くと、何だか面倒なようですが、実はこれが結構楽しみだったりするのです。
どの食材をどれぐらい持って行こうか考えたり、持ち運びに適した缶詰やパスタなどをせっせと詰めていると子供の頃の遠足を思い出すようなワクワク感♪

2012.08.17

上の画像は持参食材を2/3ぐらい箱に詰めたところ(冷蔵が必要なチーズ、高温での放置を避けたいオリーブオイルなどはキャビン持ち込み用バッグに入れます)。
瓶や缶に詰めてあるのはコーヒー、砂糖、米。ツナ缶、紅茶、ふりかけ、お茶漬けの素など子供用の食品が目立ちますね。
アイスクリームの容器にはこまごまとしたものを入れてあり、容器自体はタッパーとして使います。
パスタがスパゲッティ1袋にクリサラキ半袋と、ちょっと少ないかも?という印象ですが、1週間ちょっとの滞在なのでまあこんなものでしょう。私たちの前に滞在してた義兄家族が残していった食材もあるかもしれないし。
他にはミネラルウォーターやその他の飲み物も持って行くので車内は満員御礼となります^^;

毎年、ベランダに残していく青紫蘇がちょっと心配なのですが、今年も無事に実や種を収穫できるといいなぁ。

2012.08.18 shiso vinegar

この夏はいっぱい葉っぱを使ってもう結構ショボショボになってきたのだけど、残ってる葉の一部で紫蘇酢を仕込んでおきました。


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撮り貯めた写真が結構あるのですが、アップする余裕の無い今日この頃^^;
旬野菜はさっさと載せておかないといけませんね〜。

2012.08.06 nerokremmydo1

……と言うわけで、ザキントス島のネロクレミド(ネロクレミド・ザキンスゥ、Νεροκρέμμυδο Ζακύνθου)。ネロ=水、クレミディ=玉ねぎで、水玉ねぎという意味です。

ギリシャで最も一般的な玉ねぎはピンク〜紫っぽい色のもので、アテネで見かけるのはほぼこればかり。次に、日本で見かけるような黄緑色がかったもの。他にはコカリまたはクレミダキァ・スティファドゥ(スティファド用玉ねぎ)と呼ばれる小玉ねぎ。そして、ここ数年はザキントス島の特産品であるネロクレミダも一部のスーパーや八百屋で結構見かけるようになりました。

2012.08.06 nerokremmydo 2

ネロクレミダは色が白く、平たい形をしているのですが、一番の特徴はそのサイズです。1kgに達するものもざらだそうで、この写真のは丁度700gぐらい。
写真では大きさが伝わりにくく残念ですが、Lサイズの卵と並べてみました。

値段が普通の玉ねぎの4〜5倍と高め、そして私たちは小さい玉ねぎが好みというのもあって(市場でもスーパーでも自分で袋に入れるシステムなので、小さいサイズのを選んで買っています)滅多に買うことはないのですが、珍しいものって一度は買っておかないと……っていう気分になるんですよね。
8月から9月ぐらいが旬のようで、今の時期に見かけます。

2012.08.07 pork chop

肉厚でジューシー、そして普通の玉ねぎよりは幾分マイルドな辛味ということで、まずは玉ねぎサラダとしてポークチョップの付け合せに。日本の新玉ねぎを巨大にした感じですね。

2012.08.09 nerokremmydo 3

あとは玉ねぎパイにでもしようかな〜と思ったんですが、気が変わって煮込みで消費してしまいました。煮込みについてはまた次回に書きます。


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カリフォルニアにお住まいのtugukiさんが大好きだという“アラビアすもも”が気になっていました。
トルコのyokocanさんが紹介されてた“エリッキ”というスモモと同じものらしいけど、それってギリシャの“コロミロ”(κορόμηλο 複数形はコロミラ κορόμηλα)とも同じに見えるなぁ……と。

2010.05.29 koromila

初夏に出回るコロミラは、小さなスモモの一種。中でも最初に登場する緑のコロミラが目を惹いて(緑色のスモモって食べたことなかったので)ギリシャへ移り住んだ当初に買ってみたことがあったのでした。
その時の感想が「これって美味しくない」だったので、それからも1、2度は再挑戦したような気がするものの、基本的には市場で美しい緑の宝石のような姿を楽しむだけの存在となって今に至るというわけです。

で、土曜にエクサルヒアのライキまでひとっ走りして買ってきたのが写真のコロミラ。実に1●年振り(?)です。家に戻って早速味見。

……酸っぱ!!!

昔食べた記憶の中ではあまり味が無いっていう印象を受けたんですが、確かにtugukiさんが言うように「爽やかな酸味」とも言える味です。塩をちょっとつけて食べたら、子供の頃その辺に生えてるイタドリを採ってきて塩で食べてたのを思い出させるような味でした^^

さて、このコロミラ。もう少し後になって出回る黄色や赤のはそこそこ甘く熟していて普通に果物として食べられるんですが、緑のは塩をつけておつまみとして食べたりする他、その酸味を生かして料理にも使われます。
以前何度か紹介した“アグリーダ”(未熟葡萄の汁)と似たような感じで、レモンのような酸味の欲しい時に汁だけ使ったり、果実そのものを煮込み料理に加えたり。イピロス辺りの郷土料理で、ラム肉とコロミラを煮込んだ料理などが気になってたので、またいつか試してみたいです。


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