ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

記事が長くなりすぎるので分けましたが、ぺディ→アギオス・ニコラオスの前に土地の様子も見に行っていました。ちょっと話が前後します。

2022.09.04a

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夫の母方の家族は元々クレタ島の出身。戦争やら何やらでシミ島に移住し、優雅なエジプト生活を経てアテネに来ました。なかなかすごいですが、ギリシャでは結構よく聞く話。特に、一度も働くことなく生きてきた叔母さんは“古き良き時代”のエジプトやアテネをしきりに懐かしがっていました。

シミ島では丘の上に建つ風車や、土地もあちこちに所持していたそう。いろいろあって、サマーハウスとして使っている家以外ほとんどは失われてしまい、残っているのは辛うじて義母が守った小さな土地だけ。


2022.09.04b
ぺディ湾が見えるという以外は取り柄のないその土地の様子を、夫と私たちが毎年見に行っています。


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見張ってないと誰かが勝手にフェンスで囲ったりするかもしれないというのもありますが、継続することに意義を見出している(財産には全く執着がない)夫に家族が付き合っている形。


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長女がまだ幼児だった頃から歩いている田舎道は、最初の何回かは遠く感じられてちょっと(かなり)うんざりしました。ビーチ行きの軽装で歩いてると枯れ草にひっかかれて痛いし、特に面白みもない道なんですが、昔はあったアーチのようなウチワサボテンがなくなったな〜とか、ちょっとした変化を心にメモしながら進みます。


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今年の変化。土地へ向かう道の最初の方にあった、羊や山羊が飼われている場所がもぬけの殻になっていました。私たちは年に一度しか来ないから、あんなにベエベエ騒がしかった羊たちが、まるでふっと消滅してしまったように感じられて不思議。


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草を食べる動物がいないので、生い茂った雑草がそのまま立ち枯れになっていました。


土地はただの空き地なので、着いたら写真を数枚撮って、すぐに引き返します。夫はいつも決まった木からどんぐりを2つ取って子供たち(と言ってももう二人とも大きい…)にひとつずつ渡し、私は野生のセージを少しだけ摘みます。


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帰り道の風景と、


2011.08.27
こちらは11年前に撮った同じ場所。
植物観察をしながら歩く私は、家族の後ろ姿をよく撮っています。


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道中見つけた、小さな秋。


夜はイァロスの広場の横のレストランで食べるつもりで行ってみたら、夕方なのに開店準備をしてる気配がありません。近所の人に訊いてみても知らないと言うので、時間つぶしにニンボリオの方まで行ってみました。


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こちら方面は何年も前にノスビーチの少し先まで行って以来だったのだけど、いつの間にかニンボリオまで道が綺麗に舗装されていて、新しそうなホテルもできていました。


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イァロスへ戻る途中に海沿いのレストランのメニューをチェックしていると、ホリオのカストロ(城塞)の教会から花火が揚がりました。一年前のほぼ同じ日には、パンデリスのレストランで食事を終えて帰ろうとした時にこちら側の岸にある教会から花火が揚がったんでしたっけ。あの時は結婚式か何かだったようだけど。


2022.09.04k
もう一度広場に戻っても目的のお店は閉まったままだったので、その近くのネライダというタベルナで夕食。スペシャリテのメニューからグレープフルーツのソースやファヴァのピュレを添えたタコの料理を頼んだら、想像してたのとはちょっと違う感じのが出てきました。ミートボール風じゃない揚げタコ、ギリシャで出会ったのは初めてかも?タコ自体悪くはなかったけど、付け合せとの相性を考えると煮るか焼くかした方がいいような……。ここはごくシンプルなメニューを頼む方がおすすめです。


超ショートな動画
ホリオのカストロから花火が打ち上げられる様子です。


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夫がすっかりカリフラワー派になってしまったので、ブロッコリー久しぶりかも?

2022.11.18a
どちらもギリシャでは結構多めに葉がついて売られてます。捨てちゃう人には嵩増しでしかないけど、ぴんとした葉がついてるのは新鮮な証拠だし、葉っぱや茎で私的には二度おいしい。特に豆と一緒に煮込むのが好きでたまに作ります。

その時にあるだけの量で作るから詳しい分量は出してませんが、レシピはnoteに書いてますのでよろしければ。




煮込みに使うのは葉や茎だけでもいいけど、花蕾(本体として売られてる部分)も少し入れると、味や食感のコントラストが楽しめていいです。なぜかこの料理は朝にふと思い立って作ることが多いから早く煮える黒目豆を使うことが私は多いのだけど、ひよこ豆やうずら豆で作るのもとても好きです。

奥のもう一品は、ズッキーニのトマト煮。やわやわに煮たのに、最後フェタチーズを入れてとろけさせたのが好きです。この時は、ちょっと硬めのフェタだったのでいまいちとろけてないけど。



レシピでは生トマトも使ってますが、叔母さんがやってたようにパッサータかトマトペーストだけで作ることが多いです。パセリはぜひたっぷり目に入れて(ギリシャで使うのはフラットリーフの、いわゆるイタリアンパセリ)。


捨ててしまいがちな部分を好む私はズッキーニのヘタも好きで、煮込みや茹でる用に買う時は立派なヘタが付いてるのを選びます。


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塩漬けや燻製の魚を豆の料理と一緒に食べるのがギリシャでは定番なのですが、とっても好きな組み合わせです。

2022.11.17 black-eyed peas
私はただ茹でただけの豆単品でも好きで、特に茹でたてにオリーブオイルをかけたら最高!その時の気分によって、ほんの少しの生にんにくを加えてみたり、それとも玉ねぎをのせてレモンをたっぷり絞る?黒目豆ならスコルダリァもいいなぁ……と、豆ひとつ食べるのに頭の中で激しい議論が起こります。

この日は、たった1枚だけ残ってたケールとスモークにしんをあわせてサラダに。ケールはちぎって軽く塩をふって揉み、ちょっとしんなりするまで置きます。それをお皿にふんわりと盛り、黒目豆とにしんをのせてたっぷりのオリーブオイルとレモンでいただきます。

ちょっと胃もたれ気味だったので玉ねぎはやめておいたのだけど、やっぱり少し入れた方が味が引き立ちます。食べてる時に追加しました。

ちなみにこの料理をカテゴライズするならモダンギリシャ料理寄りですね。ひと昔前まではケールってあまり見かけなかったけど、近年ギリシャでも一般的になりました。
伝統的なアプローチでやるなら茹でたホルタ(野草、青菜の類)を添えるといいです。


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10月の終わりの、ある日のメニュー。

2022.10.26a
野菜の料理を中心に、保険のパスティチオも。
たまにしか写真は撮らないけど、次女が偏食なので特定の肉料理やパイなどでない限りは常に別メニューも用意しています。


2022.10.26e
この日は私が作りたい気分だったパイと、根セロリを入れた何かというので考えました。


2022.10.26b
パイを食べたいというよりは、フィロ生地をのばしたかったのかも?フィリングに使えそうなものは……と探して、なすに決定。

なすのパイはかなり前にトラハナ入りのクラストレスパイを載せたことがありますが、今回のはトラハナなしで普通にフィロ生地のパイ。ハーブ類も入れないのが食べたかった。チーズはフェタチーズにあとはグラヴィエラやケファロティリだったかな?羊乳チーズを入れた気がします。


2022.10.26c
グリーンピースの煮込みはトマト味の方が家族の好みだけど、今回はレモン味で。あわせる野菜は根セロリとじゃがいもで、色のトーンを揃えて、味や食感の違いを楽しめるようにしました。にんじんも入れていいけど、落ち着いた色合いに仕上げたかったのです。ディルは少し入れた方がおすすめ。

今回のと少し違いますが、ベーシックなグリーンピースの煮込みのレシピはこちらを参考に。




2022.10.26d
保険のパスティチオは、ペンネと冷凍してあったミートソースで手早く作りました。ベシャメルは小麦粉をバターで炒めない簡単な方法のです。

次女は結局なすのパイも気に入ったようで、よく食べてくれました。煮込みはやっぱり手をつけなかったので、代わりにサラダを追加。



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比較的長く島に滞在する時は1日置きにビーチへ行くのだけど(毎日だと洗濯が大変なので)、ほんの3泊だったので2日続けてビーチ。

2022.09.04 pedi to agios.nikolaos1
マラスゥンダの次ぐらいによく行っている、アギオス・ニコラオスです。
ここは車もボートも使いたくない方でも行きやすいですよ。

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シミ島の玄関となる港町(イァロス)から離れたビーチは大体どこもタクシーボートでアクセス可能ですが、まあまあコストがかかるので、できるだけ安く行きたい方も多いでしょう。
港から離れた場所の方が海がきれいで静かだったりするので、時間に余裕があるならちょっと足をのばしてみるのがおすすめです。今回ご紹介するアギオス・ニコラオスも落ち着いた雰囲気で、またこちらは比較的遠浅な小石混じりの砂浜なので子連れにも最適。



健脚の方は、イァロスから徒歩で行ってみてはいかが?マップでルートを見てみると、50分ぐらいで到着するようですよ。

イァロス〜ぺディ間はバスも通っているので、ボートを使わずに一番楽に行こうと思えば、ぺディまでバスで行くと徒歩20分ぐらいでアギオス・ニコラオスに着きます。ぺディの端っこから海を見下ろすルートを歩いて行きますが、アギオス・ニコラオス手前の岩がちなところだけちょっと注意が必要。全体的になだらかな道なので、うちは子供が小さい頃から徒歩で行っています。

イァロスからのバスは、「風車跡が並ぶ場所」、「ホリオ(村)の下のキオスク前」、「ぺディ」に停車するので、見たい場所があればそこで降りてゆっくり散策するのも楽しい。イァロスからホリオ方面へ来る時は上り道だけがちょっとしんどく、あとは下り道と平らな道が続きます。風車のところで降りてそこから見渡せる絶景を楽しんだり、ぺディまでのんびり歩くのもいいものです。見どころというほどでもないですが、ぱっとしない小さな発電所の建物があったり、教会や民家が点在するのを眺めつつ歩くのが好き。


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ぺディの写真は今年はあまり撮らなかったので、一部去年のも織り交ぜて。ここのビーチでは私たちは泳がないんですが、とても穏やかな湾で子供やお年寄りにも人気のよう。小さな集落ですが、ホテルや飲食店が何軒かあります。ぺディはイァロスのパッと目を惹く風景とはまた違い、なんとなくノスタルジックでひなびた空気感が漂う場所です。


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ペンキ塗りたてできれいに保たれているおうちも素敵だけど、こういう色褪せた感じがとても好き。勝手に生えてるっぽいいちじくの木との組み合わせにキュンとします。


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同じようなポーズで気持ちよさそうに寝てた猫たち。人間のきょうだいもよくこんな風にシンクロしてますよね。


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ぺディの集落を出た辺り。

以前も何度か書いていますが、ホリオからの道はぺディ湾のほぼ真ん中に出ます。向かって右手に進むとアギオス・ニコラオス、左手に進むとアギア・マリナ。アギオス・ニコラオスの方が少し距離が短く、道も歩きやすいです。


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海沿いの道を歩いていきます。辺りに自生するハーブが海風に乗って時折香り、とても気持ちがいいです。


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午後6時前でしたが、まだ眩しい紺碧の海。


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軽く歩いて、ちょっと泳ぐのに丁度いい時間帯です。


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ここはパラソルとサンベッドが有料ですが、私たちはそんなにゆっくりしないので教会の前辺りに荷物を置いて泳ぎに行きます。


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アギオス・ニコラオス教会の門の横に描かれてた古いタイプの国旗は去年来た時に見たら塗り潰されてました(写真は今年の。塗り方が甘くてうっすらと国旗が透けて見えます)。写真を見返してみると、国旗のイラストは2020年まではあったよう。


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岩山のてっぺんに建てられた十字架も同じ時に白く塗られたようで、2020年の時点では青い色でした。


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7時頃になり、日が暮れてきたのでそろそろ帰ります。
この辺りでは山羊を見かけないなと思ってたんですが、写真の左上に1頭写っているのに気付きました。


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地味だけど、なぜか惹かれる海葱。バカンスの時期的に、満開のところを見る機会がなくて残念に思いながらいつも写真を撮ってしまいます。今回の旅では特にいっぱい撮ったので、お付き合いください。


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山の向こうに沈みゆく太陽に照らされたぺディの風景。


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あたたかなオレンジの光に包まれて、穏やかな夕暮れのひととき。

ぺディで食事をしてもよかったけど、また車に乗り込んでイァロス方面へ向かいます。来る前に立ち寄った土地で摘んできたセージを車内に置いてあったので、とてもいい香り。



よかったらショート動画もあわせてご覧ください
内容は、バスが通る道を風車の手前まで上るところ→ビーチへ向かう前にちょっと別のところへ(今回入れるつもりだったけど長くなりすぎるので次回に)→ぺディから歩いてアギオス・ニコラオスに到着するまで。



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