ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

秋に漬けて冬に食べるものだからそろそろ時期はずれですが、パイに使った発酵キャベツがまだ残っていたので、使い切るため煮込みを作りました。

2021.04.04 kotopoulo me armia
Κότα με αρμιά

ザワークラウトのようにキャベツを発酵させた漬物は、ギリシャでは北の方でよく作られます。そのまま食べる以外に、ロールキャベツや煮込み、パイといった料理にも。発酵の味わい深さが加わり、フレッシュなキャベツで作るのとはひと味違ったおいしさです。

煮込みは以前豚肉ヴァージョンでご紹介したのと大体同じなので、レシピはこちらを参考にどうぞ。

特に鶏肉の場合オーブンで作るのもいいものですが、今回は鍋で煮込む作り方にしました。
鶏肉をフライパンで焼いて、色づいたら玉ねぎを加え炒め、次にキャベツや他の材料を加えていって煮込んであります。


2021.04.04 kotopoulo me armia2
一緒に食べるのはパンという気分ではなかったので、煮汁を取り分けてピラフを炊いてみました。ちなみに発酵キャベツと肉の煮込みは米を入れたバリエーションもあります。
写真は日の光があるうちに撮ったから煮込みだけで盛りつけましたが、晩ごはんに出した時はこのピラフを添えました。あと、フェタチーズも。食事の時に食べるチーズは他にもグラヴィエラとかいろいろあるんですが、やっぱりフェタチーズは最高ですね。

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ギリシャの春の味覚のひとつ、アーティチョーク。

2021.04.07 stuffed artichoke

春は日本の山菜などが恋しくなるけれど、ヨーロッパに住んでるとアーティチョークは心ゆくまで食べられるのがうれしいです。冬にも売ってますが、この時期は何個いくらとかで投げ売り状態。先週は10個で4ユーロのを買いました。

10個をさばくのはちょっと気合がいるし、うちは長女と私しかアーティチョークを食べないので、重い腰が上がらず見送る年も。今年は久々にいろんな調理法で食べたい気分です。

特に、今はこれ!って気分だったのが米詰め。
丸ごとのアーティチョークにハーブたっぷりのライスフィリングを詰めて蒸し煮にするだけなので、下処理も比較的楽な料理です。ガクの間をしっかり洗ったり、開いて毛羽っぽいのを取るのが手間ですが。

2021.04.07 stuffed artichoke1
今回はシンプルに米と玉ねぎ、ハーブのフィリングにしました。

2021.04.07 stuffed artichoke2
4個作るつもりが3個しか入らなかった(笑)

2021.04.07 stuffed artichoke3
できあがり。

2021.04.07 stuffed artichoke4
長女とひとつずつ食べて、あとの1個は次の日に半分こしました。そこそこな大きさのアーティチョークなので、半分でも結構なボリューム。


日本ではまだまだ高価でめずらしい野菜なので、丸ごと茹でてガクを1枚1枚はがしながら食べる調理法で食べられることが多いかと思います。米詰めにしたら、食べごたえもありさらにおいしいですよ。

アーティチョークの種類やサイズにもよるし詳しい分量は出してないんですが、過去記事に作り方を書いてますので参考にどうぞ。






後ろに写ってるもう一品は、黒目豆とカリフラワーの葉っぱの煮込み。こちらはnoteに作り方を載せたので、あわせてご覧ください。




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ファストフード的な断食メニューが結構好きで、この時期よく作ります。

2021.04.06 mushroom gyros
Γύρος μανιταριών

ギリシャらしいのは、やっぱりピタサンドでしょうか。以前エビのスブラキを入れたピタサンドをご紹介しましたが、きのこやなすといった野菜をギロスのお肉に見立てたものもたまに作ります。



きのこのギロスは近年ベジタリアンやヴィーガン用メニューとしても割と一般的になり、最近ではヒラタケとスパイスがセットになったものもスーパーの野菜売り場で見かけました。

私が作るのはきのことピタが同時にうちに存在する時。大体、日曜恒例のピザの残り材料なんですが、ちょっとレシピを書いてみたので載せておきます。きのこが微妙に足りなかったため分量が若干あやしいのと、撮影がうまくいかなかったので後でマイナー修正するかもしれません。

ちなみに普通のマッシュルームで作ってますが、夫がこれしか食べないためです。自分用だけならヒラタケも入れたい。


2021.04.06 mushroom gyros4
計量せず適当に作ってもおいしいので、ぜひお試しください!



レシピの前に、ちょこっとお知らせ。
密かにnoteを再開していますので、こちらもよろしければ。シミ島を紹介するマガジンのグルメ編もアップしました。


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断食期間のはじまりにギリシャ風タコマリネを作りましたが、その時に取り分けておいたタコでもう一品。

2021.03.24 octopus with avronies1
Χταπόδι με αβρωνιές

これこれ。アヴロニェスという野草を市場で見かけたら作ろうと思ってたのです。

オヴリエスやアヴロニェスと呼ばれるこの野草は以前にも何度か紹介しましたが、ギリシャの春の味覚のひとつ。ヤマノイモ属のDioscorea communisのことで、英語ではブラックブライオニー。日本でも英語の名前で知られるようです。

2021.03.24 avronies
全草にサポニンを多く含むため毒草として注意が必要なのですが、ギリシャ、トルコ、フランスなどいくつかの国々(の、一部地方かも?)では春に出てくる新芽を食用とします。ここアテネでは青空市場で売っていますが、見た目が野生アスパラに少し似ているのと、時には混ぜて売られていたこともあるので気をつけた方がいいかもしれません。新芽の毒性はどれぐらいのものかは知りませんが、アスパラだと生で食べちゃうこともあるので……。

タコと一緒に煮込んだこの一品は、クレタ島の郷土料理。クレタでは魚介類をさまざまな野菜とあわせて調理するようで、これもそのひとつです。

試してみる方はあまりいないような気はしますが、作り方を簡単に説明しておきます。

2021.03.24 octopus with avronies2

タコとブラックブライオニー新芽の煮込み(フタポディ・メ・アヴロニェス)

材料:
タコ
玉ねぎ
オリーブオイル
赤ワイン
ブラックブライオニーの新芽
塩、こしょう
ワインビネガー(好みで)

タコはギリシャ流によく叩いておいたものか、一度冷凍したものを使用(どちらも身をやわらかくする効果があります)。よく揉み洗いし、扱いやすい大きさに切り分けます。

玉ねぎを薄切りかみじん切りにし、たっぷりのオリーブオイルとともに鍋に入れて火にかけます。色づかせないよう弱火で炒め、やわらかくなったらタコを加えオイルを絡めるように軽く炒めます。

赤ワインを回しかけ、ふたをして弱火でタコがやわらかくなるまで煮込みます。

タコを煮ている間にブラックブライオニーの下ごしらえをします。アスパラのように硬い部分を折って除き、適当な長さに切ります。3分ほど下茹でし、水気を切ります。味を見て苦味が強いようなら少し水にさらすといいです。

タコがやわらかくなったらブラックブライオニーを加え混ぜ、塩(味を見て必要なら)、こしょうします。全体がくったりやわらかくなり、汁気が少なくなるまで煮込んでできあがり。火から下ろす少し前に、お好みでワインビネガーを適量加えて味をととのえます。

***************
この料理、たっぷりのオリーブオイルとワインでやわらかく煮込んだタコのうまみとコクは言うまでもなく、アヴロニェスのほろ苦さも絶妙なんです。
本来は海でとってきたタコと野山であつめたアヴロニェス、自家製のオリーブオイルやワインをあわせた素朴な田舎料理なのでしょうけど、こういうのがしみじみおいしいんですよね。


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昨日はギリシャの独立記念日と生神女福音祭(受胎告知の日)のダブル祝日でした。
独立記念日は今年200周年ということで、コロナ禍のなか制限はあるものの盛大にお祝いされました。

2021.03.25 bakalioaros1
前にも書いた通り、宗教的には現在復活祭までの長い断食期間で魚を含む動物性の食品は節制の対象となっていますが、3月25日と棕櫚の主日(パーム・サンデー)は魚食が許可される日です。特に干しダラがよく食べられるのは、海から遠く離れた地域でも手に入ることや、血が抜かれていて穢れを感じさせないというのが理由のようです。

干しダラの料理の中でも、フライにしてスコルダリァというガーリックディップを添えた一品「バカリァロス・スコルダリァ」は超がつく定番。フライ自体は小麦粉を(水、ビール、炭酸水など好みのもので)溶いた衣、またはシンプルに小麦粉をまぶして揚げたごく普通のものなのですが、スコルダリァと一緒に食べるというのがギリシャ料理らしい特徴です。

伝統的なスコルダリァの作り方は、生のにんにくを塩と一緒にペースト状につぶして、つなぎとなる材料、オリーブオイル、ワインビネガーを加えていきます。つなぎのスタンダードな材料は、茹でたじゃがいも、パンの白い部分、くるみやアーモンド。じゃがいもやパンは全国的に一番よく使われ、ナッツは地方的な傾向が少しあります。

このブログでもいろんなスコルダリァを紹介しているのですが、探しにくいですね……下記リンクの記事の最後にまとめを載せてます。




私は干しダラフライがすごく好きというわけでもないのだけど、年に一度か二度ぐらいは食べたくなります。なので、こういう行事でもないとまず作らないから便乗しておくかという感じ。

ちなみに干しダラって昔は庶民の食べ物でしたが、現代ではそんなに安くないのですよ。普通に乾物屋さんで買うとキロ10ユーロ以上するし、戻したりの手間もかかるので、あまり頻繁には食卓に上らない食材。干しダラを食べる行事の前にはどこのスーパーでも特売で安く買えるので、ここぞとばかりに買って大事に食べます(笑)


2021.03.25 bakalioaros2
前置きが長くなりましたが、今年のテーマは「全部スコルダリァで食べるワンプレート」。
バカリァロス・スコルダリァって一応は干しダラの料理ですが、スコルダリァを食べるための料理と言ってもいいかもしれません。一緒によく食べられるビーツのサラダもスコルダリァが合うし、私的には絶対はずせない一品。今回は黒目豆(乾燥豆も、若いさやもスコルダリァに合う)も参加させて、野菜もいっぱい食べられるにぎやかなワンプレートにしてみました。
上に飾ってある山菜っぽいものはたまたま買ってあったので、春のイメージでのせてみました。小さい唐辛子ピクルスはビーツにすごく合うのでおすすめ。

タラは、今回軽めのが食べたいな〜というのと、パリッと揚げた皮が食べたかったので衣は小麦粉をまぶしただけです。スタンダードな干しダラフライのレシピは下記リンクに。



スコルダリァは、私はじゃがいもだけのはあまり好きじゃないので他の材料も入れるのですが、今回は久々にアーモンドのにしました。じゃがいも、パン、アーモンドの3種のつなぎが入っています。でも家族はアーモンド入りって気付いてなかったかも?(高いのに……)
色や味を春らしく軽やかにしたかったのでアーモンドを使いましたが、ナッツのスコルダリァの中ではやっぱりくるみが好きですね。スコルダリァって生のにんにくやビネガーでパンチの効いた味なのですが、くるみのナッティーな味は、それらに負けず主張しつつも味をまとめてくれるのです。



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