2d626b6a.JPG最近だんだん暑くなってきてるし、そろそろ野草も終わりかなぁ?この春はあまり野草パイを作らなかったのが悔やまれます。

ギリシャの野草パイはケシ、イラクサ、野生人参の葉、ソレル、野生リーク、その他ハーブを混ぜて作ります。よく洗った野草を刻んで塩で揉んで、砕いたフェタチーズなんかと混ぜフィリングを作ります。

パイ生地の材料は小麦粉、塩、オリーブオイル、水が基本です。あとはレモン汁や酢、ウゾやラキなどのアルコールを入れたり卵を入れたり地方によってバリエーションがあります。

いつもはこれを薄くのばしてフィリングを包み、カタツムリみたいな渦巻状にしたパイを作りますが、イラクサのパイを作った時は北ギリシャのイピロス(エピルス)で作られるクラストに挑戦してみました。

これは延ばし方がポイントで、大きく延ばした生地の真ん中に皿を置いて、その周りを放射状に切っていきます。皿をのけてバターかオイルを塗って、周りの生地を真ん中に折り返していき、もう一度延ばします。こうすると簡単な折りパイ生地のように、焼くと層になるのです。歯応えは折りパイよりもっと素朴で歯応えがある感じ。バターのみで作ったらちょっとしつこい感じがしたので、今度はオイルと併せてやってみようかと思ってます。