vanilla powderギリシャではバニラエッセンスってあまり見かけません。普通スーパーに売ってるのは、小さなプラスチック容器に入った白い粉です。この粉がいかにも化学薬品って感じで、今までほとんど使ったことがなかったんですが、この間もらったクッキーのレシピに使われてたので買ってみました。

「バニラ」と聞いてギリシャ人が思い浮かべるのはバニラ風味のフォンダンかもしれません。これはスプーンですくったそのままを、コップの水に入れて出されます。甘い甘いバニラ風味のフォンダンをちびちびかじりながら、水を飲むのです。初めて食べた時はただの砂糖の塊にしか思えなかったのですが、今はけっこう好きかも。あの甘さも、そして食べる状況も(カフェニオンで誰かとお喋りしたり、ボーっと道ゆく人々を眺めたりしながら...)とてもギリシャ的な食べ物だと思います。ちなみにこれにはマスティック風味のものもあります。

vanilla extract
もう一つの写真は、手作りバニラエッセンス。バニラの鞘はエヴリピドゥ通りにあるスパイスとかハーブとか売ってる店で購入。これは2年以上前に漬けたもの?日付を書いてないので覚えてません。市販のエッセンスよりは少し薄い気がしますが、普段お菓子とかあまり作らない私はバニラの鞘を買ってもガチガチに乾くまで放置してしまうから、この保存方法は丁度いいです。
作り方はウォッカかブランデーにバニラを放り込んでおくだけ。香りが移って使えるようになるまで数週間もかからないかもしれません。用途によってエッセンスのみ、バニラ本体(鞘と種)と使い分けます。