dried figsギリシャの強烈な太陽を浴びて育った果物はどれも味が濃くて美味しいですが、それを干して作ったドライフルーツはさらに甘味が凝縮されています。中でもおすすめなのが干しイチジク。日本では小粒の硬いタイプも見かけましたが、ギリシャのはどれも大粒で柔らかいです。その中でも産地によって、いろいろな種類があります。

写真はアテネの中心地にある市場(アスィナス通り)で撮ったものです。少し前に日本へ里帰りした時、お土産にイチジクも買いました。まず市場について少し説明すると、アスィナス通りを隔てシンダグマ側には肉・魚市場、プシリ側には野菜の市場があります。その周辺には肉加工品の店、チーズ屋、園芸店、ハーブ・スパイスなどを売る店、乾物屋などが並んでいます。ドライフルーツ・ナッツの店はアスィナス通りに面し、肉・魚市場のある方に並んでいます。

写真の干しイチジクは、一番手前がよく見るスタンダードなタイプです。真ん中が高級品とされるエヴィア島キミ産のもの。ここのイチジクは柔らかくて味が良いと言われます。一番奥の茶色いのはヒオス島のもので、オーブンで焼いたものを香り付けに月桂樹の葉と共に保存してあります。値段はスタンダードなものが5.95ユーロなのに対し、キミ産とヒオス産は7.95ユーロと少し高級です。

fig from kymiその時買ったキミの干しイチジク。変わった形ですが、これは開いたのを2つ重ねた状態で保存されています。そのまま食べてもよし、またマヴロダフニという甘いワインで煮たのをアイスクリームやヨーグルトにかけても、他のお菓子や料理に使っても美味しいです。

※食べ物についての記事が多いので、今回から食材については別カテゴリーにしました。前のもちゃんとカテゴリー分けする予定ですが、当分はゴチャゴチャしてわかりにくいかもしれません。