ギリシャでパストゥルマを使った料理と言うと、一番ポピュラーなのはやはり「ピタ・ケサリアス」でしょうか。これはパストゥルマ・チーズ・トマトをフィロで包んだパイです。店によって、玉ねぎやピーマンが入ってたり、フィロの代わりに手作りの生地に包んで揚げてあったりします。パストゥルマ&チーズのシンプルなものに、生のトマトを添えても美味しいです。

我が家でピタ・ケサリアスを作る場合は、春巻きの皮や手作りのフィロ(※)で包んで揚げます。参考までに、生地の作り方を簡単に説明します。小麦粉に塩ひとつまみ、ラキ(チクディア)、レモン汁又はビネガー少々、オリーブオイルひとたらし、水を加えて固すぎない生地を作ります。これをしばらく休ませて、薄くのばしたのを切って使います。フィリングをのせて包み、端をフォークなどでしっかり押さえて留め、中温の油で揚げます。サックリとした生地とフィリングの組み合わせが美味。

うちでよく作る簡単料理をもう一つ紹介します。パストゥルマのサガナキです。玉ねぎ・ピーマン(又は青唐辛子)・トマトはそれぞれスライスして、オイルをまぶします。これを小さな両手付きフライパン(サガナキ。他の耐熱容器でもいいです)に入れます。これをオーブンで焼き、火が通ってきたらパストゥルマとチーズをのせ、チーズが溶けるまで焼きます。


※ギリシャでフィロというと、紙のように薄いフィロ生地だけを指すのではありません。