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taramokeftedes

タラマスタラモサラタの続きです。


前回紹介したタラモサラタですが、これは基本的にはパンと一緒に食べます。もともとギリシャ正教の断食期間に許される食べ物の一つとして定番だったタラモサラタは、今では一年中食べられますが、一番売り上げが上がるのがカサリ・デフテラ(クリーンマンデー)直前のようです。

この日にはラガナという平たいパンを食べるのが習わしで、その他の料理にはタラモサラタも欠かせませんが、丁度この時期出回り出す葉にんにくを散らしてもおいしいです。葉にんにくがなくてもタラモサラタはけっこういろんな野菜などに合うから、生のトマトやきゅうりを添えたり、ねぎを散らしてもさっぱりしておいしいですよ。

タラマを使った料理には、タラモサラタの他にタラモケフテデスというのがポピュラーです。これはタラマ・茹でて潰したじゃがいも・玉ねぎ・にんにく・ハーブ・レモン汁が基本の材料で、つなぎにパンが入ったり卵が入ったりすることもあります。材料を混ぜて丸め、小麦粉をまぶして揚げます。タラモサラタにせよ、タラモケフテデスにせよ、ギリシャ人の好むパンチの利いた味。タラマの塩気とレモンの酸っぱさがポイントで、タラマが主役としての存在感を充分アピールしていると言ったらわかりやすいでしょうか。

またヒオス島にはタラマをなすに詰めて焼いた料理があって、これもおいしいのですが、個人的には火を通さないタラモサラタと揚げなすのコンビネーションの方が好きです。そう言えばどこかのレストランでもこれにトマトサラダを合わせた料理がありました。近年、ギリシャ料理の伝統を大事にしつつ新しい味作りをしている料理人が増えていますが、意表を突くようなタラマ料理にどこかで出会えるかもしれません。


タラモケフテデス

タラマス、じゃがいも、パンなどを混ぜて揚げた料理です。ギリシャ風にしっかりと味付けされていて、酸っぱくてしょっぱいパンチのきいた味がおいしい。

じゃがいも...中2個
田舎パン...約4切れ
タラマス又はたらこ...60〜100g
玉ねぎ微塵切り...小1個分
にんにく微塵切り...1片分
パセリ微塵切り...大さじ3
レモン汁...大さじ1〜2
胡椒、塩
小麦粉
揚げ油
レモンくし切り

じゃがいもは茹でて潰し、冷ましておく。なめらかに潰す必要はなく、好みの粗さで結構です。

パンは水につけてふやかし、水気を絞ってじゃがいもに加える。

じゃがいもとパンに、たらこ、玉ねぎ、にんにく、パセリを加え混ぜ、レモン汁、胡椒、必要なら塩も加え味をととのえる。しっかり味をつけるのがコツ。冷蔵庫で2、3時間休ませる。

揚げ油を熱する。

くるみ大に丸め(少し平たく形作ってもボール型でも好みで)小麦粉をまぶし、揚げる。きつね色に揚がったら油をきって皿に盛り、レモンのくし切りを添える。


2009年3月9日追記:ギリシャのタラマと日本のたらこでは塩分量がかなり違うので、味を見て加減するといいです。レシピはまたいつか見直す予定です。