風景写真をほとんど撮らなかったんですが、5月1〜4日のクレタ島旅行の記録です。
ピレウス港より午後出発し、高速フェリー
で約4時間半。夕暮れ時のハニアへ着きました。クレタ島への旅は90年初めにイラクリオン方面へ行って以来です。
ホテルに荷物を置いて、まずは夕食。いろいろおすすめを聞いたんですが、あまり目ぼしいレストランは発見できず、結局は港の裏にあるタマム(Tamam)という店に落ち着きました。
![Tamam 1](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/1/b/1b3c97c9.JPG)
ホルタはスタムナガシという苦いチコリの一種です。これはクレタ島名物ですが、ここ数年は市場やスーパーでも結構見かけるようになりました。ピンク色のはビーツのサラダ。胡桃入りで、ヨーグルトとマヨネーズ(?)のソースで和えてあります。
あとダコス(ククヴァーヤ)。SPYのお気に入りで、こればっかり頼んでました^_^;
![Tamam 2](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/5/d/5dcff44a.JPG)
野菜ものを食べたかったので、メインはイェミスタ(スタッフドベジタブル)にしました。ヨーグルトが添えられています。肉の入ってないベジタリアンバージョンで、美味しかったです![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/emoji/2/ic_smile.gif)
![Tamam 3](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/6/c/6c9d271a.JPG)
SPYはポークフィレのグリル。肉の脂身が駄目なので、外食の時はポークフィレばかり食べてます。上にかかってるのはスタカというものですが、これについてはまた後で。
![rock rose](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/2/e/2e5dca71.JPG)
翌日はSPYが仕事をしてる間、私達はその辺をブラブラ散歩してみました。郊外で何も無い所だったのですが、さすがクレタ島、野草の種類が多いです。
これはロックローズ(Cistus creticus)。ピンクの花が可愛いです。主に地中海沿岸の、乾燥していて日当たりが良く温かい土地で見られるそうです。昔はお茶としてよく飲まれていたとか。
写真が鮮明でないので載せませんが、他にはざっと見ただけでもタイム、フェンネル、ローズマリー、オレガノなどお馴染みのハーブも沢山生えてました。野生のハーブは香りがとっても強くて、ちょっと触れただけで辺りいっぱいに香りが広がります。
![grilled octopus & fried zucchini](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/d/c/dcb9f229.JPG)
朝食を食べ損なったので、お腹がすいてきました。昼食代わりに海辺のウゼリでちょっと一杯。ウゾを飲みつつ、タコの炭火焼きとズッキーニのフライをつまみます。
![poppy](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/1/1/118e013f.JPG)
海辺を散歩。
赤い芥子の花はギリシャ中あちこちで見かけます。
![yellow horned poppy](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/8/a/8a1aeabd.JPG)
海辺でよく見る黄色い芥子。花は芥子っぽいですが、白く粉を吹いた葉っぱの感じが芥子とはまた違いますね。芥子ではなく別の植物かとも思いましたが、イエローホーン・ポピー(yellow horned poppy、学名Glaucium flavum Crantz)という名前で、日本ではツノゲシと呼ばれるものの一種のようです。
アルカロイド系の成分を豊富に含むこの植物は、古代から薬として用いられてきたとか。使い方にかなり注意が必要そうです。
![carpobrotus](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/5/2/52a56db4.JPG)
カルポブロトゥスの一種。崖一面に綺麗な花をいっぱい咲かせていました。こちらのサイトを見たところ、Carpobrotus deliciosusのようです。実が食用になり、味も良いと書かれているのが気になります。どんな味なんでしょうね?
こういう植物は日本でもよく植えられてるのを見ますが、とても丈夫で、ほとんど世話をしなくてもすぐに広がります。南アフリカ原産だそうですが、その丈夫さ故に、その土地に元々生えている他の植物の生息場所や栄養を奪ってしまうという問題もあるそうです。
![Maria's taverna 1](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/7/1/71f15f9b.JPG)
夕食はハニア郊外のタベルナ・マリアで。市場の人におすすめタベルナを聞いて行ってみたのですが、まあまあでした。
ツーリストもいっぱい。ツーリストが悪いというわけではないんですけど、ギリシャ人がツーリスト用に出すメニューって面白味がないんですよね
旅行に来てる人だって地元の名物が食べたいんじゃないかな?と思うんですが、それは食に興味のある人だけなのかもしれません。
最初、英語メニューを渡され、SPYに渡されたギリシャ語のメニューと比べてみたら内容が違いました。英語メニューは置いといて、ギリシャ語メニューから選びましたが、野草料理はメニューには載ってても無くて残念。結局また茹でたスタムナガシに落ち着きました。
スタカ(写真)も再び。これは加工してない羊乳に浮いたクリームを集め、それに小麦粉を足してルウのようにしたものです。分離した乳脂肪分は別に取り分け、スタコブティロ(スタカのバター)として料理などに使います。スタカはクリーミーなチーズソースという感じで美味しいですが、脂がいっぱい浮いててカロリーがすごそうです。アテネではクリサ・ギでも食べましたが、クレタ島で食べたものの方がチーズっぽい味でした。
![Maria's taverna 2](https://livedoor.blogimg.jp/sevam_a/imgs/5/8/582dc2e8.JPG)
私のメインはスファキアノ・ヤフニ(スファキア風山羊の煮込み)。シンプルな味付けですが、肉がホロホロで美味しかったです。スターターにスタカを食べ、メインも脂ギトギトだったので、総カロリーは知りたくありません...![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/emoji/2/ic_asease.gif)
SPYはまた前日と同じポークフィレ。同じくスタカがかかってました。この辺りでは肉のグリルにスタカをかけるのが定番のようです。
思いっきり偏ったクレタレポート、後編へ続きます...
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ピレウス港より午後出発し、高速フェリー
![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/emoji/2/ic_ship.gif)
ホテルに荷物を置いて、まずは夕食。いろいろおすすめを聞いたんですが、あまり目ぼしいレストランは発見できず、結局は港の裏にあるタマム(Tamam)という店に落ち着きました。
ホルタはスタムナガシという苦いチコリの一種です。これはクレタ島名物ですが、ここ数年は市場やスーパーでも結構見かけるようになりました。ピンク色のはビーツのサラダ。胡桃入りで、ヨーグルトとマヨネーズ(?)のソースで和えてあります。
あとダコス(ククヴァーヤ)。SPYのお気に入りで、こればっかり頼んでました^_^;
野菜ものを食べたかったので、メインはイェミスタ(スタッフドベジタブル)にしました。ヨーグルトが添えられています。肉の入ってないベジタリアンバージョンで、美味しかったです
![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/emoji/2/ic_smile.gif)
SPYはポークフィレのグリル。肉の脂身が駄目なので、外食の時はポークフィレばかり食べてます。上にかかってるのはスタカというものですが、これについてはまた後で。
翌日はSPYが仕事をしてる間、私達はその辺をブラブラ散歩してみました。郊外で何も無い所だったのですが、さすがクレタ島、野草の種類が多いです。
これはロックローズ(Cistus creticus)。ピンクの花が可愛いです。主に地中海沿岸の、乾燥していて日当たりが良く温かい土地で見られるそうです。昔はお茶としてよく飲まれていたとか。
写真が鮮明でないので載せませんが、他にはざっと見ただけでもタイム、フェンネル、ローズマリー、オレガノなどお馴染みのハーブも沢山生えてました。野生のハーブは香りがとっても強くて、ちょっと触れただけで辺りいっぱいに香りが広がります。
朝食を食べ損なったので、お腹がすいてきました。昼食代わりに海辺のウゼリでちょっと一杯。ウゾを飲みつつ、タコの炭火焼きとズッキーニのフライをつまみます。
海辺を散歩。
赤い芥子の花はギリシャ中あちこちで見かけます。
海辺でよく見る黄色い芥子。花は芥子っぽいですが、白く粉を吹いた葉っぱの感じが芥子とはまた違いますね。芥子ではなく別の植物かとも思いましたが、イエローホーン・ポピー(yellow horned poppy、学名Glaucium flavum Crantz)という名前で、日本ではツノゲシと呼ばれるものの一種のようです。
アルカロイド系の成分を豊富に含むこの植物は、古代から薬として用いられてきたとか。使い方にかなり注意が必要そうです。
カルポブロトゥスの一種。崖一面に綺麗な花をいっぱい咲かせていました。こちらのサイトを見たところ、Carpobrotus deliciosusのようです。実が食用になり、味も良いと書かれているのが気になります。どんな味なんでしょうね?
こういう植物は日本でもよく植えられてるのを見ますが、とても丈夫で、ほとんど世話をしなくてもすぐに広がります。南アフリカ原産だそうですが、その丈夫さ故に、その土地に元々生えている他の植物の生息場所や栄養を奪ってしまうという問題もあるそうです。
夕食はハニア郊外のタベルナ・マリアで。市場の人におすすめタベルナを聞いて行ってみたのですが、まあまあでした。
ツーリストもいっぱい。ツーリストが悪いというわけではないんですけど、ギリシャ人がツーリスト用に出すメニューって面白味がないんですよね
![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/emoji/2/ic_feel_down.gif)
最初、英語メニューを渡され、SPYに渡されたギリシャ語のメニューと比べてみたら内容が違いました。英語メニューは置いといて、ギリシャ語メニューから選びましたが、野草料理はメニューには載ってても無くて残念。結局また茹でたスタムナガシに落ち着きました。
スタカ(写真)も再び。これは加工してない羊乳に浮いたクリームを集め、それに小麦粉を足してルウのようにしたものです。分離した乳脂肪分は別に取り分け、スタコブティロ(スタカのバター)として料理などに使います。スタカはクリーミーなチーズソースという感じで美味しいですが、脂がいっぱい浮いててカロリーがすごそうです。アテネではクリサ・ギでも食べましたが、クレタ島で食べたものの方がチーズっぽい味でした。
私のメインはスファキアノ・ヤフニ(スファキア風山羊の煮込み)。シンプルな味付けですが、肉がホロホロで美味しかったです。スターターにスタカを食べ、メインも脂ギトギトだったので、総カロリーは知りたくありません...
![](https://parts.blog.livedoor.jp/img/emoji/2/ic_asease.gif)
SPYはまた前日と同じポークフィレ。同じくスタカがかかってました。この辺りでは肉のグリルにスタカをかけるのが定番のようです。
思いっきり偏ったクレタレポート、後編へ続きます...
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