ブログネタ
ギリシャ に参加中!
夫の友人サナシスが、セリフォス島からチーズを買ってきてくれました。

主に個人が消費する為に作っている地チーズで、島のレストランなどでは置いてるところがあるらしいけど、それ以外では多分手に入らないものだそうです。2年前にも貰ったことがあるんですが、今回は別の生産者(こちらの方が美味しいという噂の)から買ってきてくれたというので期待が高まります。

紙に包まれ、スーパーの袋に入れられたそれは、「闇チーズ」という風貌で開けるのにちょっと勇気が要ります。怪しく変色した紙を剥がしてみると...

Serifos cheese1

ええっ?!

木の枝が混ざった泥のようなものと白カビに覆われていて、何だか前回のよりすごい外見。よく見ると、木の枝はタイム?何かハーブのようですが「泥」の正体はわからないし...う〜ん、これはどう扱ったらいいんでしょう?ちょっと迷った挙げ句、ブラシで洗ってみることにしました(洗ったのは夫ですけど^^;)。

Serifos cheese2

中身は前のと同じような感じでした。超ハードチーズで、切るのも大変ですが、乾いた食感なのでオイルを垂らして食べた方がいい感じです。味は、前回のは「パルミジャーノ・レッジャーノとペコリーノを足してスパイシーにした感じ」と表現しましたが、こちらはさらに個性的な風味。ブルーチーズにも通じるツンとした強い香りがあって、チクディア(又はチプロ、ラキ)やウゾなどの強い蒸留酒に合います。

翌日、夫がサナシスから聞いた話によると、周りに付いてたハーブは多分サボリー(セイボリー)で、泥のようなものはワインの澱だそうです。それらをまぶして素焼きの壷に入れ、さらに土に埋めて熟成させるとか。

ギリシャの島では、ワインの澱などに漬け込んで熟成させたチーズが幾つか見られます。セリフォス島が属するキクラデス諸島では、シフノス島などで作られる「ギロメノ」と呼ばれる山羊チーズがこのタイプらしいので、多分似たようなものでしょう。

pasta with cheese & black pepper

そのまま食べる他、すりおろしてパスタなどにもよく使われます。

ワイン漬けのチーズでは「クラソティリ」(そのまま、ワインチーズという意味)などはスーパーなどでも結構見かけるので、ギリシャへ来られる機会があれば是非お試し下さい。

【関連記事】
セリフォス島の秘宝チーズ

人気blogランキングへ
にほんブログ村 トラコミュ チーズ*Cheeseへ
チーズ*Cheese