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ウチワサボテンはメキシコ原産だそうですが、地中海沿岸でもよく見かける植物。ギリシャでは特にペロポニソス半島や島に沢山生えています(※)。

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シミ島でも、こんな大きな株があちこちに。沢山実が生っているけど、収穫しにくい場所にあるのはほとんどが放置されています。あまり食べる人が居ないのかな?と思って地元の女性に尋ねてみたところ、ミソコフティというお菓子を教えて下さいました。

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バカンス後、島から持ち帰った実で作ってみたのでレシピをご紹介します。

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熟したサボテンの実は、まず皮を剥いて適当な大きさに切ります。鍋に入れ、かぶるくらいの水を加え火にかけ、柔かくなるまで煮ます。
簡単に潰れるぐらい柔かくなったら、漉して種を除きます。サボテンの実のピュレ5に対して小麦粉又はコーンスターチ1の割合で計量し、だまができないよう混ぜ合わせ、木べらでかき混ぜながら加熱します。砂糖とクローブを好みの量加えて味付けし、とろみが付いたら出来上がり。

misokofti
Μισοκοφτή

この写真のようにプディングとして食べてもいいし、長期保存用には小麦粉(コーンスターチ)の割合を多くして硬く仕上げ、小さく切って乾燥させます。

もうすでにお気付きの方もいらっしゃると思いますが、少し前に紹介したムスタレヴリアのバリエーションで、ミソコフティというのはシミ島の方言です。

シミ島では9月頃、冬に備えて保存食を沢山作ります。屋根瓦の上にハーブ類(料理用、お茶用)や果物(イチジク、ブドウ、サボテンの実など)を並ベて干したり、挽き割り小麦やトラハナを作ったり...。ミソコフティもその頃によく作られるお菓子だそうで、ブドウのものはニオイゼラニウムで、サボテンのものはクローブでそれぞれ香り付けして作ります。

さて、サボテンのプディングのお味ですが、「一度食べたらもういいかなぁ?」というのが私の感想。煮ている時の匂いがカボチャだったせいか、家族は怖がって食べてくれませんでした(笑)種類にもよるのかもしれないけれど、煮たものは味もカボチャっぽいと思いました。だから、パンプキンパイに使うようなスパイスが合うのでしょうね。そのままでは少し苦手な味だったけど、シナモンを振って食べると結構いけました。

※ギリシャ語ではフラゴシキァ。実はフラゴシカと呼ばれ、市場やスーパーマーケットでも売られています。

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