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夫に言わせれば「まあ、普通」。

そんなわけで、特に何の賞賛も浴びないこの料理ですが、普通に美味しいものが食べたい時にぴったりな一品です。

drunken pork & potato stew
Χοιρινό μεθυσμένο με πατάτες

まあ料理する側からしてみれば、上の言葉はちょっとカチンときてしまうものなんですが...きちんと「普通の料理」が出来ることも大切なんですよね。この料理の場合、肉はホロッと柔かく、ポテトはほっくり。押さえるべきポイントをしっかりクリアしてこその「普通」なのです。

そうそう、もうひとつコツがありました。こういう煮込みにトマト(この場合はペースト)を使う場合、「トマト味」になるほどの量は加えない方が美味しいと思います。トマトはあくまでも引き立て役として考えて下さい。

ギリシャ風の肉じゃがとも言えるこの料理は、牛やラム、チキンなんかで作っても美味しいです。今回は豚肉なので「ヒリノ・メ・パタテス(豚とじゃがいも)」。日本の肉じゃがと同じく、こちらでも家庭によって作り方は微妙に違ってくるものなのですが、私流にはラキ(※)を使ってメシズメノ(酔っ払い)にしてみました。粒のまま加えた黒胡椒も一緒に食べると、ピリッといいアクセントになりますよ。


※ワインを作る時に出た、葡萄の絞り滓を原料に作られる蒸留酒。イチジクなど、他の果物で作られる場合もあります。ギリシャ国外では入手しにくいので、グラッパやウォッカなどで代用。

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酔っ払い豚とポテトの煮込み(ヒリノ・メシズメノ・メ・パタテス)

材料:(2人分)
豚肩肉ブロック...300g

玉ねぎ...中1/2個
オリーブオイル...大さじ11/2
トマトペースト...小さじ2〜大さじ1弱
粒黒胡椒...10〜20粒
ベイリーフ...小1枚
ラキ(グラッパやウォッカでも)...1/2カップ
じゃがいも...中2個

豚肉は余分な脂などを取り除き、6〜8つに切って塩を少し多目に振って揉み込み、時間があれば数時間〜1日ぐらい冷蔵庫で寝かせる。

フライパンを熱し、オリーブオイルを少しひいて肉を焼く。全面に焼き色がついたら、火から下ろす。

玉ねぎは横にも半分に切ってから薄切りにして鍋に入れ、オリーブオイルを加え蓋をして弱火にかける。時々かき混ぜながら、しんなりするまで炒める。

玉ねぎが柔かくなったら肉を加え、粒胡椒とベイリーフ、トマトペーストも加え蓋をせずに炒め合わせる。

トマトペーストがオイルによくなじんだら、火を少し強めてラキを加える。煮立ったら火を弱め、クッキングシートで落とし蓋をし、さらに蓋をして豚肉が柔かくなるまで煮込む。

じゃがいもは皮を剥き、くし切りにして鍋に加える。必要なら少し水を足し、全体に煮汁を絡める。再び落とし蓋と蓋をして、じゃがいもがほっくり柔かくなるまで煮込む。

火から下ろし、10〜20分ほど置いて味を馴染ませる。

豚肉とじゃがいもを器に盛り、上からソースをかける。


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