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前回の記事で登場した小魚のフリット。

2009.02.26 atherina savoro

食べきれなくてお持ち帰りした分は、サボロ(ギリシャ風・揚げ魚のマリネ)にしました。こうしておくと数日間置いておいても大丈夫だし、二度美味しい
酸っぱいのが平気な方は是非お試し下さい♪

ちなみに今回のはトマト入り。前に載せたレシピに小さいトマトを1個足しただけで、基本的な作り方は同じです。(小麦粉を入れる場合は、これも炒めてから)ニンニクとローズマリーを軽く炒めたところに、すりおろしたトマトを投入。果肉が崩れて生っぽさがなくなったらビネガーと水又は白ワインを加えて軽く煮ます。
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妹が来た時には、野草やハーブ、日本では入手しにくい野菜などを使った料理も外せません。

2009.02.25 avronies1

到着の日に朝市で物色してたら、野草を扱う店でこれを発見しました。
“アヴロニア”(ツタのような植物)と書いてあるけど、野生アスパラのようにも見えるし...。

2009.02.25 avronies2

とにかく買って帰り、よく見たらアヴロニェス(アヴロニアの複数形)とアグリア・スパラギァ(野生アスパラ、下の2本)の両方が混ぜてありました。

アヴロニァはギリシャでは古代から食用や薬用に珍重されている野草のひとつで、学名はBryonia dioica。地方によってはオヴリェス、アグリオコロキサなど別名で呼ばれることもあります。また、クレタ島には違う種類の(Bryonia cretica)が自生するそうです。

薬用としては壊疽やハンセン病の治療、解毒などに使われたそうですが、実はこの植物、猛毒を含むので取り扱いには注意が必要です。食用には野生アスパラに似た柔らかい新芽の部分のみを、必ずしっかり加熱して使います。
ちなみにホメオパシーで使われるブライオニア(ブリオニア)はこの植物の根だそうです(主に別品種のBryonia alba)。

2014年追記:植物の学名等に関しては本(下記参考文献)などでいろいろ調べて書いたのですが、どうやらアヴロニェスはDioscorea communis(Tamus communis)が正しいようです。和名はあるのか不明ですが、Dioscorea communisは英語でBlack bryonyと呼ばれるもので、Bryonia dioica(こちらはRed bryony)とはまた別の植物です。共にホメオパシーなど薬用として使われる場合があるものの、有毒なので食用にするには注意が必要。ギリシャでは普通にホルタ(食用の野草)として売られていますが、生では決して食べず、加熱して無毒化させます。

2009.02.26 omelet

今回買ったのはシンプルなオムレツにしてみました。
硬い部分を除いて綺麗に洗ったアヴロニェスと野生アスパラは適当な長さに折って、少しの水と一緒にフライパンへ。蓋をして蒸し、柔らかくなったら蓋を取って水分を飛ばします。そこにオリーブオイルと塩少々を加え軽く炒めたら、卵を流し入れて焼くだけ。この溶き卵には軽く塩胡椒と、隠し味のワインビネガーを数滴入れてあります。

アヴロニェスの他の調理法としては、茹でて温サラダに(味付けは塩、オリーブオイル、ワインビネガー、ニンニク微塵切り)、野生アスパラと合わせてスープに、肉やシーフードと合わせて煮込みに...など。値が張るのが難点ですが、結構好きな野草のひとつです。

2009.02.26 lunch

というわけで、上の2品を交えた2月26日のランチ。
他の料理はブログで見て気になっていたというフェタ唐辛子(「思ったより辛い!」という感想)、子供用のトマトソースパスタです。

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参考文献:"ΤΑ ΧΟΡΤΑ"(Εκδόσεις Τροχαλία, 1997) Μυρσίνη Λαμπράκη