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皆さんは、一度食べてみて苦手だった食べ物をまた食べてみたくなりますか?
私の場合、トラウマになるほど不味かったものを除いては(もしかしたら、トラウマになるほど不味いものでも?)「今食べたら苦手じゃなくなってるかも?」と思わずにはいられない。要するに食い意地が張ってるということですが(笑)良く言えば食に関する好奇心が強いのです。

2009.04.13 lupini1

今までに二度食べてみて、どうも美味しさがわからなかったものの一つがこのルブーニャ(ウチワマメ、ルピーニ)。地方によって呼び名がいろいろあり、ギリシャ語で一般的にはルピナと呼ばれます。地中海沿岸に自生するマメ科ルピナス属の植物から採れる種子で、スペインやイタリア辺りでよく食べられるのか、私が初めてこれを見たのはロンドンのスペイン食品店でした。
丸くて艶々とした可愛い姿に惹かれて、真空パックになったルピーニを買ってみたものの、味の方は「かなり微妙…」。ロンドン在住時代は、それ以来ルピーニを見かけても再び手を出すことはありませんでした。

2006.09.04 beach snack

そして、それから10年以上も経って再び試してみたのが数年前、シミ島のぺディでのこと。海辺の売店に置いてあるのを見て、「これはビーチで寝そべりながらつまむのにいいわ」と買ったのだけど、やはりお味の方は「…(変な味…しかも何だか磯臭いし)」と、ガッカリだったのです。ルピーニは海水に漬ける場合もあるので、謎の磯臭さは海水によるものだったのかも?

ちなみに現代ギリシャではルピーニをそれほど見かけないようですが、古くから食用とされているものです。蛋白質を多く含むルピーニは貧しい人々の間で重要な栄養源として重宝され、特にペロポネソス半島のマニの人々は“ルピノファゴス”(ルピーニ食い)と呼ばれるほどに常食していたそうです。

古代ギリシャの哲学者ゼノンは、ワインを飲むと柔和になる自分を、水に浸すことにより苦味を失うルピーニに例えたと言われています。
また、アケロンのネクロマンテイオン(死霊託宣所)ではその儀式の前にルピーニが振舞われたとか。ルピーニに含まれる各種アルカロイドの幻覚作用が死者の霊との交信を助けると信じられていたそうですが、そういう効果を期待するには普通に食用とする為の下処理を省いていたのかもしれませんね。と言うのも、ルピナス属は全草にアルカロイドを含む為に、食用にするにはしっかりとこの毒を抜くことが必要。まあ、ただ茹でただけで食べようと思っても、あまりに苦くて食べることが出来ないのですが。苦味がしっかり抜ければ食べても安全ということです。

2009.04.17 lupini3

さて、タイトルの“三度目の正直”に話を戻して。

これは中東スーパーで見かけた乾燥ルピーニでした(一番上の写真)。今まではすでに茹でられているものしか試したことがなかったので、もしかして自分で茹でたら美味しいかも…?と少量を買ってみたのが今年の復活祭前のこと。早速調理して試食してみると、「うん。なかなかいける」。ほんのり苦味が残ってる時点では、何とな〜く銀杏を思い出させるような後味?味や食感は全然違うんですけどね。ポリポリ食べてると、結構後を引きます。

そんなわけで、我が家のレギュラーおつまみの二軍入りしたルピーニでした。調理法を書いておきますので、興味のある方はお試し下さい。

2009.04.15 lupini2


ルピーニの茹で方・苦味抜きの方法

1.普通の乾燥豆と同じように、洗ってから一晩〜それ以上、ふっくらと戻るまで水に浸けます。

2.笊にあけてすすぎ、鍋に入れてたっぷりの水を加え1時間〜1時間半茹でます。ルピーニは茹でても豆のように柔らかくはならず、少しカリッとした食感です。

3.茹で上がったら笊にあけてすすぎ、容器に入れてかぶるくらいの水と塩を適量加え(※)冷蔵庫で保存します。

4.毎日水を換え、苦味が抜けたら食べることができます。塩加減は味を見て適当に。もし塩気を強くし過ぎたら、次は塩加減を薄くした水に浸けて調節して下さい。

5.豆の種類にもよるようですが、私が買ったのは4〜5日で食べられるようになりました。苦味が抜けてからも毎日水を換えれば数週間持つようです。

※ギリシャでは海水を使うこともあります。ルピーニを入れた布袋を綺麗な海に浸けておくと、水を換える手間が省け塩味もついて一石二鳥というわけ。

2009.04.20 lupini4食べ方は普通に塩味のが一番かと思いますが、ニンニクとオレガノを加え、オリーブオイルで和えたりしても(上から3番目の写真)。濃い目に味付けした出汁に浸けて、ひたし豆のようにしたのもなかなかでしたよ。


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