毎年恒例、葡萄の葉寿司。
今回、なんだかペチャっとした形になっちゃいましたが

2014.05.21 vine leaf wrapped sushi

やっぱり葡萄の葉の季節には一度は作っておきたいものです。
柿の葉寿司のようにして作る葡萄の葉寿司は、我が家ではグラヴラックスのようにマリネしたサーモン(今回はディルなし)を使います。バカリァロス(干し塩鱈)も丁度冷蔵庫にあったので、バカリァロスヴァージョンも少し作ってみたのだけど、こちらはちょっとイマイチ……。スペイン料理で干し鱈を生で使うサラダがあるのでいけそうな気がしたのですが、何が駄目だったんだろう?

それはさて置き……。しっかり押しておいたお寿司は、葡萄の葉の爽やかな香りがして美味しいです。日本に居た時に、柿の葉寿司もちゃんと味わっておけばよかったな〜と思うのですが、こういう押し寿司の美味しさがわかるようになったのは大人になってからのこと。ギリシャに持ってきた数少ない日本の料理エッセイの中でもお気に入りが辰巳浜子さんの「料理歳時記」なのですが、中でも柿の葉寿司について書かれているページが好きで、これを読むと柿の葉寿司が食べたくてたまらなくなるのです。
こちらで柿の葉はまだ入手できたことがないのですが、葡萄の葉を使うことを思いついたのはギリシャで暮らしたおかげ。ギリシャ食材も、特に野草類などは和食に使って違和感のないものが多いように思います。


料理歳時記 (中公文庫)


柔らかくて美味しい5月の葡萄の葉は、剥がして食べるタイプの葡萄の葉寿司だとやっぱりもったいないな〜と感じるのも事実。これも毎年のことなのですが、まず生葉の葡萄の葉寿司を作り、あと1〜2回は茹でた葉を使い丸ごと食べられるタイプを作るパターンです。

そして、葡萄の葉といえばやっぱりこれ。

2014.05.21 vine leaves

シーズンはじめに肉無しのドルマダキァ・ヤランジを作ったので、今度は家族が好きな肉入りドルマダキァを大量生産。
全ての工程を通しでやってしまうのはかなり大変なため、ドルマダキァはいつも2日がかりです。1日目は葉を綺麗に洗ってから茹で、小さく切るところまで。普通のドルマデスやドルマダキァだと丸ごとの葉でもいいのですが、我が家に伝わる肉入りドルマダキァはとても小さく作るので、1枚の葉から4〜6個のドルマダキァができる計算です。

前にレシピは載せましたが、普段作る時はもちろん目分量です。
ギリシャにお住まいの方は今の時期青空市場で売られている生葉を1/4キロ単位で買って作ると思いますが、私のこの作り方だと、1/4キロの葉っぱに対しフィリングが中ボウルに1杯分でだいたい丁度。直径22cmの鍋に3段重ねのドルマダキァができます。

おばあちゃんのドルマダキァ(レシピ)

2014.05.22 dolmadakia

たっぷり作ったつもりのドルマダキァも、あっという間にどんどん減っていき……

2014.05.22 dolmadakia2

気が付けば、私が食べる分はこれだけしか残ってなかった!なんてこともよくあるのですが^^;

挽き肉入り・トマト味のドルマダキァはとっても美味しいので、機会があればぜひ作ってみてください♪


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