あけましておめでとうございます!
本年も、どうぞよろしくお願いします。

2016.01.01 greek osechi

年末からかなりスパートがかかってきて、料理をしながら新しい年を迎えました。
久しぶりに作りたいと思っていたのが、2009年に登場して以来の「ギリシャおせち」。オリジナルの、モダンギリシャ料理なおせちプレートです。

今回の内容は以下の通り。

カタクチイワシのサヴォロ
カタクチイワシのマリネ
・かぶとデーツのホワイトバルサミコなます
キドノパスト&カセリチーズ
・チーズオムレツロール
・アパキ(クレタ島のスモークポーク。市販品)
・ロースト・ジャンボアルゴスオリーブ(提供:カルポスカンパニーさん)
・松風焼き風チキンミートローフ
カリフラワーのコキニスト


料理するのめんどくさい……と言いつつ、メゼ(おつまみ)作るのは苦にならない私。はい、ただ単にお正月は思いっきりメゼりたかったのです^^;

過去にレシピを載せてるものはリンクしてありますが、チキンミートローフは最後にレシピを書いておきます。

なますは、かぶ(薄切りでも千切りでも)に塩をしておいてから絞り、細切りにしたデーツか干しあんずと一緒にホワイトバルサミコビネガーで和えてマリネしただけです。バルサミコは一旦煮立てておくとマイルドに仕上がります。


2015.12.31 white balsamico

なますとサヴォロには、以前カルポスカンパニーさんから新製品サンプルとして頂いたギリシャ産のホワイトバルサミコビネガーを使用しました。
サヴォロはギリシャ風の南蛮漬けのようなエスカベッシュのような料理。普通のワインビネガーで作ると酸味が結構強く、私は好きなんだけど苦手な方も多いかも?ホワイトバルサミコバージョンは、柔らかな酸味に仕上がりました。

オムレツは、伊達巻っぽいものが欲しいな〜と思い、なにかシーフードで作ろうというアイデアもあったのですが、結局お手軽なチーズオムレツにしました。

作り方:卵は卵黄と卵白に分け、卵白はメレンゲに泡立てます。卵黄は、塩、胡椒、ワインビネガー1、2滴(おまじない)、牛乳とコーンスターチ少し、細かくおろしたチーズと混ぜ合わせ、卵白に加え手早く混ぜ合わせます。熱したフライパンにオリーブオイルをひいて、卵を流し入れ、底がきれいに色づいたらそっとひっくり返して焼きます。ラップを敷いた巻き簾で巻いて、輪ゴムで固定して冷まします。

冷えるとスフレオムレツのふんわり感はほぼなくなるんですが、ふわふわ卵液の方が焼きやすいし、仕上がりがいいです。チーズがたっぷり入ったしっかり味のオムレツなので、冷えてもおいしい。


2016.01.01 otoso

ギリシャお屠蘇は、今回もラキ(グラッパみたいな蒸留酒)で。ワインでも作りたかったのだけど、スパークリングじゃないワインを切らしていたのです。
屠蘇散は家にあるもので、それらしい材料を適当にブレンドしています。シナモン、クローブ、アニシード、シミ島の野生セージ、オレンジとレモンの皮、蜂蜜少し。マスティハもあればよかったなぁ……。アニシードは、パンを作ろうと思って去年買ったまま放置されてたのです。これもちゃんと使ってしまわないと。


2015.12.31 vasilopita

ギリシャの新年に欠かせない、ヴァシロピタも作りました。毎回、今年は別にいいかな〜と思うのですが(うちは切り方のルールも気にしないし)、家族が何気に楽しみにしているようなので。チョコやドライサワーチェリー入りのチュレキで作ってというリクエストもあったのだけど、丸型に作ってデコレーションするのは、ケーキタイプの方が私にはやりやすいです。

以前レシピを載せたコーヒーケーキのレシピを1.5倍量で作り(アルミホイルで包んだコインを入れるのも忘れずに!)、粉砂糖とシナモンパウダーでデコレーション。面倒なステンシルの型紙作りは長女がやってくれるようになったので、かなり楽になりました。


2016.01.01 vasilopita

気になるコインの行方は……いつもの偽コインじゃなくサプライズで1ユーロコインにしたのに、残念ながら子供たちははずれ。去年に引き続き夫が当てましたが、「次女にあげるつもりで切ったから」ということで次女のおこづかいになりました。


2016.01.01

いろいろ作ってやれやれと思ってたら、長女からベジタブルカネロニのリクエストも。夫が子供の頃から、クリスマスや年末にはクレープでできたカネロニをお店で買ってくるのが定番だったそうで、それがなくなってからは、私の自己流ベジタブルカネロニやミートカネロニを作っていたのです。
今回クリスマスはミートローフにしたのだけど、やっぱりこれがなければ落ちつかなかったみたい。おせちに入れた料理はほとんど私しか食べないので、家族用にベジタブルカネロニとラザーニャも。

2015年は仕込みに終わり、そしてさらなる仕込みに始まった2016年。
もっともっと、魅力的なギリシャの味をお届けできるよう精進したいです。
それから、レシピインデックスの更新も!絶賛放置中なので、忘れないようアップデートしようと思います。


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松風焼き風・チキンミートローフ

材料:(4人分/25x16cmの耐熱容器ひとつ分)
鶏胸肉...1枚
玉ねぎ...小ぶりのもの1個
ニンニク...小さめ1かけ
パン...2切れ
卵...1個
サボリーまたはタイム...大さじ1/2
塩...約小さじ1/2
胡椒...適量
コーンスターチ...大さじ1
オリーブオイル...大さじ2
ペティメジ...大さじ1
いりごま...適量

※計量せず作ったので、分量は後で思い出して書いてます。

鶏肉は皮を除き、適当に切る。玉ねぎも4つぐらいに切る。オーブンは200℃に予熱する。

フードプロセッサーに玉ねぎ、ニンニク、牛乳か水に浸して軽く絞ったパン、卵、サボリーを入れて細かくする。鶏肉、塩、胡椒、コーンスターチ、オリーブオイルを加え、鶏肉が細かくなるまで混ぜる。

型にオリーブオイル(分量外)を塗り、たねを入れて表面を平らにならす。予熱したオーブンに入れて焼く。

ペティメジは耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱してとろりとするまで煮詰める。あまり小さな器に入れるとふきこぼれるので注意。

ミートローフを5〜8分ぐらい焼いたところで一旦取り出し、煮詰めたペティメジを刷毛で塗る。火が通り、ペティメジがカラメル状になるまでさらに5分ぐらい焼く。

オーブンから取り出し、いりごまをふる。

MEMO:ペティメジは、ぶどうの絞り汁を煮詰めて作ったシロップで、カラメルっぽい風味があります。ギリシャのペティメジは日本に輸入されているかわかりませんが、トルコのペクメズ、イタリアのヴィンコット/サバはオンラインショップなどで入手できます。


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