聖枝祭の日曜に食べる予定だった干し塩鱈の料理、週末忙しかったので月曜に持ち越しとなりました(宗教的には、それだと全く意味がないんですが)。

2016.04.25 salt cod1
Μπακαλιάρος με κρεμμύδια και σταφίδες στο φούρνο

解釈によりますが、ギリシャ正教のレント(サラコスティ)の期間中に魚を食べていい日は2度あって、3月25日の生神女福音祭、そして復活祭の前の日曜にあたる聖枝祭です。

いずれも干し塩鱈の料理がポピュラーで、特に衣(卵やミルクの入らないもの)をつけて揚げた鱈にガーリックディップを添えた「バカリァロス・スコルダリァ」が定番ですが、おいしい干し塩鱈の料理は他にもいろいろ。我が家でもやはり揚げたのが人気だけど、それ以外の料理も作りたくなります。

そんなわけで今回は、じっくり炒めた玉ねぎとカランツをたっぷりのせたオーブン焼きにしました。
身の厚い鱈は塩抜きしても結構塩気があるのですが、玉ねぎとカランツの甘さが絡み、濃厚な一品となります。

味がしっかりしているので、パンやピラフを添えてどうぞ♪

【その他の干し塩鱈レシピ】
干し塩鱈のルクマデス
干し塩鱈のフライ、ガーリックディップ添え
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干し塩鱈と青菜の煮込み
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カランツ入りあめ色玉ねぎのせ干し塩鱈のオーブン焼き(バカリァロス・メ・クレミディア・ケ・スタフィデス・スト・フルノ)

材料:(2人分)
干し塩鱈または甘塩鱈...手のひら大2切れ
玉ねぎ...中2個
オリーブオイル...大さじ3〜4
ベイリーフ...1枚
にんにく...1かけ
カランツまたはレーズン...大さじ2
トマト...中1/2個
塩、胡椒

干し塩鱈を使う場合、前もって塩抜きしておく。皮が苦手な場合は剥いて、表面についた塩を洗い流して大き目の容器に入れ、たっぷりかぶるくらいの水に浸け冷蔵庫に入れる。日に何度か水を換えながら、1〜2日ぐらいかけて塩抜きする。

玉ねぎは縦半分に切ってから横に約5mm厚さの薄切りにする。鍋に入れ、オリーブオイル大さじ3と塩少々、ベイリーフを加え蓋をして弱〜中火にかける。しんなりしてくるまでは蓋をした状態で蒸すようにして炒め、時々かき混ぜる。やわらかくなったら蓋を取って、黄金色になるまで炒める。

にんにくはみじん切り、トマトはすりおろすか皮を剥いて刻んでおく。オーブンは180℃に予熱する。

玉ねぎを炒めている鍋ににんにくを加え、香りが立ち生っぽさがなくなるまで炒める。トマトとカランツを加え、トマトの生っぽさがなくなるまで炒め煮にする。この時、必要なら水を少し加え、カラカラにならないよう仕上げる。塩、胡椒で比較的薄めに味をととのえる(鱈に塩気があるので)。

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耐熱容器に残りのオイルをひいて、鱈の皮目を下にして並べる。鱈の身を覆うように玉ねぎをのせ、予熱したオーブンに入れて約30分焼く。

MEMO:よく熟したトマトがなければ、代わりにトマトペースト小さじ1強ぐらいを使ってもいいです。甘塩鱈で作る場合は干し鱈よりも柔らかい仕上がりになります。干し鱈を使う場合より焼き時間は短めでよく、玉ねぎのトッピングが色づけばできあがりです。