先日は結局オーブン焼きタイプにしたスタッフドベジタブル(イェミスタ、ゲミスタ)。やはり煮込みも食べたくなったので、今週も作りました。

2016.05.18 kolokythakia gemista1

「よくばり」……と言うより「もったいながり」な気もしますが、実と花の両方にフィリングを詰めたスタッフドズッキーニを作りました。

ギリシャの市場では花がついたままのズッキーニがよく売られています。
鮮度のよさをアピールするため、花も食べたい人は食べてもらうため、花の分だけ重くなるので量り売りで儲けがアップするように……など、さまざまな理由があるのでしょうけど、おいしく食べられるものは捨てずに利用したい派な私には、花つきズッキーニはうれしいです。


2016.05.18 kolokythakia gemista2

ズッキーニ本体と花とを別々の料理にすることもありますが、今回はせっかくなので丸ごとスタッフドズッキーニにしてみました。
前にも書いたとおり、煮込んで作るスタッフドズッキーニには、生のひき肉に米などを混ぜたフィリングがよく使われます。


2016.05.18 kolokythakia gemista3

ズッキーニは、花と本体を切り離しても、このようにつなげたままでも。くりぬいたズッキーニ、めしべとガクを取り除いた花にそれぞれフィリングを詰めて鍋に並べます。くりぬく時に切り落としたヘタの部分も、煮込むとおいしいので一緒に入れるのがおすすめ。
ひたひたぐらいのブイヨンで煮て、アヴゴレモノソース(卵レモンソース)で仕上げます。このソースは煮汁に卵とレモンだけで作る場合は温めなおしがききませんが、コーンスターチなどで卵のたんぱく質を安定させておくと、加熱しすぎても分離しないので前もって作っておくことができます。

詳しいレシピはこちらを参照してください。
ズッキーニの肉詰め(コロキサキァ・イェミスタ)


2016.05.18 kolokythakia gemista4

この完成品画像のように、花つきの姿そのままで作りたい場合、一番難しいのはやわらかく煮えたズッキーニの取り扱いです。
かなり気をつけないと、実と花が分かれてしまったり、もっとひどい場合は実がポッキリいってしまいますので、そーっと鍋から取り出してくださいね。


2016.05.18 kolokythakia gemista5

中身はこんな感じ。
くりぬいたズッキーニの中身を刻み、汁気もそのままフィリングに加えるとジューシーに仕上がります。

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みなさんは、花と実のどちらから食べたいですか?
私はどちらも好きで悩むのと、連結部分が一番好きなので、ちょっとお行儀が悪いのだけど、両端から真ん中へ徐々に攻めていく感じで食べてしまいます……。



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