イースター休暇、疲れ溜まりまくりです
特に何もしてないつもりなのに、なぜか午後のお茶休憩の時間も無いという。子供たちが家にいると、いろいろ注文が多いんですよね。

2017.04.14 tsoureki with almond filling
Τσουρέκι με γέμιση αμυγδάλου

今年は特別な料理を作らない代わりに、チュレキはいつもより余分に作りました。本来こういうのは聖木曜日に用意するのだけど、うちの場合、絶対みんな我慢してくれないので^^;
それならと、フライング用に我が家の伝統チュレキ(※)とは別のを作ってみました。


2017.04.14 tsoureki with almond filling1

アーモンドを挽いて砂糖やオレンジを加えた、マジパンをゆるくしたようなフィリング入りです。生地にはマスティハを加えました。マスティハは日本では一般的でない材料ですが、入れればとてもギリシャらしい風味に。なくてもおいしい変わりチュレキです。

イースターのベーキング第一弾は、このチュレキとクルラキァ・パスハリナ(イースタービスケット)。クルラキァは日本向けにベーキングパウダー入りのレシピでご紹介してますが、やはりアンモニアを入れて作るのが好みです。今回、次女がとても上手に成形してくれました。
クルラキァはオーブンから出した瞬間に子供たちが食べはじめ、チュレキも撮影したあと一瞬にして3/4ぐらいが消えてしまいました。フライング用作っておいてよかった……今日は追加でいつものを2個仕込んだところです。

それでは皆さん、カロ・パスハ&カリ・アナスタシ!


※ギリシャの伝統的なチュレキは、生地にマスティハやマフレピ(野生チェリーの仁)などで風味をつけた、ほんのり甘い菓子パン。復活祭用には赤く染めた卵を埋め込んで飾ったりするのが定番です。最近は変わりチュレキも人気で、チョコレートでコーティングされたものなどよく見かけます。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ

アーモンドフィリング入りチュレキ(チュレキ・メ・ゲミシ・アミグダルゥ)

材料:(30cmx15cmぐらいのチュレキ1個分)
生地:
強力粉...350g
砂糖...40g
カルダモン(あれば)...4粒
マスティハ(あれば)...小粒小さじ1弱
塩...小さじ1/2
インスタントドライイースト...小さじ1
牛乳...125ml
卵...M2個
バター...80g
フィリング:
ホールアーモンド(皮付き・剥きどちらでも)...100g
砂糖...80g
オレンジの皮すりおろし...1個分
オレンジの絞り汁...大さじ3
飾り:
溶き卵+牛乳...生地用の卵から取り分けた分
アーモンドスライス又はごま...適量

強力粉をボウルに入れる。カルダモン(中の種)とマスティハは砂糖適量とあわせてよくすりつぶし、残りの砂糖、塩とともに強力粉に加え混ぜ合わせる。真ん中をくぼませ、イーストを入れ牛乳を加える。

卵は溶いて、焼く時に塗る分を少量取り分け牛乳(分量外)少しと合わせて冷蔵庫に入れておく。残りの卵はボウルに加え、ざっと混ぜ合わせてから捏ねる。

生地がまとまったら、バターも加えさらによく捏ねる。艶と弾力のあるなめらかな生地になったら捏ねあがり。覆いをして、倍に膨らむまで発酵させる。

フィリングを作る。アーモンドはフードプロセッサーで細かく挽き、砂糖とオレンジの皮を加えさらに混ぜる。オレンジの汁を加え混ぜる。


2017.04.14 tsoureki with almond filling2

生地を4等分して丸め、軽く打ち粉をして麺棒で30cmx10cmぐらいにのばす。フィリングの1/4量をのばし、端から巻いてしっかりとめる。残りの生地とフィリングも同様にのばして包む。棒状になった生地を転がして、さらに細長くのばす。


2017.04.14 tsoureki with almond filling3

4本の生地の端を合わせてつまみ、一番右の生地を左に向かって上・下・上と渡していく。次に一番右になった生地も同様に上・下・上……という風にくり返して編んでいく。最後はまた4つの端をつまみ、下に折り込んで形をととのえる。天板にのせ、覆いをして、倍に膨らむまで発酵させる。

オーブンは200℃に予熱する。

発酵させた生地に溶き卵を塗り、アーモンドスライスまたはごまを散らす。オーブンに入れ、温度を180℃に下げて約30分焼く。全体が濃い目のきつね色に焼きあがったらできあがり。

MEMO:生イーストを使う場合は11gを分量内の液体適量で溶いて加えます。
マスティハは粒の大きいものの方が高級ですが、料理に使う場合、小粒の方が乾燥していてうまくすり潰せます。
生地は三つ編みやターバン型(一本に大きく延ばしたのを渦巻き型にする)に成形してもいいです。編む場合は、三つ編みよりも四つ編み以上に細かくした方が生地が広がりにくいですが、お好みで。