トラハナってたまに無性に食べたくなって買うんですが、その後余ったのを放置しがちです。もちろん、最終的にはちゃんと使い切りますが。

2018.02.12 trahanokeftedes
Τραχανοκεφτέδες

カーニバルシーズンの今、徐々に動物性食品を断っていく移行期間。肉を食べまくる週に続き、今週は肉はすでに禁止だけど乳製品や卵をふんだんに使った料理を食べるのが伝統です。そんなわけで、トラハナを使って似ているけど食事節制のルールに沿った2品を作ってみました。


2018.02.07 keftedakia me trahana
Κεφτεδάκια με τραχανά

先週、肉週間のは、本当のミートボール。ギリシャでポピュラーな揚げミートボールですが、つなぎはパンの代わりにトラハナを使って。
いつも計量せずに作ってますが、材料はこちらのレシピを参考に。パンを抜いてトラハナ適量を入れます。トラハナは加熱せずそのままで使ってみたのですが、まずすりおろした野菜とトラハナを混ぜ、ここで必要に応じて他の水分(好みで、水、牛乳、ウゾやワインなどでも)を足してふやかします。ある程度ふやけたらフォークで軽く潰して肉を混ぜていき、さらにトラハナが水分を吸って落ち着くまで冷蔵庫で数時間寝かせてから成型して揚げます。


2018.02.12 trahanokeftedes1

チーズ週間のは、トラハナを使ってミートボールに見立てたトラハノケフテデス。ギリシャでさまざまな素材で作られる、ミートボール風の料理です。煮たトラハナにチーズや野菜などを加え、小麦粉をまぶして揚げてできあがり。ミートボールに似ているのは見た目だけなんですが、これはこれでおいしいんですよ。ソースを添えて味の変化を楽しむのもおすすめです。


2018.02.13 trahanokeftedes

ギリシャのトラハナにはスイートとサワーがあり、どちらを使ってもできます。私はサワートラハナが好きなので、うちにあるのは基本的にそちらなのですが、比較のためにスイートトラハナで作った写真も撮っておきました。赤パプリカのソースが添えてある完成品写真のはサワートラハナで作ったもの、こちらの断面写真はスイートトラハナのです。使うトラハナによって微調整が必要ですが、適当で大丈夫です。

トラハノケフテデスのレシピは続きへどうぞ。ギリシャ国外では入手できる場所がかなり限られそうなトラハナですが、ちょっと持て余し気味のトラハナがある……なんて方がもしいらしたら、ぜひお試しください。


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トラハナのミートボール風(トラハノケフテデス)

材料:(小16個分/メゼとして約4人分)
トラハナ...80g
水...200ml+適量
玉ねぎみじん切り...中1/2個分
万能ねぎ小口切り...1本分
ディルみじん切り...大さじ2
フェタチーズ...50g(砕く)
塩、胡椒...適量
小麦粉...大さじ2+まぶし用適量
ベーキングパウダー...小さじ1/2
揚げ油(できればオリーブオイル)...適量

水200mlを鍋に入れて沸かし、トラハナを加える。塊があればつぶしながら煮て、汁気がほぼなくなったら火から下ろし完全に冷めるまで置く。

冷ましたトラハナに玉ねぎ〜ベーキングパウダーまでの材料を加えしっかり混ぜ合わせる。この時、水を約大さじ2加えて丸めやすい硬さにする(ここまで前日に作っておいてもOK)。

たねをくるみ大ぐらいとって、濡らした手で丸め小麦粉をまぶす。小麦粉がなじむまで少し置く。

2018.02.12 trahanokeftedes2
揚げ油を熱し、小麦粉をまぶしたたねを加え揚げる。きつね色になったらキッチンペーパーにとる。

器に盛り、好みでディップソースを添える。


ローストパプリカソース:赤パプリカをローストして皮と種を除く。塩、唐辛子粉、にんにく、ワインビネガーと一緒にフードプロセッサーにかけてピューレ状にする。


MEMO:まとまりにくい場合、小麦粉をさらに大さじ1〜2ぐらい足して下さい。特にスイートトラハナの場合、小麦粉を少し多めに入れる必要があるかと思います。ハーブはディルを使いましたが、他のものを使ってもいいです。パセリ、タイム、オレガノ、ミント、フェンネルなどお好みで。揚げる時の油の量は少なめで大丈夫です。

参考までに、サワートラハナとスイートトラハナの比較画像です。

・サワートラハナ
2018.02.11 trahana12018.02.11 trahana2


・スイートトラハナ
2018.02.13 trahana12018.02.13 trahana2