毎週青空市場でいっぱい買ってくる野菜たち。
新鮮なうちに食べるようにしてますが、手が回らなくてくたびれてくることも……そんな時でも、よほどのことがない限りはおいしく変身させて食べ切っています。

2021.07.25 psiti melitzana
ここ最近は、なすをなかなか料理してあげられずシワシワにしてしまうことが度々。冷蔵庫に入れず置いてあったのを、さっき「これはそろそろ限界!」と救済しました。

なすを使ったギリシャ料理で、よく知られるもののひとつがメリジャノサラタです(日本語だとメリザノサラタやメリザノサラダという表記になっていることが多いかも?)。文字通りメリジャナ(なす)のサラダ(サラタ)という意味で、焼きなすを潰して味つけした一品。ギリシャではディップやスプレッドのようなものもサラダと呼ぶので、これもそのひとつです。



基本のレシピはこちらですが、野菜が入ったり、ヨーグルト入り、ごまペースト入り、マヨネーズ入り(これはあまり好きじゃないですが…)などのバリエーションがあります。いずれも基本的に生のにんにくが入っていて、ビネガーもしっかり効かせてパンチのある味。
とてもおいしいですが、食べたあとのにんにくの臭いがちょっと気になったりもしますね。

そこで(前置き長かったです)、にんにくを使ってないのをご紹介しようと、ふと思い出したわけです。

2021.07.25
実は2013年に出させていただいた本の巻頭のページに写真だけ載せてたものなんですが、そういえば作り方は書いたことがなかったかも?と。グラビア的に献立写真をいくつか……というご提案で撮ったものなんですが、作り方が気になった方もきっといらっしゃいましたよね。


こちら絶版になっているので価格が高くなってしまっているのもありますが、エッセイの割合がかなり多めです。現地情報は古くなってますが、読んでいただけるとうれしいです。※リンクはアマゾンのアフィリエイトで、私にギフト券で30円くらい入ります。


レシピというほどでもない簡単料理ですが、作り方を書いておきますのでぜひ作ってみてください。↓のギリシャ語はただ単に焼きなすという意味です。

丸ごと焼きなすのサラダ(プシティ・メリジャナ)

材料:
なす
塩とお好みで挽きたての黒こしょう
お好みでフェタチーズか羊乳ハードチーズ(ケファロティリなど)
オレガノ
レモン
オリーブオイル

なすは米なすや賀茂なすなど、ちょっと大きめのがいいです。ヘタはついたまま、焼いてるときに弾けないよう包丁の先か何かでプスプスと数箇所軽く刺しておきます。普通に焼きなすを作る要領で、皮が黒くなるまでじっくり焼いてください。炭火だとおいしさ倍増なので、バーベキューの時に作るのもおすすめ。

焼けたらヘタを持って皮をむき(よく焼けた柔らかいなすは崩れ落ちるかもしれないので注意。余分な汁気は切ります)、お皿に置いてフォークで押さえて少し平たくします。

塩とお好みでこしょうを挽きかけ、チーズをのせたい方は砕いたフェタチーズかすりおろした羊乳チーズをかけます。乾燥オレガノも指先で揉んでふりかけ、レモン汁とオリーブオイルをかけてできあがり。

2021.07.25 psiti melitzana2
シンプルな料理なので、素材が大事です。塩は海の塩、レモンはボトルのではなくフレッシュなものを。オリーブオイルはギリシャのEXヴァージンオイルをおすすめします。チーズはなくても、それはそれでシンプルなおいしさですよ。


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