地味にギリシャ料理普及活動を長年やってる私ですが、ちょっと本腰を入れて「サガナキ」を推してみようかと思っています。

2021.07.26 cherry tomato saganaki
Ντοματίνια σαγανάκι

サガナキというのは、上の写真のような両手付きの小さなフライパンのことです。よく見かけるのはアルミ製で、チープな感じが可愛いくて好きなんです。

料理名としてただサガナキというと、小麦粉をまぶして揚げ焼きにしたチーズのこと。その他、「○○のサガナキ」というとサガナキで調理したさまざまな料理を指し、たとえば「えびのサガナキ」(えびをトマトソースで煮てチーズを加えたもの)などが有名です。日本のギリシャ料理レストランでも、チーズのサガナキやえびのサガナキはよく見かけるので、食べたことがある方もおられるでしょう。

私のブログや書籍でもいろんなサガナキを紹介してきましたが、今日の一品がブログ初期に載せたミニトマトのサガナキです。確かどこかのメゼドポリオ(ギリシャ版居酒屋)で食べたものにヒントを得て作ったのだけど、どこだったかは昔すぎて思い出せず……シンプルでなかなかおいしいので、フェタチーズが手に入ったら作ってみてくださいね。

ミニトマトのウゾ風味サガナキ(ドマティーニャ・サガナキ)

材料:
ミニトマト
にんにく
生の青唐辛子または赤唐辛子フレーク(好みで)
オリーブオイル
フェタチーズ
ウゾ(なければグラッパかウォッカ)
乾燥オレガノ

ミニトマトは丸のまま、にんにくはみじん切りにしてサガナキかスキレットに入れる。ピリッとさせたい場合は唐辛子も。青唐辛子を使う場合はスライスして加える。

オリーブオイルを回しかけ、中火にかける。にんにくを焦がさないよう気をつけながら炒め、トマトが熱くなりにんにくの香りが立ったら砕いたフェタチーズを散らす。

ウゾを1ショットほど、ジャッと加え、フランベするか軽く煮立て火から下ろす。ほんの少しアルコール感が残るようにすると大人の味。仕上げにオレガノをふりかける。

MEMO:ウゾほど特徴的な香りではありませんが、グラッパやウォッカ(ギリシャならラキやチプロ)を使ってもいいです。

2021.07.26 cherry tomato saganaki1
フェタチーズにトマトや唐辛子(ピーマン)というのはギリシャ料理の定番で、いろんなバリエーションがあるのですが、このサガナキはウゾの香りがアクセントになっているのと、ミニトマトのプチッと弾ける食感がポイントです。
熱々のトマトで火傷しないよう気をつけてお召し上がりください。


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