早いもので、もう9月ですね。
あんなに暑かった夏も、終わりを感じるとなんだか寂しい気がします。

2021.08.24 moustalevria
Μουσταλευριά

今年の夏休みはいろいろ大変で、自分のこと以外にも不安や心労がかなりあったんですが、なんとなく丸くおさまったかなという感じ。秋はすこしのんびりしたいものです。

タイミングを逃しがちな、季節の味も追っていかなければ。
8月の後半ぐらいからはいちじくや生ピスタチオ(これは今年は無理かな?)、晩生メロンなど。オリーブの時期も今から楽しみです。

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夏から秋への季節のうつりかわりに食べたいお菓子のひとつが、ムスタレヴリア。この時期青空市場ではムストス(ぶどうの絞り汁)や作りたてのペティメジ(ぶどうの汁を煮詰めたシロップ)がよく売っていて、それで作る代表的なお菓子のひとつがムスタレヴリアと呼ばれるぶどうのプディングです。

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ムストスはにごりや不純物を取り除いて澄ませるために木灰やクレイを使うのですが、うちで手早くぶどうを絞って作るのは、普通にアクをすくっただけで特に問題なし。

プディングの作り方もとてもシンプルで、ぶどうの汁にコーンスターチを加えて煮るだけ。甘さはぶどうだけでじゅうぶんなので、砂糖もなしです。
本体は材料2つという、たったこれだけのものですが、「ギリシャのお菓子らしい味」にするのが、シナモンや刻んだくるみのトッピング。ただぶどうの汁を固めたものがこれで変身するので、ぶどうが豊富にあるので作ってみようかなという方はぜひお試しください。


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ぶどうのプディング(ムスタレヴリア)

材料:(4人分)
ぶどう...600g(絞って500ml)
コーンスターチ...大さじ4 ½
シナモンパウダー、くるみ、ごま...適量

ぶどうはフードプロセッサーにざっとかけるか手でつぶし、布で包んで絞り500ml強のジュースを作る。

ぶどうジュースを鍋に入れて火にかける。沸騰してくると表面にアクが浮くので、火を弱めてアクすくい網でしっかり取り除く。

一旦火から下ろし、1/2カップ分くらいを小さなボウルに入れ、底を氷水にあてて冷ます。

冷めたぶどうジュースにコーンスターチを加え、だまが残らないようしっかり溶く。

鍋を再び火にかけ沸騰したら、コーンスターチ液を加え手早く混ぜる。とろみがつき、コーンスターチにしっかり火が通るまで1〜2分煮て、火から下ろす。浅めの器に入れて冷ます。
刻んだくるみとシナモンパウダー、お好みで軽く炒ったごまもトッピングする。

MEMO:味や色は使用するぶどうによって変わります。ギリシャでは常温で食べることが多い気がしますが、冷蔵庫で冷やしても。常温だと翌日くらいまでは大丈夫かと思います。もっと長く保存する場合は冷蔵庫で。