日本はもう年越しモードかと思いますが、ギリシャはクリスマス当日と翌日が祝日。うちはイベントに関してはかなりあっさりしてるので、25日にちょっとだけクリスマスっぽいものを作りました。

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【今年のメニュー】
・栗&ソーセージミート入りターキーロールとマルメロのロースト
ギリシャ風ロールキャベツ肉なしヴァージョン
・グレープフルーツとアボカド入りグリーンサラダ
・ギリシャのクリスマスブレッド
クラビエデスとメロマカロナ


ちなみに我が家ではここ2年くらい?週末は土曜が肉で日曜がピッツァと決まってるのですが、今年はクリスマスと年越しが週末なので基本は普段のメニューでいいかな……ということに。クリスマスは比較的何でも食べる長女が喜びそうなメニューにしてみました。

ギリシャでは、このようなお祝い事のときには、とにかく肉料理が大量に出てくることが多いです。
肉料理のオンパレードになる復活祭と比べたら若干おとなしめな気もしますが、お肉のローストなどがどーんと出されます。肉の種類は家庭によって好みが結構違うようで、現代ではターキーのローストも定番。
ロースト以外の肉料理では、地方の伝統料理だったり豚肉の煮込みなども。昔はクリスマス前に豚一頭を捌いていろんな保存食を作ったりするのが一般的だったので、豚肉をクリスマス料理として食べることも多いのです。

我が家に限って言えば、家族全員が食べられる肉が豚肉としっかり火の通った牛肉だけなので、クリスマスの料理は豚肉とセロリの煮込みをよく作ります。特にアヴゴレモノ(卵レモン)ソースで仕上げた白いタイプはクリスマスにぴったり……なんですが、これも夫と次女は食べないから半分はアヴゴレモノなしにする必要が。今年はクリスマスイブが豚肉料理だったので、クリスマス当日は上記メニューといつもの巨大ピッツァにしました。

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それで、たまにはターキーの料理でも作ってみるかという気になったのだけど、長女と私しか食べないので控えめな量で。もも肉を1本買ってきて骨から外し、クリスマスっぽいターキーロールを作りました。

どういう風にするか考えながら適当に作ったからレシピは作成してないのだけど、自分用覚え書きも兼ねて大まかな作り方を記しておきます。

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栗&ソーセージミート入りターキーロールとマルメロのロースト

1.ターキーはもも肉を使いましたが、胸肉でもいいです。骨からはずして、巻きやすいよう開いておきます。今回は2週間ほど前に肉の下ごしらえをしたので、塩、こしょう、にんにくすりおろし、オリーブオイルで下味をつけて冷凍してありました。

2.フィリングに使うソーセージミートを前日くらいに作っておきます。豚ひき肉(今回は包丁で叩いた肉を使用)に、塩、こしょう、にんにくすりおろし、粗くすりつぶしたフェンネルシード、セイボリーを加え粘りが出るまで混ぜます。ソーセージは栗やマルメロに合いそうな感じのものなら何でもOKで、刻んだオレンジの皮やポロねぎを加えても。

3.栗は茹でて皮をむいておきます。マルメロはくし切りにし(皮はそのままでいい)、レモン汁を少し加えた水に浸けておきます。オーブンは200℃に予熱します。

4.ターキーは皮目を下にして広げ、ソーセージミートを薄めにのばします。薄く削ったグラヴィエラチーズを散らし(隠し味的なもので、なくてもいい)栗(大きければ半分くらいに割る)を全体にのせて端からしっかり巻いていきます。皮がたるんでいるところがあればととのえて、たこ糸で縛ります。

5.ローストパンに入れ、オリーブオイルをひとたらしして(好みでバターでも)オーブンに入れます。脂が出てくるまで焼いたら、水気を切ったマルメロを加え脂を絡め、ワインを少し加えさらに焼きます。

6.何度か脂をかけながら焼き、ターキーロールの中まで火が通り皮がこんがりしたらできあがり。

7.お好みでソースを作ります。ターキーロールとマルメロは取り出し、冷めないように置いておきます(スイッチを切ったオーブンに入れておくといいです)。ローストパンに残った脂が多すぎたら少し捨て、小麦粉を加え軽く炒めます。ワインかブイヨンまたは水を加えのばし、鍋に漉し入れてとろみがつくまで煮て味をととのえます(バルサミコを少し入れると味が引き締まる)。

8.ターキーロールを食べやすくスライスしてマルメロと一緒に盛りつけ、ソースを添えてできあがり。

※もちろんチキンで作ってもいいです。日本では皮付き骨なしの鶏肉が普通に売ってるから気軽に作れそう。小さめサイズの丸ごと一人分で出してもいいし、そのサイズならオーブン焼きじゃなくフライパンで作っても。


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盛りつけ例。サラダは先にバタバタと撮影したから完成形ではないです。
フリルレタスとルッコラに、スライスしたアボカド、少しほぐし気味にしたグレープフルーツをのせ、砕いたフェタチーズを散らします。食べる直前にハニーマスタードヴィネグレットを加え和えます。

ロールキャベツはラハノドルマデスやサルマデスと呼ばれ、冬の定番ギリシャ料理。おくるみに包まれたキリストを連想させるとかで、クリスマス料理としても出されることが多いです。米とひき肉のフィリング入りでアヴゴレモノソースで仕上げたものがポピュラーですが、今回は肉なしのプレーンなタイプにしました。アヴゴレモノソースのロールキャベツはレシピ本に掲載していますが、他のバリエーションもブログにいろいろ載せてるので興味のある方は検索してみてください。

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2022.12.25d
長くなってしまったので、今日はここまで。
クリスマスブレッドはレシピを書いたので次回掲載しますね。
今年のクリスマスは過ぎちゃいましたが、いつ食べてもおいしいパンなのでお楽しみに!


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