毎年、今ぐらいの時期って夏野菜がかなり高騰しますね。旬のものを食べればいいと言えば、それまでですが…...。

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いつだったか、スーパーでなすが1個ずつ袋に入って売られてるのを見てびっくりしたことがありました。この冬は寒い時期が短かったからか、そこまでではないけど。

なすと言えば、少し前にこちらの本(↓画像はAmazonのリンクです)で読んで気になっていた野菜のパスティチオを作ってみました。



ギリシャ北部にあるアトス自治修道士共和国で、日本人として初めて司祭となったパウエル中西裕一氏のご著書。
ギリシャ正教について柔らかい文体で書かれていて、とても読みやすい本です。女人禁制の聖地アトスの修道院での暮らし、そしてそこで出される料理についての記述もあり、やはり私にはその部分が一番楽しめました。


パスティチオ(パスティッチョ)は本来ロングマカロニとミートソースとベシャメルソースを重ねてオーブンで焼き上げた料理で、ムサカの野菜部分をパスタに置き換えたものと言うとイメージしやすいかもしれません。ミートソースの代わりに野菜を使ったレシピ(記事最後のリンク)を以前ご紹介しましたが、とある修道院のパスティチオはなすやじゃがいもと重ねてあったそうで、ムサカと合わさったみたいで面白いなと興味を掻き立てられました。

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こんな感じかな?と作ってみたもの。

下から、じゃがいも、トマトソースをからめた太めのマカロニ(ギリシャで売られているパスティチオ用のロングマカロニを使いました)、なすのスライス、ベシャメルソースを重ね、パン粉とパルメザンチーズをトッピングしてオリーブオイルを薄くかけてオーブンで焼きます。


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ナスで分離された状態のトマトソースの酸味と上のベシャメルソースのコクが、口のなかで混じり響き合う食感と味わいが特徴的です。


どうでしょう、ちょっと食べてみたくなりませんか?
この修道院ヴァージョンも気に入ったので、なすが安くなったらまた作ろうと思います。


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こちらは我が家風のベジタブル・パスティチオです。家族の好みにあわせてベシャメルソースの層が薄めになってますので、たっぷりが好きな方は量を少し増やしてください。

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