今年はなんだかギリシャらしいカラッとした天気じゃないのですが、ようやく夏らしくなってきました。

2023.04.26 melitzanes pastitsada
暑い時こそしっかり食べて……というのはもちろん心がけているけれど、気温が高いとあまり肉は触りたくないというのが本音。私も夫も肉料理は週に1、2回でいいので、子供たちにだけ用意する場合も多いです。

今日ご紹介する料理は、本来牛肉や鶏肉(特に雄鶏)で作られるコルフ島の郷土料理を菜食アレンジしてみたものです。ワインやスパイスを加えたトマトソースでじっくり肉を煮込んだ料理はギリシャでは全国的に見られる定番ですが、コルフ島のパスティツァーダはより多くのスパイスをブレンドした複雑かつスパイシーな味が特徴。




菜食ヴァージョンはきのこなんかもおいしいですが、夏らしくなすで。
トマト系ソースやスパイスとの相性は言うまでもなく、これからの季節にぴったりな一品になりました。

2023.04.26 melitzanes pastitsada1

なすのパスティツァーダ風(メリジャネス・パスティツァーダ)

材料:(2人分)
なす...3〜4本(250〜300g)
玉ねぎ...中1/2個(80g)
にんにく...1〜2かけ
完熟トマト...350g
トマトペースト...大さじ2
オリーブオイル...大さじ4〜5
赤ワイン...大さじ2
ワインビネガー...大さじ1/2
塩...約小さじ3/4

スパイス:
パプリカ、カイエンペッパー、シナモン、オールスパイス、こしょう...各小さじ1/4
クローブ、ナツメグ...各小さじ1/8
ベイリーフ...1枚

ブカティーニまたは好みのパスタ...約180g
すりおろしチーズまたはチーズ代替品...好みで適量


なすは大ぶりに切り、軽く塩をふってしばらく置いておく。
玉ねぎ、にんにくはそれぞれみじん切り、トマトはすりおろしておく。スパイスはあわせておく。

なすから出た水気をキッチンペーパーで拭く。フライパンを中火で熱してオリーブオイル大さじ1〜2を入れなすを並べて焼く。全面に程よく焼き色がついたら鍋に移す。

なすを焼いたフライパンにオリーブオイル大さじ2〜3と玉ねぎを加え弱火でじっくり色づかせないよう炒める。玉ねぎがやわらかくなったらにんにくを加え、香りが立つまで1〜2分炒める。

スパイス類、トマトペーストを順に加え、オイルになじませるように炒める。少し火を強め、ワインとワインビネガーを加えアルコールが飛ぶまで軽く炒め煮にする。

トマトと塩小さじ1/2を加え、つぶすように数分煮てからなすの入った鍋に加える。鍋を火にかけ、くつくつ沸騰してきたらふたをして弱火で20〜30分煮る。なすがとろけるようにやわらかくなり、ソースの味がなじんだらできあがり。味をととのえ、火からおろす。

パスタを茹でて水気を軽く切り、パスタを茹でた鍋に戻す。パスティツァーダのソースだけを適量加え和え、器に盛る。パスタの上か脇になすを盛りつけ、ソースをかける。食べる時に好みでチーズをふりかける。

MEMO:伝統的なパスティツァーダと混同されないように、「パスティツァーダ風」としました。なすを大ぶりに切ることと、それを単品で具材とすることでパスティツァーダらしさを出しています。彩りや栄養バランスが気になる人はサラダなどサイドディッシュで補ってください。

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