去年に引き続き、クリスマスはザキントス島の郷土料理を取り入れました。

2024.12.25a
今年はちょっと慌しかったのと、子供達も大きくなってクリスマスは遊びに出かけるだろうから何もしなくていいかなと思ってたんですが、早めに仕事を終えることができたので無理のない範囲でクリスマス料理を用意しました。


2024.12.24b
クリスマスイブは茹でブロッコリーと、「クルラ」というクリスマスブレッド。
クルラは甘いクリスマスブレッドで、スパイス風味の甘い生地にドライフルーツやナッツを入れ、リング型に焼きます。仕上げにごま、砂糖、カラフルなシュガースプリンクルなどトッピングするのだけど、代わりに先日お菓子を作った時に余ったドレンチェリーを刻んで散らしてみました。
伝統では、このクルラには新年のケーキ「ヴァシロピタ」みたいにコインを入れて焼きます。クルラを暖炉へ持って行き、真ん中の穴から赤ワインやオイルを火に注ぎ祈りを捧げてから切り分けるのだとか。


2024.12.24a
そして、なぜかザキントス島にはクリスマスイブにブロッコリーを食べる伝統があり、セロリと一緒に柔らかく茹でたものにレモンとオイルをかけたのがクリスマスイブの夕食だそう。現代では、もっといろいろなご馳走が出そうですが。
うちはブロッコリーの他に、フライドチキンと焼き餃子でした(笑)子供時代の日本のクリスマスみたいなのをやりたいな〜と思いつつ、なかなか実現できずに何年も経ちます。


2024.12.25b
クリスマスの昼はザキントス風のアヴゴレモノスープ(卵レモンスープ)を今年も長女とふたり食べました。ザキントス島でクリスマスなどお祝いに食べられるアヴゴレモノスープはターキーまたは鶏に牛や豚も加えじっくり煮込んだスープがベース。米も卵も一般的なアヴゴレモノスープよりも多く入れるため食べごたえがあり、仕上げにチーズをふりかけるのも特徴です。
去年はスープに使ったターキーレッグのローストも作ったけど、今回は肉を捌いたあとの骨だけ使いました。卵白を泡立てる方法で作る、ふわっとしたアヴゴレモノがほっとするおいしさです。

アヴゴレモノといえば、豚肉とセロリの煮込みやロールキャベツなんかもギリシャのクリスマス料理です。我が家では支持率50%なので長いこと作ってないんですが、あれもいいものですね。毎年この時期はお菓子作りやらで疲れているので癒しを求めているのかもしれません。

今年は余裕がなさすぎて無理だからクリスマス菓子中止宣言をしてたんですが、結局クリスマスの朝に娘が友達へのプレゼント用に作ったお菓子の手伝いがてら、メロマカロナだけ急遽作りました。生地に入れるオレンジは買ってなかったので、みかんの汁と皮をミキサーにかけて。オレンジとはまたちょっと違った風味で、これもおいしいです。


【関連記事】



ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ