野菜の煮込みは年中作っているけれど、夏場は特に登場回数が増えます。

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単品野菜だったり、いろんな野菜のごった煮だったり、一応変化はつけているつもり。
ごった煮はラタトゥイユのようなものですが、ギリシャではじゃがいもを入れる場合が多いです。
それから、野菜は比較的大ぶりに切るのがギリシャらしくするポイントでしょうか。お隣の国トルコの料理ととても似ていると言われるギリシャ料理ですが、トルコでは素材を小さく切ったり形作ったりする印象ですが、ギリシャは大きくラフな感じにする傾向があります。

うちの場合、野菜のごった煮は、玉ねぎ、にんにく、なす、ズッキーニ、ピーマン、いんげん、じゃがいも、トマトが基本材料。赤いフロリナペッパーやパプリカを入れることもあるけど、私は子供の頃から緑のピーマンの味が好き。甘酸っぱいパプリカが昔はちょっと苦手だったので、今でも緑のほうをよく使います。

なすとピーマンをところどころ色づくぐらいに炒め、一旦取り出しておきます。同じ鍋に玉ねぎとにんにくを入れしんなりするまで炒め、いんげん、ズッキーニ、トマト(熟し方がいまいちならトマトペーストも少し)と加え炒め、水と塩を加えふたをして少しやわらかくなるまで煮ます。じゃがいも、なすとピーマンを上にのせて、じゃがいもの表面のかたさが失われる程度に煮たら、ざっくりと混ぜて野菜が全部やわらかくなるまで煮ます。
味つけはごくシンプルに塩こしょうで、ブイヨンの類は不要。煮込む時に好みで入れるハーブは、うちの場合乾燥オレガノか生のパセリです。

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そういえば……と去年の夏に作ったクシノホンドロス(粗びきの麦を発酵乳と煮て乾燥させた保存食)をそろそろ使い切りたいのを思い出し、私と長女が食べる分だけに入れました。

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多めに作った煮汁を別の鍋にとってクシノホンドロスを煮て、やわらかくなったら野菜の煮込みとあわせて数分煮たらできあがり。全量をクシノホンドロス入りで作る場合は、最初から加えて一緒に煮るといいです。

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2種類の自家製クシノホンドロス。握った形で乾燥させたのもよく見かけますが、ほぐして乾かしています。この方法だと乾燥不足で傷んだりという心配がなく、調理するときも使いやすいです。詳しくは、関連記事をご覧くださいね。


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