冬と春の境い目ぐらいに出回る食材のひとつが、ハネムスカリの球根です。

2026.03.17 volvoi me koukia
春に花が咲く植物なので、本来の旬ではない気がしますが、復活祭前の断食期間に特によく食べられる食材だから2月3月ぐらいに売っているのでしょう。

ギリシャでハネムスカリ球根は、ピクルスにして食べるのが一般的です。動物性食品を断ち、質素な食事を心がける断食期間において、ピクルスは欠かせないもののようで、普段より消費が伸びます。よく売ってるのはミックスピクルス、きゅうり、唐辛子辺りですが、ハネムスカリ球根のピクルスを置いている店も。クレタ島などいくつかの島々や田舎の方だと遭遇率が高そうだけど、アテネでは置いている店がかなり限られそうです。

そういえば、カサラ・デフテラ前に近所の小さなスーパーへ買い物に行った時、「ヴォルヴィ(球根)はある?」と訊いているおばあさんがいました。店の人はハネムスカリ球根自体を知らなかったのか、首をひねっていましたが。

生の球根も、今シーズンは私の行動範囲内では少ししか見かけなくて、3月も半ばになってようやく買うことができました。ピクルスよりも、他の食べ方をするのにはまっていて、気分にまかせていろんな食材との組み合わせや調理法を試しています。


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まずは、そら豆と煮たもの。この組み合わせは好きで、サラダのようにしてもいいのだけど、今回はフェンネルを加えた塩味の煮込みです。


2026.03.17 volvoi
剥いて水に晒しておいた球根を下茹でなしでオリーブオイルで蒸し焼きにし、そら豆とフェンネル、水、塩を加えやわらかく煮てできあがり(好みでワインビネガー少々を加えても)。そら豆は、若いものだとさやごと使っても美味しいです。


2026.03.12 volvoi me horta
もうひとつは何かホルタ(野草)とあわせたのが食べたいなぁと思い、作ってみました。


2026.03.11poppy
ホルタは今年なぜかよく売っているヒナゲシを使いましたが、他の野草や青菜でも。アクが強いものやシュウ酸が多いものはさっと下茹でするといいです。これもまず球根が少しやわらかくなるまでオリーブオイルで焼いて、青菜とハーブ(今回はカフカリスラ、チャービル、フェンネル)、塩、水を加え、全体がくたっとするまで煮込みます。

敢えて味つけを塩だけにしたのは、私が何にでも胡椒を入れるのを好まないのと、ハネムスカリ球根を調理してると古代に思いを馳せてしまうからです(前にも書いてるけど)。と言っても、古代の食文化にそんなに詳しいわけではなくて、「現代人が食べるような食材に見えない……」と感じるからなんですが。自然とあわせたくなるのも、ギリシャに古くからある食材がしっくりくるような気がします。


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