ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: 料理・食べ物について

野菜や果物が豊富なギリシャで暮らしていると、あれもこれもと買っても食べきれないという贅沢な悩みがあります。

2026.08.26 psari me bamies
無駄のないよう買い物してると、旬素材に絞っても後回しになってしまうものがどうしても出てきてしまいます。家族全員が食べないオクラも、そんな食材のひとつ。夏の間しか出回らない野菜なんだけど、いつも8月の半ばを過ぎるくらいになってから、ちょっと慌てて買ってきます。


2026.08.26 psari me bamies1
今年もそのパターンで出遅れたオクラでしたが、先週はクレタ島の郷土料理の「魚とオクラのオーブン焼き」を作りました。
拙著「おうちでギリシャ居酒屋」に、切り身を使ったレシピを掲載しています。クレタ島の郷土料理として知られるこの料理は、居酒屋の定番メニューというわけでもないのですが、きりっと冷やした白ワインやロゼワインによく合うし、夏のギリシャを思い浮かべながら味わっていただきたい一品です。


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今年の夏の暑さはそれほどでもなかったなぁと油断してたら、8月終わりになってシーズン一番の猛暑の日々で嫌になってます。何日も暑い日が続くと、建物にも体にも熱がこもるのを感じますね。

2026.08.26 fanouropita
そんな中ですが、8月27日は聖ファヌリオスの日なので、その前日である昨日「ファヌロピタ」を焼きました。
ピタというと薄焼きパンのピタパンを思い浮かべる方が多いかと思いますが、ギリシャ語ではパイや素朴なケーキのことも指します。ファヌロピタは聖ファヌリオスにちなんだケーキで、オレンジや甘いスパイスの香る、典型的なギリシャ菓子の味わいです。乳製品や卵などの入らないオイルケーキなので、今風にヴィーガンケーキと紹介されたりも。材料は7つか9つ、またはそれ以上の場合もありますが、奇数と決まっています。

行事食としては、聖ファヌリオスの祝日前日に焼き、教会へ持って行って祝福を受けてから人々に振る舞うのが習わし。また、聖ファヌリオスは失せ物を見つけてくれる聖人なので、大切なものを無くしたときに願掛けで焼かれることもあります。我が家では、ただ単におやつや朝食として食べるだけですが。甘さ控えめでスパイスの効いたケーキなので、ワインにも合いますよ。


2026.08.26 fanouropita1
ファヌロピタは仕上げに粉砂糖をふりかけてもよく、ステンシルで綺麗な模様をつける人も多いです。ステンシルには、ギリシャではレース編みの敷物がよく使われるほか、十字架の模様なども。甘党の家族には粉砂糖をかけた方が受けがよさそうだなぁと思いつつ、私はごまを散らして焼いて、そのままで出すことが多いです。


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ファヌロピタのレシピは、こちらに掲載しています。
10年以上前の本なのでお店情報などは古く、もう絶版になっていますが、ギリシャの食に関するエッセイとレシピ中心の内容です。掲載レシピの多くはその後発売された「ギリシャのごはん」レシピ本に収録されています。

そろそろ秋の気配を感じる今日この頃ですが、週末はこの夏最後(?)の熱波に見舞われるよう。あまり出歩かないせいか、まあまあ過ごしやすい夏だったなぁという印象です。

2026.08.18
最近はやたらとアマランサスが食べたい気分だと前回の記事に書きました。もちろん他のものも食べてるのだけど、今年の夏はこれで乗り切った感が。季節が変わらないうちにほかの夏野菜もいっぱい食べておこうと思います。

アマランサス以外でも、夏はあまり手間をかけない野菜料理が中心になります。イェミスタなども食べたいなぁと思いつつ(長時間オーブンを使いますが、素材的に夏の料理なのです)、材料を鍋に放り込んで煮込むだけのものや、サラダ類がやはり多くなってしまいました。

トップの写真は、「おうちでギリシャ居酒屋」にも載せた「フェタ唐辛子」。



掲載レシピの中では最もシンプルなもののひとつですが、この組みあわせがとてもいいんですよ。今回のは写真をよく見ていただくと濃い緑と黄緑の2色になってますが、辛い唐辛子がとても辛かったので甘唐辛子と混ぜてます。あとの2品はスベリヒユ入りのサラダとヒラタケのマリネで、野菜メゼの日でした。

2026.08.02 tourlou
頻繁に登場する煮込みはその時あるもので作るので、同じごった煮でも微妙に違った感じに。近年普通の青空市場でも見かけることが多くなったゴーヤーを入れたトゥルルは、苦味がアクセントになりおいしい。


2026.08.18 purslane
夏の茹で青菜(ホルタ)は、一番登場回数の多いのがアマランサス、二番がおかひじきという感じなのですが、スベリヒユも。スベリヒユはそれ自体に酸味が結構あるので、塩とオリーブオイルだけで食べるのが好きです。


2026.07.26 dried vegetable
ギリシャ料理じゃないけど、スベリヒユは去年に続き今年も「ひょう干し」を作りました。毎年作っているかんぴょうも引き続き。冬に食べるのが楽しみです。


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お久しぶりです。しばらく投稿してませんでしたが、6月終わりに一時帰国していました。

2026.07.10 xortorizo me vlita ke feta
梅雨で涼しかった日本からギリシャへ戻ったら、丁度暑くなるタイミングで、軽めの野菜料理をたっぷり食べたい気分。夏の間、毎週のように買う葉野菜がヴリタ(アマランサス)です。

日本では沖縄野菜としてちらほら売られているらしいアマランサス(雑穀じゃなく葉野菜の方)ですが、今回の一時帰国での収穫は、実はその辺に雑草として生えているアオゲイトウやイヌビユと同じか近縁種だと気付いたこと。
実家の畑に生えていたのを摘んで作った料理をnoteの記事に書いたので、関連リンクからご覧ください。


2026.07.09 vlita
ヴリタの最もベーシックなギリシャ料理は、茹でてサラダのように食べるというもの。レストランのメニューでもよく見かけるホルタ(野草や青菜総称、それを茹でたサラダも指す)は、夏季だとヴリタが定番です。

ホルタは基本的に塩とオリーブオイル、レモンをかけて食べるんですが、ヴリタの場合はレモン派とワインビネガー派に分かれます。ワインビネガーをかけて食べる場合は特に、生にんにくを加えることも。


2026.07.16 vlita with grated tomato
また、茹でヴリタは他の青菜のホルタと比べ食べ方のバリエーションが多く、スティフノス(イヌホオズキ)と混ぜたり、ズッキーニやじゃがいもを茹でたものも足したり、トマトと食べたりも。トマトは生をすりおろすか、軽く茹でて潰したのをソースのようにします。
生トマトのすりおろしをあわせるのが私の一番お気に入りの食べ方で、トマトの甘酸っぱさが、ほろ苦くワイルドな味わいのヴリタと相性抜群。皺の寄った塩漬けオリーブを添えるのが、私的にはマストです!お好みでフェタチーズを添えても(もしくは砕いたのをかけても)おいしいですよ。

茹でサラダ以外には、炒め煮、パイ、リゾット風などもよく作ります。ギリシャ料理以外だと、ガーリック炒め、パスタの具材として、おひたしやごま和え、ナムルなど、いろんな料理で楽しめる青菜です。

【関連リンク】




4月の下旬ぐらいから出始め、5月が最盛期となるぶどうの若葉。
まだ売ってますが、そろそろ旬も終わりなので、今シーズン作ったドルマデスのまとめを載せておきます。

2026.04.30 dolmadakia yialantzi
まず最初に作りたいのは、ハーブライス詰めのドルマダキァ・ヤランジです。
薫り高い数種類のハーブに、玉ねぎやねぎの甘味、オリーブオイルのふくよかさ、レモンのさわやかな酸味が、ぶどうの若葉のフルーティーかつハーバルな風味とあわさって絶妙な味わいを生み出します。
ハーブライスだけのと、松の実&カランツ入り、どちらも捨てがたいので半々ずつ作りました。


2026.05.07 dolmadakia with salt cod
2回目は、干し鱈入り。干し鱈を入れたドルマデスは、いくつかの地方で見られる郷土料理です。初めて作った時は、それほど好きではないなぁという感想だったのだけど、懲りずに何度か作っているうちに自分なりの最適解が見えてきた感じ。


2026.05.07 dolmadakia with salt cod1
ハーブやスパイスはその時にあるものや気分で少し変えたりしますが、カランツ入りのがうちの定番となっています。


2026.05.12 dolmadakia
3回目は肉入りとレンズ豆入りの2種類にしました。


2026.05.12 dolmadakia with meat
ひき肉と米のフィリングを入れたドルマデスは、アヴゴレモノ(卵レモン)ソースで仕上げる方がどちらかといえば一般的なのですが、我が家のはトマト風味。夫の母方の叔母さんが作ってたのを真似て、レシピ化したものです。


2026.05.12 dolmadakia with lentils
レンズ豆入りは、シミ島の郷土料理です。夫の母方の家族に縁のあるシミ島にはドルマデスの独特な地方バリエーションが複数あって、レンズ豆やファヴァを米とあわせてフィリングにすることも。私のレシピのお手本としたのは島のビーチタベルナで昔出会ったものですが、オレンジの香りがアクセントの洗練された味わいです。


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ぶどうの葉のハーブライス詰め(ドルマダキァ・ヤランジ)は、「ギリシャのごはん」レシピ本にも掲載。定番料理から、お店の再現料理や郷土料理など満載なので、お手に取っていただけると嬉しいです。

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