ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: 季節もの

カロ・パスハ!(ハッピー・イースター)
今年の東方教会の復活祭は4月12日。西方教会の復活祭から1週間遅れです。

2015.03.24 eggs

最近は日本でもイースターを定着させようとしてるのか、よく聞くようになりましたね。まだイメージしにくいイベントだと思いますが、とりあえずイースターエッグでしょうか?
ギリシャでは赤く染めた茹で卵が伝統的なイースターエッグ。私が自分で作る時は玉ねぎの皮で赤茶色に染めています。
また、チョコレートのイースターエッグも定番で、おまけの入った大きなチョコエッグを貰うのを子供たちは毎年楽しみにしています。

ギリシャのイースターエッグについてはこちらに書いたので、興味のある方はご覧ください。→ギリシャのイースターエッグ


2015.04.12 mageiritsa

40数日もの断食(ギリシャ正教では、動物性食品の禁止)を終えるのが、聖土曜日の夜中から復活祭の日曜に日付が変わったあとに食べるマギリッツァというスープ。教会のミサから帰ってきて、まずはこれを食べます。
本来は羊の臓物にロメインレタスやハーブを加えて作りますが、うちは私以外モツが苦手なので残念ながら作る機会があまりなく……以前は少量で作るためにチキンレバーを使ったり、マッシュルームでベジヴァージョンのを作ったりもしてたんですが、今年はチキンで作ってみました(これなら長女も食べれる!ということに今更気付き^^;)

作り方は普通のチキンスープとあまり変わらず、ロメインレタス、ネギ、ディルと、好みで少量の米を加えるだけです。卵とレモン汁を溶き合わせたアヴゴレモノを仕上げに加えてできあがり。アヴゴレモノ好きじゃない夫と次女には出してませんが、これは長女にも好評だったので来年も作ろうと思います。

卵割りゲームは、微妙な判定でしたが1位が私、2位は長女という結果に。
この赤卵は着色料に慄きつつも食べるのですが、長女はおつまみ仕様の卵サラダにして2個食べてました。

おつまみ卵サラダ


2015.04.12 breakfast

復活祭には焼き菓子もいろいろ作ります。朝ごはんに、これを食べるのが楽しみ♪


2015.04.11 koulourakia

定番のイースタービスケット、今年は長女が生地作りから全部やってくれました。
楽できて嬉しい(笑)

ギリシャのイースタービスケット(クルラキァ・パスハリナ)


2015.04.11 tsoureki

チュレキという甘いパンも定番。本来はマフレピ(ワイルドチェリーの仁)、マスティハ(ヒオス島に自生する木の樹液)などで香り付けをし、復活祭用には赤いイースターエッグを埋め込んで焼いたりするのですが、我が家ではいつもオリジナルのお菓子っぽいチュレキを作ります。

ドライチェリー&チョコチップのチュレキ

これの為に毎夏サワーチェリーを大量に干すのもすでに我が家の伝統。
レシピの倍量で2個作ったのですが、すでに1個目が小さいひと切れしか残ってません。
やっぱり普通のチュレキも作りたいな〜と思うのですが、「なんで全部ヴィシノ(サワーチェリー)のにしてくれなかったの!」と言う子供たちの声が聞こえてきそうで(汗)
次回は3個作って1個を普通のにしようか……悩むところです。



復活祭の料理は焼いたラムや仔山羊が定番ですが、うちの家族は長女以外好きじゃないし、私は去年の仔山羊やモツ料理でまだお腹いっぱいな感じ。というわけで、今年は子供用にはチキンを焼いて、大人用はギリシャ風ミートローフにする予定です。
ミートローフは卵入りで作るとイースターっぽいですね^^



ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ

Καλή Χρονιά!

2014.12.23 kremmidia

いつも拙ブログを見てくださり、ありがとうございます。

2014年は、新しい挑戦もあり、厳しくも充実した一年でした。
来年も引き続き、ギリシャ料理をいっぱい紹介していけたらと思います。


※写真はギリシャのお正月飾りのようなものです(→過去記事)。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ

今年も作りました♪

2014.12.22 christmas cookies

定番だけど、毎年微妙に違うのです。


2014.12.22 kourambies

クラビエデスは、アーモンド入りのホロホロバタークッキー。
冷蔵庫で眠ってた皮付きアーモンドを使ったのだけど、量が少なかったのでくるみも入ってます。
とてもシンプルなのだけど、作る人によってそれぞれこだわりがあるんですよね。
この時期あちこちで手作りのを頂く機会がありますが、大きくて食べごたえのあるもの、一口で食べられるミニサイズ、ナッツごろごろの、ナッツを細かくしたもの……同じように見えて結構個性的です。

生地にはコニャック(と言いつつメタクサを使うことが多いですが)やウゾを入れたりするのですが、今年はウゾ使用。出来上がりは、ウゾの香りは特にしないですが。
焼き上がりにオレンジフラワーウォーターを塗ろうと思ってたのに忘れてしまったのが残念!
とてももろくホロホロのも好まれますが、私は少し歯応えがあるのが好きです。いつも柔らかく作っちゃうので、次回はもうちょっと硬くしようと思います。


2014.12.22 melomakarono

メロマカロナは砕いたくるみを仕上げにまぶしますが、私はいつもフィリングとしても入れています。
今回はくるみをクラビエデスにも使ったり、娘のつまみ食いで減ってしまったので、その分胡麻を足しました。
クレタ島やロドス島で胡麻入りのメロマカロナを作ったりするようですが、これも美味しいんですよ。

ギリシャ人はクラビエデスよりメロマカロナが好きな人が多いみたいで、我が家でもメロマカロナの方が断然人気。すごい勢いで減り、明日のクリスマスを前に消えてしまいました。今日は、また焼くことになりそうです。


2014.12.22 melomakarono me kastano

メロマカロナもうひとつ。私のオリジナル、栗入りメロマカロナのチョコがけです。
チョコレートコーティングされたメロマカロナは伝統的ではないけど近年の定番となっていて、普通のダークチョコレート以外にオレンジなどフレーバーチョコのも見かけたりします。

私は面倒なのとチョコをあまりたっぷり使いたくないのとで、チョココーティングではなく線状に絞りかける方法。
ナッツ嫌いな次女はチョコがけのメロマカロナだけは食べるのだけど、中の栗はいつも残しています^^;
今度はフィリングなしのチョコがけメロマカロナも作ってあげなければ……。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ

ギリシャ正教最大のイベント、復活祭を迎えました。
我が家ではあまり盛大にお祝いしないのですが、一応形だけはとこんな感じで……。

2014.04.19 easter

ここ数年は普通のチュレキ(菓子パンの一種。復活祭用は赤く染めた卵を埋め込んで焼く)を作ってた気がしますが、今回は家族受けのいいドライサワーチェリーとチョコチップのチュレキにしました。
去年の夏に干したサワーチェリーが後生大事に取ってあったので、せっかくだからイベントの時に使おうかと。ドライサワーチェリーはいろんなお菓子に活躍するものですが、いっぱい干しても縮んで少量になってしまうから使い惜しみしてしまうのです

一緒に写っている赤い卵とチョコ卵は義母から頂きました。


2014.04.18 koulourakia

クルラキァも。
成型は子供たちの担当で、いろんな形のができあがりました。スタンダードな輪っか型やねじり型のほかに、ハート、うずまき、それぞれのイニシャル(これはすでに食べてしまったので写ってないですが)など……。

復活祭のお菓子を作ったり卵を染めたりは聖木曜日にするのが伝統で、ギリシャの主婦は一日かけてこれらを大量生産します。うちの場合、作ったのはクルラキァだけで、チュレキは本当にギリギリになってから。復活祭前に食べられると困るからという、単純な理由からなのですが(笑)
今年も聖土曜日に前述のチュレキを焼きましたが、キリストの復活を迎えるまで死守するのが大変でした^^;


2014.04.20 mageiritsa

深夜に教会へ行ったあと、一人マギリッツァ。今年はちゃんとモツで作りましたよ〜。日本の年越しそばのような趣があります。

ちなみに今年の卵割りゲームの勝者は長女でした^^


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ

前回の記事でアーティチョークのパイをご紹介しましたが、8個あるアーティチョークの半分はオイル漬けにしてしまいました。
保存が効くし、作っておくと便利です♪

2014.03.05 artichoke & muscari

アーティチョークのオイル漬けはギリシャでもよく作られる保存食で、とくに小さな野生アーティチョークで作ったものは美味しいです。
レシピはこの本↓を参考に。蜂蜜を使うことによるマイルドな味わいが気に入っています。



イタリア料理の本ですが、作り方はギリシャ式のとだいたい同じでビネガー液で煮てからオイルに漬ける方法。ただ、この手の保存食をギリシャのレシピ本など見ていると、明らかに酸っぱそうなものも多いのですよ……薄めてない酢だけで漬けるとか(汗)


後ろの瓶に入ってるのは、ムスカリの球根です。
ギリシャでは春先になると市場に並ぶ、ムスカリ球根。これは園芸用ではなく食用で、水にさらしたり何度も茹でこぼしたりして苦味を抜いてからピクルスにします。
毎年作り方を変えたりしていろいろ試しているのですが、今年はオイル漬けにしてみました。

2014.02.21 muscari

ムスカリの球根は国産も売ってますが、イタリアや北アフリカ産の輸入品もよく見かけます。イタリアでは一部地方で食用にすると聞きましたが、北アフリカでも食べるのでしょうか……?国産は、コリンスィア辺りで採れるようです。

球根には結構泥が付いているし、切ると少し粘るので下処理がなかなか大変。ちょっと奮発して国産のを買うのですが、小粒のが多く処理に手間取り軽く後悔します^^;
苦味は小粒の方が強いので、大粒が多い輸入品の方が扱いが簡単な気がします。

いつもの通り3回ほど水を換えて茹で、しっかり水気を切った後に塩漬け→酢漬けにします。一日酢漬けにした後、ザルにあけて汁気を切り、オリーブオイルに漬けて完成です。


2014.03.03 kathari deftera

2月半ばに漬けたムスカリ球根は、3月3日(移動祝日)の聖灰月曜日の食卓にも。
本格的に復活祭前の断食期間が始まるこの日は精進料理を食べるのがならわしで、特に宗教を気にしない我が家も一応気分だけ。ギリシャ正教の節食ルールで許可されているシーフードは家族が食べないので、例年どおり豆スープがメインの粗食です。

でも、このシンプルさがたまにはいいのですよね〜。この時期の精進メニューではムスカリ球根含めピクルス類も定番なのですが、ちょっとほろ苦いムスカリの味は春らしくてとても好きです。


2014.03.08 meze

ワインのお供のおつまみプレートにも、オイル漬けが大活躍♪
これにはムスカリとアーティチョークのほかにマッシュルームのオイル漬けも参加していますが、どれもワインが進む!
写真のアングルでムスカリと皺オリーブ推しとなっていますが、この2つを一緒に口に入れとなんとも絶妙なんですよ(私的に)。最近かなりはまっている組み合わせです。

ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ

↑このページのトップヘ