ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: レシピ

78077bf6.JPGギリシャにも魚の保存食がいろいろあります。ツナのオイル漬け、ニシンの燻製、アンチョビーを含む鰯類の塩漬けや酢漬け、その他の魚の塩漬けやオイル漬けなど、種類もさまざま。その中でも今回はチロスと呼ばれる、鯖の塩漬けについて書こうかと思います。

「チロス」はまだ脂の乗ってない小さな鯖を塩漬けにした後、天日に干して作ります。スーパーなどでよく売ってるのはそれを酢とオイルに漬けた「チロサラタ」にした状態のがほとんど。こちらはすぐ食べられるので手軽ですが、そのままのチロスも市場や大きなスーパーなどで見かけます。

チロスの一番大事なポイントは、脂のない小さな鯖を使う事。こちらでは丁度今くらいの時期に出回ります。日本で同じような鯖が入手できるのかはわかりませんが、興味のある方は試してみては?日本の干物とはまた変わった感じでおいしいです。
続きを読む

sykomaida1ケルキラ(コルフ)島で作られるのが有名ですが、他の地方でも見られる、とても古くから作られているお菓子・メゼ(おつまみ)です。地方によって呼び名が変わりますが、「シコマイダ」とは古典ギリシャ語で「いちじくを捏ねた」という意味です。その名の通り干しイチジクを刻んで他の材料と混ぜ、ハンバーグのような形にまとめて作ります。副材料によって、甘いのと辛口のがあります。



sykomaida2写真のシコマイダは、以前紹介したお店「Gnision Esti」で売られているものです。オーナーのニックに会いに行ったついでに買おうとしたら、タダでもらってしまいました。しかもオマケに、より伝統的な製法のもの(上の写真)も付けてくれました。こちらは葡萄の葉に包まれています。両方とも日本へ持って行って食べ比べをしてもらったところ、下の写真のは固めでスパイシー、チプロやアニシードが入った個性的な味でした。上のは柔らかく甘いもので、こちらの方が好評だったようです。

分量は出してないのですが、作り方を簡単に紹介します。

続きを読む

pasta with prawns & ouzoギリシャの火酒、アニス風味のウゾは料理にもたまに使われます。レストランではムール貝などをウゾで酒蒸しにした料理を出すところも結構あります。

お昼ご飯にウゾで風味を付けたパスタを作ってみたので、簡単に作り方を説明します。続きを読む

67bc7ac9.JPGスタッフドズッキーニを作る時は、中身をしっかりくり貫きます。その中身は別の料理に使うのですが、私がよくやるのがこれ。

ズッキーニの中身は適当に粗く刻んで、塩少しとたっぷりのオリーブオイルで炒めます。ズッキーニのうまみを引き出すように、弱火でじっくりと。一部が少し色づくまで炒めたら、火から下ろし鍋を傾けて置いておきます。こうして鍋の端に集まった、余分な油は捨てます。

ペースト状に潰したにんにく、タヒニ、固めのヨーグルを加え、レモン汁、塩、クミンで味付け。冷蔵庫で数時間味を馴染ませたら、皿に盛ってオイル適量と唐辛子パウダーをかけて出来上がり。

タヒニとクミンの代わりに、刻んだディルを入れてもおいしいです。もちろん、くり貫いた中身じゃなく、丸ごとのズッキーニを使って作ってもいいです。その場合は、さいの目切りにしたのを炒めます。

朝ごはん用によく作る、甘いタヒニを巻き込んだパン。ブラックコーヒーにとても合います。タヒニって結構使い切れなかったりするから、そんな時にも活躍するレシピです。数年前にアメリカのレシピフォーラムに投稿したのを今回リライトしようとしたのですが、もしかしたら前のレシピの方がよかったかも。

tahinli




















一度に食べきれない分は冷凍保存しておくと便利です。食べる時は、凍ったのをそのまま焼くと中がまだ冷たかったりするので、室温で戻してからの方がいいです。

続きを読む

↑このページのトップヘ