ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: おすすめ食品・食材

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taramaタラマについて質問を頂いたので、以前クックで書いたものを少し編集して載せてみることにしました。


タラマは有名なギリシャ料理である「タラモサラタ」の材料ですが、日本のたらこにも少し似た塩漬けの魚卵です。男性名詞なので、正確にはタラマス(ο ταραμάς)といいます。

たらことは違い、こちらは皮の除かれた塩漬けのペースト状で、大きな缶に入っているのを量り売りされています。ピンクに着色されたタイプと無着色のベージュのものがあり、ピンクが1キロ当たり4ユーロ弱なのに対し、ベージュのは14ユーロくらいします。写真はベージュの高い方です。スーパーのおばちゃんが無造作に入れてくれたそのままなので、ちょっとキチャナイ写真ですが...。

タラマとして売られている魚卵には数種類あって、タラ・スケソウダラ・コイ・ボラなどがあると読んだことがあるのですが、お店の人に聞いても真相はわかりませんでした。ピンクの安いタラマとベージュの高級タラマでは、きっと使われてる卵も違うんでしょうね。ピンクのは50年代頃から市場に出回り出したらしく、「色が着いている」=「食欲をそそる」という狙いで作られたとか。この辺り、日本のたらこにも通じるものがありますね。

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elma mintELMAのマスティック入りガムはピロリ菌に効くとされ、日本でも結構知られてるようですが、これのミントもおすすめです。

普通のと蜂蜜風味のがあって、私は蜂蜜の方が好き。これもガムとおなじくらいマスティック効果があるのかわかりませんが、濃い食事をした後なんかに重宝します。

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elma mintELMAのマスティック入りガムはピロリ菌に効くとされ、日本でも結構知られてるようですが、これのミントもおすすめです。

普通のと蜂蜜風味のがあって、私は蜂蜜の方が好き。これもガムとおなじくらいマスティック効果があるのかわかりませんが、濃い食事をした後なんかに重宝します。

Cypriot carob syrup手作りキャロブシロップ、なかなか満足する出来ではありますが、市販のものと同じなのか気になってしまいました。そうなると止まらない私、お財布の中身は寂しいもののオーガニックショップへ走ってしまいました。コロナキのヴィオロギコス・キクロスでキプロス産のキャロブシロップ(ハルポメロ)を7.85ユーロで購入。

家に帰って早速味比べをしてみました。...が、味を表現するのって難しいなぁと、つくづく思います。何と言ったらいいんでしょう?深いキャラメルのような、少し酸味もある香り。味もそのままで、ちょっと酸味があります。

比較対象の手作りシロップは、2度レシピテストしたうち濃く作った最初のは消費してしまっていました。その為2度目のライトシロップと比べてしまったので、あまり正確な比較とは言えないかもしれません。こちらの方は全体的にもう少し柔らかい感じ。酸味もほとんどありません。手作りシロップ、なかなかいいです!そんな事を言いつつ、自分はキャロブがそれほど好きでもないので、専ら子供に飲ませてますが。

ところでこのキャロブシロップ、キプロスのが有名と書きましたが、あちらではキャロブの収穫を祝うお祭りのようなものもあります。これは「パステリ・フェスティバル」と呼ばれ、アノギラ(Ανόγυρα)という村で毎年行われます。言うまでもなく、この村は有名なキャロブの産地です。その年によって日時が違うのかどうか忘れてしまいましたが、今年は9月17日です。

パステリとは、ギリシャでは普通胡麻のおこしみたいなものを指すようですが、この場合はキャロブシロップをさらに煮詰め、空気を含ませながら練ったキャンディーのことです。これがパステリ・フェスティバルの目玉ですが、他に料理なども出るそうだし、歌やダンスもあって楽しそうです。

楽しそうなので一度参加したいと思いつつ、なかなか重い腰が上がらない私達。今週末か来週には別の場所へ、遅いバカンスにやっと出発予定です。

verjusアグリーダ(αγουρίδα)とはヴェルジュまたはヴェルジュース(verjus、verjuice)、つまり未熟葡萄の汁(※)のことで、ギリシャやヨーロッパ諸国では古くから料理に酸味を加えるために使われていました。

間引いた葡萄を活用する手段でもあり、夏場は丁度レモンが品薄にもなる時期でもあるので、これで代用されていました。しかし近年ほとんど忘れ去られ、そして再び伝統を見直す流行に乗って見直されてきているようです。グルメ食品として、世界各国のワイナリーでも作っているところが多数あります。

その味は、酸味が強くフルーティー。レモンやビネガーと同じように使えますが、それらとはまた違った風味が楽しめます。


unripe grapes

先月の終わりに、義父母宅の葡萄棚から未熟葡萄(品種は不明)を採って来てアグリーダを作ってみました。他の地域ではどうか知りませんが、ミルシニ・ランブラキさんの著書によるとクレタ島でアグリーダに使われる葡萄はエフタキリ(εφτάκιλη)と呼ばれる、9〜10月に熟す大粒の品種だそうです。葡萄の品種や収穫のタイミングによって風味や酸味の度合いは多少違ってくると思いますが、いずれにしても“未熟で酸っぱいけど汁気はある”ぐらいに育ったものがよさそう。

作り方は、まず実を綺麗に洗います。次にフードプロセッサーなどで粗く潰し、ガーゼで漉して搾ります。これをそのまま瓶詰めにする方法もあるようですが、発酵して危険という話も聞くので、酵母を殺す為に加熱殺菌しました。

澱が下に沈むまでしばらく置いてから上澄みだけを瓶詰め、又は長期保存の場合冷凍します。製氷皿で大さじ1ずつ凍らせると使う時に分量の調節もしやすく便利です。

【アグリーダを使ったレシピ】
ブログに掲載した、使い方の例です。レモンと同じように使えるので、お菓子や飲み物にも。蜂蜜と混ぜて水や炭酸水で割っても美味しそうです。

アグリーダのスコルダリァ(ガーリックディップ)
アグリーダ入りメリジャノサラタ(焼きナスディップ)
アグリーダのポン酢醤油風


※アグリーダは主に未熟葡萄で作りますが、すぐりなど、その他の未熟果実でも作られます。

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